外閉鎖筋と言えば…

外旋六筋の一つでしょ!とか

毎回読んでくださっている方はここまで外旋六筋の話が続いてきて、このやり方にも飽きが出てきましたよね…

でも今回で外旋六筋は最後になります!

他の外旋六筋が気になる方は是非ここからご覧ください。

(各過去記事:【梨状筋】【大腿方形筋】【内閉鎖筋】【上・下双子筋】

最後となる外閉鎖筋ですが、当然のごとくこれも外旋六筋であること以外の特徴はなかなか思いつきません。

しかし色々学んでいくと外閉鎖筋の特徴が見えてきます。

今回はそんな外閉鎖筋の基礎的な解剖学の復習とストレッチ方法、そして臨床で役立つ3つの特徴を解説していきたいと思います。

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外閉鎖筋の解剖

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画像引用(一部改変):Anatomography

外閉鎖筋(obturator externus)
起始 寛骨外面閉鎖孔縁及び閉鎖膜
停止 大腿骨転子窩
作用 大腿骨外旋
神経支配 閉鎖神経(L3、4)

 

外閉鎖筋のストレッチ

※後日、掲載致します。

 

外閉鎖筋の特徴

特徴1 膝の痛みとの繋がり

ダウンロード (13)

画像引用(一部改変):Anatomography

まず知っておくべきは…

外閉鎖神経を支配している閉鎖神経が膝周囲の痛みと関連していること。

場所としては大腿内側から膝関節内側まで

一部は膝関節の後方関節包にも枝を伸ばし、神経支配しているとのこと。

そのため閉鎖神経が神経絞扼を受ければ、同部位(大腿内側から膝関節内側にかけて)痛みを生じる可能性があるということ。

そしてその絞扼部位とは…閉鎖膜のところ。

【内閉鎖筋】のところでも少し触れましたが…

内閉鎖筋 ⇒ 後方

外閉鎖筋 ⇒ 前方

このように閉鎖孔を覆っています。

もちろんこの閉鎖孔には閉鎖神経が通過するため、完全に塞がっているわけではないですが、ここでの絞扼が大腿内側から膝関節内側の痛みへと発展する可能性はあります。

患者さんの”膝が痛い…”という訴えだけでなく、膝のどこが厳密に痛いのか、また大腿内側までその痛みは来るのか…

その辺まで問診するとより明確に問題が見えてくるかもしれません。

ちなみに大腿内側から膝関節内側に分布する神経は閉鎖神経の後枝であり、皮枝と呼ばれ、筋力低下などは見られない、ボヤっとしたその辺りの痛みだと訴えることが多いようです。

特徴2 関節包・靭帯との繋がり

ダウンロード (14)

画像引用(一部改変):Anatomography

結論から言うと…

外閉鎖筋は股関節関節包、寛骨臼横靭帯との繋がりがあるようです。

寛骨臼横靭帯とは…上側が凸の月状形をした寛骨側の両側の端を結ぶ靭帯のことで大腿骨頭を下支えするような形で存在している。

厳密に言うと…

外閉鎖筋 ⇒ 寛骨臼横靭帯と繋がる

外閉鎖膜 ⇒ 股関節関節包と繋がる

(外閉鎖膜とは外閉鎖筋の一部である)

ちなみに特徴1でもお話しした閉鎖孔・閉鎖膜は骨盤腔内の内圧とも関連が深く、咳などの急激な内圧の変化を調節する役割もあるようです。

そのためここでの絞扼・柔軟性の低下は内圧を逃がす場所がなく、他部位への影響を及ぼす可能性もあるようです。

特徴3 骨盤三頭筋との関係

ダウンロード (15)

画像引用(一部改変):Anatomography

【内閉鎖筋】【上・下双子筋】でも解説しましたが…

内閉鎖筋・上双子筋・下双子筋の3筋は合わせて骨盤三頭筋と呼ばれます。

この骨盤三頭筋は身体後面(坐骨や閉鎖孔後方)で形成されています。

それに対して外閉鎖筋は身体前面、閉鎖孔を前側から覆っています

作用自体は拮抗しているわけではありませんが、坐骨・恥骨を両側から挟んでいるため骨盤三頭筋と同様に股関節の機能維持を保つ重要な役割を持ちます。

その機能とは股関節のクリアランスの維持、軟骨の保護などを指します。

もしこれらの筋肉が機能不全を起こすと…

大腿骨頭への負荷が過剰になり、急性期では炎症疾患、慢性的になると変形性股関節症へと繋がる可能性もあります。

是非、参考までに覚えておいてほしいと思います。

 

まとめ

特徴1 閉鎖神経との関係があるため膝の痛みに繋がる
特徴2 関節包・寛骨臼横靭帯との連結あり
特徴3 閉鎖孔(坐骨)を骨盤三頭筋と挟んでいる

 

いかがだったでしょうか。

今まででもいくつか出てきた内容と被っているところもあったと思います。

それはもちろん相互に機能し合っている証拠でもあります。

そして被るということは大事であるということが言えるかもしれません。

是非、皆さんも臨床で使える知識をここで身につけれたらと思います。

今回も最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。