皆さん、よく臨床で関節モビライゼーションを使われているかと思います。

関節モビライゼーションは養成校時代にも簡単に習う内容でしょうし、関節の向きや傾き、どんな軌跡かなどを想像するだけで完璧ではないですが、それなりに形としてできることが可能です。

それではみなさんが足部のモビライゼーションをするときにはどのような点に気を付けてモビライゼーションされていますか?

多くの方は中足骨間やショパール、リスフラン関節など一様にモビライゼーションをしているように感じられます。

ですが今回は足部の構造からみたモビライゼーションというのを再考して皆さんの臨床に生かしていけるようにしていきたいと思います。

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足部の機能

一度話は逸れますが、足部の構造に入る前に足部の機能を簡単に復習しておくとなお理解が深まりやすいのではないかと思うので先に紹介します。

足部と言えばやはり歩行との絡みが必ずセットのようにして出てきています。

この足部の機能を大きく3つに分けると…

・構造:軽さとパワー

・メカニカル:丈夫さと柔軟性

・皮膚:感度と強度

それぞれに相対する言葉が書いてあると思いますがこれが足部なんだと思います。

両極端な機能を兼ね備える、そして様々な場面に対応できるのが足部の機能、役割なのではないかと考えます。

 

 

足部横アーチからみたキーストーン

キーストーンはそれぞれのアーチを構成する上での要石になります、

今回はモビライゼーションが主なテーマであるためこの横アーチを形成する構造に着目してみました。

それが第2中足骨底になります。

足部横アーチは第2中足骨と中間楔状骨を頂点として長腓骨筋腱と後脛骨筋腱が足底を斜めに交差することで張力を保っています。

これをクロスサポートメカニズムとも呼ばれています。

そんな足部横アーチですが解剖図をみるとある特徴的なことに気づきます。

それが先ほどお伝えした第2中足骨底の構造です。

それぞれの中足骨底がみな均一ではないものの第2中足骨底だけは特に異彩を放っています。

それは第1、3中足骨底だけでなく内・外側楔状骨にも挟まれているという点です。

先ほどお話しした足部の機能、地面からの衝撃を吸収する必要性が強い足部において第2中足骨底は最も可動性が少なく重要な部分の一つになっていると思われます。

 

今度は足部を縦の関係性から見てみると内・外側縦アーチの軸である第1中足骨と舟状骨、第4、5中足骨は第2中足骨と比べると柔軟性に富み、動的安定性も担っているのではないかと考えられます。

そうすると丈夫さ、固定力をもつ第2中足骨推進力、柔軟性をもつ縦アーチこれらはしっかりと区別してモビライゼーションする場所を考える必要があります。

モビライゼーションするのは関節が硬いからするのではなく、それぞれの構造、機能を考えどこに何が必要でまた不必要かも理解・解釈したうえでモビライゼーションを行わなければなりません。

 

また機会があればモビライゼーションについて書いていきたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。