「力抜いてくださ~い」

「もう少し肩の力抜いてみましょうか~」

「〇〇さ~ん。はい、力抜いて~」

(心の声「無理かな…」)

「〇〇さん!力抜いてみましょうか!」

「よし!違う方法でいきましょう!」

 

あなたもこんな経験ありませんか?

・肩甲骨を動かしたい!

・膝の曲げ伸ばしをしたい!

・頚部を動かしたい!

 

な!の!に!

患者さんが力抜いてくれないんです…

 

いや、

患者さんが力抜いてくれないんじゃなくて

自分のハンドリングが悪いのか?

 

いやいやしかし、

中にはうまく力が抜ける患者さんもいる…

 

この違いは何なのか?

もっと効率的に力が抜ける方法ないのか?

 

きっとあると思います。

 

そんな経験をしていて困った人、

そして今現在も力が抜けない患者さんを

担当していて困っている人…

是非、読んでください!

 

全然患者さんの力を抜くことが

出来なかったのに、今よりは少しでも

緊張を抜かせる方法が分かります!

 

するとリハビリをしていてもあなたが

得たい効果を得られる可能性がグンッと

上がります!

 

是非、臨床で力の抜けない患者さんに

困っている若手セラピストのあなたに

読んでいただきたいです!

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解決法はたった一つ!

「動かす!」

 

これに限ります。

とにかく動かします。

 

動かさないと何も始まりません。

 

そのコツが自分の中でいくつかあるので

後から紹介しますが、とにかく解決方法は…

「動かす!」

ということしかありません。

 

患者さんの心理…

患者さんいつも言いませんか?

「自分では抜いてるつもりなんですけど…」

「力、入ってます?」

 

これは紛れもない真実です。

患者さん自身は自分で力を入れている意識は

ないし、抜いてるつもりです。

 

しかし、

「力を抜いてください!」

と言われる度に、余計な力が入る…

 

こんな経験ありますよね?

だから私は試行錯誤しながらいくつか

自分の中で決め事を作っています。

 

その秘訣がコレだーー!!!

(後半になればなるほど私、独自の考え方を書いてるので、乞うご期待!)

 

コツ1 声はかけない!

まぁ当たり前の対処法かもしれませんが、

「力、抜いてください」

とは言わない方がいいです。

 

患者さんは

「えっ!?力抜けてないの?」と混乱し、

さらにドツボにハマる危険性があります。

 

だから私は、

「力、抜いてください」

とは言わないです。

 

かと言って話をするわけでもありません。

 

患者さんが話に乗ってくると、

頭を上げて話してきたり、余計に

力が入って動かせないことが多いです。

 

だから、”ここ動かしたいんだ!”

と決めたら、とにかく無言で集中する!

 

これが一番良いと思います。

 

コツ2  遠い所から始める!

肩甲骨なら手指から

膝関節なら足趾から

 

遠い所から力を抜いた状態を作っていくと

ターゲットポイントに来た時に割と

力が抜けていることが多いです。

 

痛みがある場所や硬いと分かっている場所は

患者さんにもわかります。

だから直接そこへ一番にコンタクトされると

力が入ってしまうのは当然です。

 

「ちょっと遠い所から始めていきますね」

 

この一言で患者さんの警戒心は解れます。

急に痛い所、動かされたら私達だって

嫌ですよね?

 

コツ3 接触面積を大きくする!

これもよくある対処法の一つです。

人は接触面積が大きければ大きいほど

心理的にリラックスできます

 

しかし!

女性セラピストが男性患者さんをする時には

あまり接触面積が大きいと違う意味で

緊張してしまう可能性があるので要注意です

 

とは言え、接触面積を極力大きくすることは

有用な方法の一つです。

 

コツ4 遅いスピードから始める!

まぁ当たり前の事だと思いますが、

急に速いスピードで動かすと、

組織は抵抗します。

 

絶対にうまくいきません。

 

それに速いスピードは交感神経を刺激します

まずはゆっくりしたスピードから始める

 

しかし逆に遅すぎても、

力が入ってしまっている方もいます。

 

だから徐々にスピードアップしていく。

その中でこの患者さんに合った

適切な速さを見つけていくんです。

 

コツ5 三次元で動かす!

一軸性関節でない限り

極力、三次元で動かしましょう!

 

三次元というのは、

前額面・矢状面・水平面

それぞれの運動が組み合わさった状態。

 

それも一つの面ずつ動かすのではなく、

円運動のようにクルクル回しながら

三次元の動きを入れていく。

 

これめっちゃ難しいです…

慣れるまで時間がかかります。

 

しかし人間の動きを考えたときに

一面だけの運動ってほとんどないです。

 

膝の屈伸の動きの中にも必ず、

内外旋の動きが伴います。

 

肩甲骨だって一緒です。

 

だから極力、三次元で動かす!

これはとても重要になってきます!

 

コツ6 患者さんのリズムで動かす!

これもめっちゃ大事です。

何気な~く書いていますが、超大事…

 

色々やってみてわかったのですが、

患者さんって自分のリズムを持っています。

 

「あっ!この速さなら力が抜けやすい!」

「あっ!この方向はすごく力が抜ける!」

「あっ!このリズムなら力抜けている!」

 

セラピストが自分のリズムを持ち込むから

上手くいかないんです

 

全て患者さんに合わせる!

 

何故患者さんは無意識に硬くするのか?

それは機能障害がある可能性が高いからです

 

ここでいう機能障害って痛みがあるとかだけ

じゃなくて痛みを引き起こす原因に含みます

 

だから患者さんのリズムを探すんです。

 

「この速さは?」

「この方向は?」

「この強さは?」

 

すると必ずルートが見つかります。

患者さんのリズム、必ず意識してください。

 

最終的な目標は…

ハッキリ言ってこれだけでは、

何かが良くなるというわけではないです。

 

しかし力が抜けて初めて見えてくるものが

あるはずです。

 

関節の機能障害・筋肉の状態・皮膚の伸張感

他にも色々なことが分かるはずです。

 

そしてリズムが取れた状態で動かすことで

組織にテンションがかかり、

循環系にも作用します。

 

最終的に痛みの軽減につながればベスト。

 

私たちにできることを

もう一度よく考えてみてほしいんです。

 

私たちの手では痛みを消すことはできません

 

しかし痛みを起こしている可能性のある

機能障害を改善することは可能です。

 

そこを誤解しないようにしてほしいです。

 

さぁここまで読んできて、

臨床で使えそうな感じはしてきましたか?

 

10人が10人全員出来るわけではありませんが

これを使えば今よりは限りなく、

うまく出来る可能性があります

 

それでは是非臨床で使ってみてくださいね!

 

今回も最後までご覧いただき、

ありがとうございました。