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膝蓋大腿関節は膝関節伸展機構としての機能が最も大きな役割である。

臨床においては変形性膝関節症における膝内側部の痛みを多く経験しますが、よくよく詳細を評価していくと、割と膝蓋骨周辺の痛みも多いと感じています。

この膝蓋大腿関節での解剖・運動学・評価方法を知ることで、多くの膝蓋大腿関節の痛みを理解できる可能性が広がります。

今回はこの膝蓋大腿関節について詳細を知り、治療への足掛かりにしてほしいと思います。

是非興味がある方は読み進めてほしいと思います。

 

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膝蓋骨の解剖

maepatera膝蓋骨は種子骨に分類され、大腿四頭筋腱内に存在している。

前額面から見てみると上方が膝蓋骨底を形成し、下方が膝蓋骨尖になっており、膝蓋骨尖には膝蓋靭帯が付着し、停止部である脛骨粗面へと付着する。

 

人体最大の軟骨

膝蓋骨の大腿骨側には人体最大の軟骨が存在する。

その厚さはおよそ5~6㎜と言われ、膝関節伸展時にかかる強力な圧縮応力に耐えられるためだと言われています。

 

 

大腿骨の形状

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大腿骨を下から観察するとわかりますが、内側顆より外側顆の方が高さが高い形状になっています。

実際に脛骨大腿関節面での膝関節の屈伸運動では内側の方が関節面に関して移動距離は大きいと言われているため、スクリューホームムーブメントを構成する一つの要因だとの説もあるようです。

それはさておき、大腿骨を下から観察すると外側顆の方が高いことは理解していただきたいと思います。

 

 

膝蓋骨の運動学

これは以前…

【変形性膝関節症シリーズ】 膝が曲がらない!こんな時に考える3つの要因

にて解説しました。

膝関節屈曲運動においての膝蓋骨は…

前額面上で外旋運動(屈曲130°で約7°外旋)

矢状面上で内旋運動(屈曲115°までに約11°内旋)を行います。

これも膝蓋骨を中心に膝関節の運動を見る際には重要です。

 

関節面はおよそ5つ

それに加えて今回は膝関節屈曲運動時にどのような関節面を築いて運動を行うか解説します。

もうすでに答えは出ていますが、膝蓋骨は大腿骨に対して5つの関節面を持ちながら運動を遂行します。

それが上・下・内側・外側の関節面にOdd関節面を合わせた5つになります。

ちなみにOdd関節面は内側関節面のさらに内側の関節面になります。Odd

運動の軌跡

膝蓋骨を裏面から観察した時に大腿骨との接触面はおよそ20°から膝蓋骨下方と接触し、およそ90°になるまでに膝蓋骨上方へと偏移していきます。kukkyokupateraその後は大腿骨の顆間窩(内側顆と外側顆が二股に分かれる溝)に入り込むため、およそ135°あたりで外側関節面とOdd関節面に接触すると言われています。pfjj特に屈曲していくに従い、大腿四頭筋は伸張され、圧縮方向への圧が強くなるため膝蓋骨軟化症や膝蓋大腿関節症候群などの痛みを伴う、疾患に移行しやすいとも言われます。

 

 

膝蓋骨の評価方法

膝蓋骨の動きを観察するときは大体、膝関節伸展位で膝蓋骨の上下左右の可動性をみると思います。

しかし膝蓋骨の関節面を考えるとそれだけでは不十分です!

それは先ほども説明した矢状面や前額面の動きを観察することも大切ですし、それに加えて考えて動かしてみないといけません。pateranougoki2

この上の図のように矢印方向への動きを確認することで本来の膝蓋骨と大腿骨での関節面の動きを読み取ることができ、内側から押せば膝蓋骨の内旋についても評価できることになります。

こうやって膝蓋骨の動きを見ていくと少しの違いで関節の可動域制限や病変を見つけることができるかもしれません。

 

関節の軋み音の正体は!?

よく膝蓋骨の動きの評価をしていると”ギギギギッ”みたいな軋み音を自分の手に感じる時があります。

これは関節内に沈殿物が残っている状態によくあることのようで、もし発見したらすぐに穿刺などの処置をするべきであると思います。

 

 

いかがだったでしょうか。

これでまた少し膝蓋大腿関節についての理解が深まったのではないでしょうか。

膝関節周辺の痛みは本当に厄介です。

でも少しでも解剖・運動学を理解し、患者さんを救えるよう頑張りましょう!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

画像引用(一部改変):Anatomography http://lifesciencedb.jp/bp3d/