先に答え言っちゃいますけど…
実はこれ…
…
…
…
〇なんです。
「えーなんで?」
と思った方もいるでしょう。
そんなあなたは是非続きをご覧ください。
とても分かりやすい動画付きで解説しています。
解説動画
1:20~下腿から足部前面の神経について解説
1:37~浅腓骨神経の経路
1:40~足部のアップ
この時確認してほしいのが浅腓骨神経の行方。
説明不要と思いますが、
下腿外側にあった浅腓骨神経は母趾内側まで
枝を伸ばしています。
という事は、単純に考えて母趾中足骨頭に
炎症を生じる外反母趾と深い関係があります。
ちなみにこの時にはもうすでに
浅腓骨神経から内側足背皮神経に変わっています
外反母趾へのアプローチ
外反母趾に関しては一度記事に書いていました。
ただ今回新たにご質問いただいたため、
動画を加えてより分かりやすくご紹介しようと
思い、記事にしてみました。
過去記事:外反母趾に対する解剖学的アプローチ
外反母趾なのになぜ神経系の問題を
ここまで重要視するのかと言えば、
過去記事にも書いていますが、
母趾内側の皮膚感覚をカバーしている
内側足背皮神経を伝って炎症が波及している
可能性があるからです。
外反母趾が神経に及ぼす影響
外反母趾は炎症も引き起こしますが、同時に
足の変形に伴う神経伸張も起こりえます。
想像するのは容易だと思いますが、
外反母趾は第1中足骨が内転しながら、
母趾基節骨が外側へ回外しています。
この位置関係から内側足背皮神経は
より伸張されることになります。
そして大事なのは伸張された神経は
どうなるのか?
これは以前講師の先生から直接聞いた話なので
正確な説明にはなりませんが…
神経が伸張されると神経内の微細血管が損傷
されるという内容でした。
そうすると神経内の循環系に問題が生じ、
浮腫を生じることもある。とのこと。
いまいち私自身ピンと来ていませんが、
それが外反母趾の炎症・痛みと関係している事は
想像できます。
そしてより中枢側に存在する浅腓骨神経の滑走は
出来る限り、機能障害が無い方がいいはずです。
だから外反母趾の治療には下腿外側も含まれるは
〇という事なんです。
ご納得いただけましたでしょうか?
注意点!
やっぱりここで注意しておかないといけない事は
深腓骨神経との間違いです。
総腓骨神経は腓骨頚部と長腓骨筋の間を通過する
時にはまだ分岐していません。
そこを通過してから深腓骨神経と浅腓骨神経に
分かれます。
深腓骨神経はより中央側
浅腓骨神経はより外側側
この分岐は間違えないでください!
そして腓骨頭周辺でアプローチすることは
全く意味がない事ではありませんが、
より効果を求めたいなら…
下腿外側の中央より遠位で行うべきです。
まとめ
・外反母趾の治療は下腿外側も含まれる
・外反母趾は神経伸張による循環系障害を
起こす可能性がある
・浅腓骨神経のアプローチは、
下腿外側の中央より遠位
若干短い記事になってしまいましたが、
伝えたいことは伝えられたと思います。
外反母趾のみを臨床で治療することは
稀かもしれませんが、様々な疾患に付随している
ことはよくあると思います。
そんな時にこの情報を思い出してもらえると
嬉しいです。
それでは今回も最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
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