teasi画像引用:Anatomography

肩関節と股関節が比較されるように

足関節と手関節もよく比較される

対象になります。

 

ゴリラみたいな四足歩行動物は、

足も手と同じ様に発達していますよね。

 

しかし人間は二足歩行なので少し違います。

手と足、それぞれ似ているようで

特徴的な構造をしています。

 

今回は足部と手部の軸の違いについて

骨構造から読み取っていきたいと思います。

 

『足はよく見るけど、手は…』

『手はよく見るけど、足は…』

『どっちもよく分からん…』

 

そんなあなたは絶対に読むべきです!

 

他の記事でも紹介していますが、

YouTubeの動画も一緒にあげておきます。

(私が作ったものではありませんが…)

 

静止画と文字だけなら

なかなか学ぶ気になれませんが、

動画とセットならちょっと気分的にも

違うはずです!

 

是非、足部や手部を扱う機会のある方は

続きを読み進めてほしいと思います。

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足と手それぞれの軸

結論から言うと…

足部の軸は第2趾

手部の軸は第3指になります。

 

ここでいう軸とは、

足部、手部ともに

背側からみた内転・外転運動の軸です。

 

さらっと言ってますけど、

今回の重要ポイントはこれしかないので

しっかりと覚えておいてください。

 

足部の動画

【モビライゼーションのコツ ~足部編~】

ここでもこの動画は見られます。

 

基本的な足部はこの動画一本で確認できます。

 

全然分かんないって方でもまずは、

動画を見てからだと理解が早まりますよ!

 

足部の軸

足部の軸は先ほど紹介した…

モビライゼーションのコツ ~足部編~

ここでも紹介しました。

すごく大事なのでもう一度簡単に説明したいと思います。

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画像引用(一部改変):Anatomography

ご覧の通り、第2中足骨底は…

第1,3中足骨底に挟まれるだけでなく、

内・外側楔状骨にも挟まれています

 

そのため関節の動きとしては強固で、

そのため先ほど説明した

足部長軸としての機能と以前も解説しています。

 

またこの第2中足骨は…

横アーチとしての機能も持ち合わせ、

一つの足部の中心的役割(キーストーン)

を担っています。

 

これが足部の軸を形成する第2中足骨の骨構造になります。

 

どうですか?

簡単ですけど理論的にも分かりますよね。

 

手部の動画

これは手部の動画になります。

足部同様にとても見やすい動画になっています。

 

ひとまず動画を確認してから、

次の文章へと読み進めてほしいと思います。

 

手部の軸

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画像引用(一部改変):Anatomography

手部の軸で特徴的なのは、

有頭骨になります。

 

よく手部の長軸をみる時は

この有頭骨と第3中手骨との結合が強固なのと

それぞれの骨の軸がしっかり

長軸方向を向いていることから

ここが軸として扱われている証拠になります。

 

また第3中手骨と有頭骨を結んだ延長線上には、

橈骨背側にリスター結節を触診できます。

 

この有頭骨は手根骨の中でも

最も面積の広い骨として知られ、

触診する上でも重要な骨になります。

 

手関節の動き

手関節は内・外転の動きより

掌屈・背屈や回内・回外の評価をされませんか?

 

しかしその動きは一様ではなく、

複合した運動だと知っておくことも有用です。

 

手関節掌屈 ⇒ 内転・回内

手関節背屈 ⇒ 外転・回外

 

これらの運動が複合し、運動を遂行する形になります。

もちろん全てが最大可動域の動きではありません。

あくまで複合しているという話です。

 

そのため手関節の治療をされる方は

一方向性の治療ではなく、

手関節屈曲に制限がある際は

内転や回内運動を行うこと。

 

そうすることで結果的に、

手関節掌屈への間接的アプローチになることを

理解しておくといいかもしれません。

 

 

いかがだったでしょうか。

今回は足部と手部の軸の違いについて

解説してきました。

 

よく比較対象にされるもの同士ですが、

それぞれ特徴を持っています。

 

荷重関節と非荷重関節での違い

ここには隠されているのかもしれません。

 

今回は少し短くなりましたが最後まで読んでくださり、ありがとうございました。