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以前投稿しました…

足関節捻挫後のアイシングの意味と治療の考え方

では新旧RICE処置やアイシングが患部外に与える影響、そして足関節捻挫後の評価・治療までお伝えしました。

アイシングは急性期にはとても有用でよく使われますが、しっかりと理解した上で使用すると最大限効果を発揮できます。

そのため今回は以前のアイシングに関してもっと深堀りして組織による効果の違いとアイシングを行うのに適切な時間を解説していきたいと思います。

 

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アイシングの効果

以前もお伝えしましたが、アイシングには二次的に他組織の障害を防ぐための効果があります。

またそれ以外にも多くの効果があるため簡単に説明していきます。

疼痛緩和作用 ⇒ 神経伝達速度低下・発痛物質抑制のため

炎症緩和作用 ⇒ 発痛・炎症物質生成を抑制するため

筋スパズム抑制作用 ⇒ 筋紡錘活動低下のため

血管収縮・拡張作用 ⇒ 後程説明します。

代謝抑制作用 ⇒ 二次的低酸素障害を防ぎます。

他にも調べればたくさんあるかもしれませんが代表的な効果がこのようになります。

 

 

表層と深層での違い

今回着目したいのが血管の収縮・拡張作用による組織表層・深層での違いについてです。

結論から言えば…

表層は血管が収縮し、深層は血管が拡張します。

 

表層への効果

組織表層はアイシングを当てているすぐ近くの組織のためアイシングの冷却によって血管が収縮します。

これによって局所の血流が減少する効果が得られ、出血や浮腫を抑制することに繋がります。

組織を損傷し、炎症が起こっている急性期に表層へのアイシング効果が得られないと、炎症や炎症によって発生する物質によって血液粘性が高まり、血流速度が低下します。

すると組織損傷を治すための酸素は運ばれてきませんし、先ほど説明した浮腫などは勢いを増して増えていき、以前紹介した二次的低酸素症を引き起こす可能性まで出てきます。

 

深層への効果

表層とは逆に深層の組織はアイシングによって血管が拡張されると言われています。

これにより深層の組織では血管拡張による血流が増加し、血液粘性も上昇しません。

また血管拡張していることで発痛物質がその場に停滞することなく、循環するため局所の炎症を防ぎ、免疫系にも好影響を及ぼします。

 

このように組織の表層・深層がそれぞれ異なった働きをすることでアイシングの効果を最大限引き出いしています。

 

 

アイシングの適切な時間

基本的には部位によって異なりますがまず15分以上は行うようにしてください。

アイシングは15分未満では先ほどあげた効果は得られません。

目安としては15~30分程度でしょうか。

それ以上行うと寒冷蕁麻疹を起こしたり、冷やしすぎることでの副作用も出現してくるように思います。

感覚としては冷たくて痛い感覚を通り過ぎるくらいまで冷やすことが肝要です。

冷やし始めて痛いうちにやめてしまうと大体15分経っていないと思うので何とかその感覚までは持ちこたえてほしいと思います。

 

アイシングの作り方、実施方法

1、必ず氷を使用してください。(保冷剤では凍傷を起こす可能性があります!アイスノンもダメです。)

2、氷はビニール袋に入れて少し氷同士をぶつけて角を取ってください。

3、ビニール袋の空気をしっかりと抜いた密閉状態で閉めてください。

4、できればアイシングと皮膚との間に布か薄いタオルを当ててください。

5、所定の時間(15~30分)アイシングを行ってください。

6、アイシング終了後、過度な赤みや痒みがないかチェックしてください。

 

 

いかがだったでしょうか。

専門的知識もありつつ、最後は一般の方向けにもわかるように書いてみました。

これからは専門的知識に加えて一般の方たちにも見ていただけるような情報を発信していきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。