「続きはCMのあとで…」

「次週、新展開!乞うご期待…」

「この続きはwebで…」

こんな言葉で続きを気になったことがありませんか?

大体の人が気になりますよね?

特に気になった内容が「続きはCMのあとで…」とか「このあと、衝撃映像公開!」なんかテロップで出されれば1分ちょっとのCM見て待ちますよね?

でも本当に驚くときもあればそうでないときもあると思います。

それは各々の創造力や期待感が違うため多少違いはあると思いますが、これはツァイガルニック効果の一つです。

中途半端の状態で終わらされることが気持ち悪く最後まで見てしまいたくなる心理テクニックです。

それではこのツァイガルニック効果、他にどんな具体例があるのか?また自分の日常ではどのように生かしていけるのか?

是非、ここまで聞いて続きが気になる方はご覧いただきたいと思います。

(これも一種のツァイガルニック効果かな?)

SPONSORD LINK

ツァイガルニック効果とは…

人は完璧な状態より不完全な状態の方が記憶に残りやすいという特性を利用した心理テクニックになります。

これは中途半端な状態で終わることを人は嫌がり、最後まで完結させたいという気持ちを持つことを逆手に取っている手段です。

そのためわざと途中でCMを挟んだり、続きを見せなくして相手の興味を引いているんです。

だから完璧なもの、完結されたことに関しては感情がスッキリとしているためそれ以上深く追い求めない傾向があるようです。

そしてこの心理学を発見したのは、旧ソビエト連邦で心理学者をしていたブルーマ・ツァイガルニックという方になります。

実際に具体例を挙げていった方がわかりやすいので紹介していきたいと思います。

 

テレビCM、エンディングなど

先ほども紹介しましたが、続きが気になるところでテレビCMを挟んだり、エンディングで次週の内容が気になるようなナレーション・テロップで興味を引く方法です。

これによって、ドラマを最後まで視聴させ、次週も気になって視聴してもらうようにツァイガルニック効果を応用しています。

そしてドラマも12話完結なら5,6話まで見てしまうと最後まで見てしまいたくなる気持ちも同様だといえます。

ドラマではこういうカラクリが仕掛けられているんです。

いやもちろん面白ければ最後までちゃんとみるんでしょうが…

ブログタイトル

私の運営している【リハ局】でもよくこの手の方法を使います。

『筋トレはダイエットになる』は間違い!その後に行う○○が重要だった!

この【〇〇】の部分ここが気になりませんか?

これをみると…

「えっ!?筋トレってダイエットにならないの?私間違ってたんだぁ。でもその後に行う〇〇が重要って…何のことなんだろう…気になる…ちょっと見てみようかな。。。ポチッ」

こうやって記事を読んでもらっていることもあります。

もちろんつりではなくて、読んでくださった方に有用な情報を届けられるように頑張って書いています!

でもこれも一つのツァイガルニック効果を応用しているといえますね。

恋人との別れ際

恋人とのデートを終えてから…

『バイバイした後なのにもう寂しい…また会いたいな…ちょっとメールしてみようかな…でも〇〇君、嫌がらないかなぁ…』

こんな甘酸っぱい経験ありませんか?

そうこれもツァイガルニック効果が働いているんです!

恋人と一緒にいる時間はとても楽しい時間です。

それに完璧に満足することなんてありません。

できることならもっと一緒にいたい、もっと話していたい…そう思うからです。

しかし時間になれば、帰らなければいけないとなれば、中途半端な状態・気持ちで別れなければいけません。

そんな時、また会いたくなったり、声を聞きたくなる、そんな状態がツァイガルニック効果です。

そうだからあなたがもし相手によりその渇望感を味合わせて、より自分に引き寄せたいなら…

別れる時間を早めて、『えっ、もう?』と思わせたり、あえてメールや電話の返事を遅らせて『まだかな、まだかな』と相手を焦らすことが有効なのかもしれませんね。

 

実際に仕事で生かすには…

ここまで紹介すれば何となく、リハビリの仕事でも生かし方は考えつくかもしれませんね。

要するに相手のNeedに近いことをツァイガルニック効果を使って、コントロールすることができると思います。

例えば…『腰の痛みを取りたい』というNeedがあったとします。

もちろん腰痛のはっきりとした原因がしっかりとわかっていれば、何も遠回しにいうことはありませんが、1回や2回の治療ではまだまだ分からないこともあると思います。

そんなときは思い切って【引く】ことが大事です。

一気に何でもかんでも試さないことです。

もちろん早く良くなってほしいという思いは大事です、しかしたった数回で良くなればあなたはもうゴッドハンドの持ち主といえ、こんな小手先のテクニックに頼る必要はありません。

そのために患者さんには何度か通院してもらって多くの情報を得るために【引く】んです。

「今日はこの辺でやめておきましょう。次回やることも考えてありますから

「今日の治療で結果がどうだったか次回教えてください。もし効果がないときの場合に他の治療方法を考えてありますから

こうすることで次回への期待と渇望感を満たすことができます

まぁよくある当たり前の応対かもしれませんが、『ん~ん~』と考えてばっかりで相手に不信感を与えないように気をつけてください

 

まとめ

不完全な方が人を惹きつけるツァイガルニック効果
人間は中途半端な状態を完璧な状態にしたいと思う心理
相手に渇望感を与えることが重要

 

いかがだったでしょうか。

「確かに!」と思った例えもいくつかありましたか?

これを知ればあなたも実生活で活用できるはずです。

是非、応用してみてください。

今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。