以前紹介しました

伏在神経による膝内側の痛み│抑えておくべき3つのポイント

大変多くの方に読んでいただき、ありがとうございます。

今回はまたまた伏在神経に関して解説していきますが

以前との違いは膝ではなく、足部への関与です。

厳密に言えば下腿の話になるのですが…

とにかく新たな考え方の一つになると思いますので読んでいただけたら幸いです。

 

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そもそもデルマトームって…

それ本当に腰椎椎間板ヘルニア?症状と解剖から治療へ繋げる

この記事でも書かせていただきましたが、

養成校時代に習うデルマトームにピッタリと合う症状を呈する方というのは

本当に少ないと思います。

自分が私がそう思う理由は先ほどの記事に書いてあるので

興味がある方は是非読んでいただきたいと思います。

 

そして今回の伏在神経に関してですが、

伏在神経の分岐する2本の枝である膝蓋下枝と内側下腿皮枝。

このうちの内側下腿皮枝の部分が着目される部分になります。

 

 

そもそも伏在神経って…

前回の記事といい、今回の記事も分岐する枝の神経にばかり着目していますが、

元々は大腿神経からの流れで伏在神経になっていることを忘れてはいけないと思います。

そして今回、目を向けたいのが大腿神経がどこから起こっているか…

それが腰神経叢ですよね。

恐らく勘のいい方ならもうこれ以降の話は察しがついている方もいるかもしれません。

 

 

そもそも下腿部以下の痛み・痺れって…

ちょっとここから絵がない状態での説明になるので

少し読みにくいでしょうがご勘弁ください。

膝関節以下の神経分布

下腿内側前・後面~第1趾底 ⇒ 伏在神経(内側下腿皮枝)

下腿近位1/2外側前・後面、母趾・示指間 ⇒ 総腓骨神経

下腿遠位1/2外側前・後面~足背 ⇒ 浅腓骨神経

下腿後面中央部~踵骨 ⇒ 脛骨神経

第5趾外側 ⇒ 腓腹神経

第1~4趾半分~足底中央 ⇒ 内側足底神経

第4趾半分と第5趾~足底外側 ⇒ 外側足底神経

 

長くなってごめんなさい。

ここまできてやっと伏在神経(内側下腿皮枝)の話に入れます。

 

 

伏在神経だけ仲間外れ…

もうさっきの腰神経叢を話したことで勘付いているかもしれませんが…

伏在神経 ⇒ 腰神経叢

他6神経 ⇒ 仙骨神経叢

伏在神経だけが腰神経叢から起こって、あとは仙骨神経叢から起こるんです。

おそらくすごく大事なことだと自分は思っています。

だから患者さんが”坐骨神経痛で足が痺れる”

とか言ってもも簡単に鵜呑みにはしないでくださいね。

この知識を知ってれば坐骨神経痛では下腿内側は全く反応するはずがないのですから。

もし下腿以下すべて痺れるとおっしゃる時は見方を変えるべきだと思います。

もちろん治療対象も変わることは言うまでもないと思います。

 

 

いかがだったでしょうか。

今回の内容も臨床の問診ですぐ使えるものであったと思います。

冒頭から”そもそも…”を連発してきましたが、

臨床ではなぜだろうと考えることも大事ですし、

そもそも何から…と起源を追うことも大切になります。

これを読んだ瞬間からあなたの臨床が少しでも変わってくれれば嬉しく思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。