腰痛にも多くの種類があります。

腰椎椎間板ヘルニアや筋筋膜性腰痛、他にも脊柱管狭窄症や仙腸関節炎など…

これまでこのサイトをみてきた方は何度か目にされたかもしれませんが、

できれば疾患名でリハビリを行うのではなく、

目の前にいる患者さんの症状や原因に合わせて治療を選択していただきたい。

そんな思いをもってこのリハ局を運営しています。

今回の内容も椎間関節と内容を絞っていますが、極力問診と評価に時間を割き、意味のある治療をしていただきたいと思っています。

そのために大事な解剖や運動学の知識を伝えていきます。

若干話は逸れましたが本題に入ります。

 

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椎間関節の解剖

椎間関節はそれぞれ上下の椎体を結ぶ関節の一つです。

もちろん頚椎、胸椎、腰椎とそれぞれ異なった関節をなしています。

それに関節ですので関節包も存在します。

そんな椎間関節を支配している神経が…

脊髄神経後枝内側枝になります。

この脊髄神経後枝内側枝は椎間関節だけでなく、

多裂筋や棘間筋、棘間靭帯にも分布します。

 

 

椎間関節性腰痛の病態

病態は隣接する椎間関節が機械的刺激(伸展運動など)により

椎間関節自体と関節包に負荷がかかり、疼痛が生じます。

 

 

特徴① 関連痛

椎間関節性腰痛の最大の特徴は関連痛でしょうか。

各椎間関節ごとに関連痛の場所が違うと言います。

しかしここでのポイントは2つ…

 

ポイント1 膝より遠位へは放散しない

椎間関節性腰痛の関連痛は訴え方に差がありますが、

膝より遠位には放散しません。

だから膝下まで痛みを訴える場合には除外しましょう。

 

ポイント2 連続性がない

関連痛のもう一つのポイントが連続性です。

椎間関節性腰痛は痛みに連続性がありません。

当該椎間関節付近と大腿部外側部が痛かったり、

痛みがセパレート(分節的)しています。

 

 

特徴② 知覚障害

椎間関節性腰痛はよく痛みの訴え方から

腰部脊柱管狭窄症(LCS)と類似しているといわれます。

椎間関節症自体にはLCSのように

中枢部で神経根に影響を与えることが少ないからです。

また脊髄神経後枝内側枝自体が関節枝であるため

神経症状を惹起させることも少ないと思います。

 

 

特徴③ 圧痛

これは椎間関節性腰痛と椎間板性腰痛との鑑別に使います。

椎間関節性腰痛 ⇒ 圧痛あり

椎間板性腰痛 ⇒ 圧痛なし

椎間関節性腰痛の場合、必ずと言っていいほど

当該部位に圧痛が認められます。

これは表層からアプローチできることもあり、可能な方法です。

しかし筋スパズムの圧痛と混同しないように注意が必要です。

また椎間板性腰痛は痛みを起こしている

椎間板自体が触診不可能なため圧痛は認められません。

これによって椎間関節性腰痛と椎間板性腰痛を見極めます。

 

 

いかがだったでしょうか。

腰痛にもいくつか種類はありますが、

一つ一つ特徴をまとめていくと少しは原因治療へ近づけると思います。

ぜひこれからの臨床に生かしてもらいたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。