足裏が痛みや痺れで我慢できない…
自分で治療したいけど方法が分からない…
足根管症候群っぽいけど、どうしたらいいのか分からない…
あなたもこんなお悩み抱えていませんか?
これまで…
足裏の痛み・痺れは神経が原因!?自分が足根管症候群か判断できる6つの症状!
足裏の痛み・痺れ、足根管症候群の症状と原因について解説してきました。
そして今回はこの症状・原因に対してどのような治療を行っていくのかを解説していきたいと思います。
もちろんすべて自分でできる治療法ではありません。
しかしできる限り自分で治せる原因については詳しく解説していこうと思います。
是非これを読んであなたが足裏の痛み・痺れから解放されることを祈っています。
続・復習!足根管症候群とは…
画像引用(一部改変):Anatomofraphy
足根管症候群とは、足根管という内くるぶしの骨と踵の骨を結んでできる膜状のトンネル(図の屈筋支帯)を通る神経や血管が圧迫されることで足裏に様々な症状が起きることを言います。
この足根管には前方から…
後脛骨筋腱・長趾屈筋腱・後脛骨動脈・後脛骨静脈・後脛骨神経・長母趾屈筋腱が順に通過します。(図が全てではありません。イメージです)
足根管症候群 原因別治療法
では早速、足根管症候群の原因別に治療法をご紹介していきます。
1、ガングリオンが原因の治療法
ガングリオンとは…関節近くにできる中身がゼリー状の腫瘤(コブ)です。
このガングリオンが神経や血管を圧迫して足裏に痛み・痺れを起こしますが、このガングリオンに対する治療法はいくつか存在します。
1、外から潰す方法
これは直接、皮膚の上からガングリオンを確認し、押し潰す方法になります。
ガングリオンの中身はゼリー状のため、押し潰して破けるような大きさと固さのときに選択されます。
しかしできれば整形外科を受診し、医師によって行ってもらう方が正確です。
2、注射器による吸引
これは先ほどよりも大きく、潰すことが困難な時に用いられます。
中身がゼリー状のため、注射により中身を吸引してガングリオンを小さくし、症状軽減を図ります。
3、皮膚切開し、摘出する方法
上記の二つ以外にもガングリオンの場合、局所麻酔で皮膚を切開し、ガングリオンを摘出する方法があります。
ガングリオンが原因の足根管症候群に関してはこのような治療法が現在の主流になっています。
2、骨折(外傷)が原因の治療法
骨折または外傷により足根管症候群になるケースの治療法です。
足根管を形成する屈筋支帯がつく内くるぶしと踵骨が骨折すると屈筋支帯が過度に伸張や短縮し、症状を呈するケースがあります。
このような屈筋支帯が神経・血管を圧迫して固定してしまっているケースに関しては手術により屈筋支帯を切離して神経・血管を解放する方法がとられます。
外傷においては直接的な刺激により一時的な神経の損傷であれば様子観察しても良いですが、症状が治まらない場合には神経を解放する方法がとられる可能性があります。
3、血管からの影響が原因の治療法
血管からの影響は主に下肢静脈瘤が原因で足裏に痛み・痺れを引き起こします。
下肢静脈瘤は血管の老化や自分で血液を心臓に戻すことができないために症状が進行し、足根管を圧迫することでも症状を呈します。
もちろん、血液循環の不良によって症状を呈する場合もあります。
その場合まずは、血液を心臓に送り返すような運動を行ってみましょう!
1、足指の体操
①腰掛け座位か床に座った状態から
②指を曲げたり…伸ばしたり…することで指の筋肉を刺激します。
2、足首の体操
①腰掛け座位の状態から
②つま先をを上げたり、踵を上げたりしながら…ふくらはぎなどの筋肉を刺激します。
4、足のむくみが原因の治療法
これは先ほどの下肢静脈瘤とも関係してくる内容になりますが、足のむくみが直接足根管自体を圧迫するため治療が必要です。
もちろん内科的な疾患により足がむくんでいる場合にはそれ自体を治すことが一番の治療法になります。
しかし下肢静脈瘤によって足がむくんでいる場合には弾性ストッキングを履いて足のむくみを軽減させ、足に溜まる血液を心臓に送り返す役割も担ってくれます。
5、足の変形が原因の治療法
骨折によって起こる変性治癒してできた足の変形は自分で治すというのは無理があります。
しかし足の変形の中でも偏平足などは自分で矯正・改善が可能です。
偏平足の場合、様々な原因が考えられていますが、多くは後脛骨筋という筋肉の機能不全によるところが多いとされています。
そのためその筋肉を再度活性化させることで偏平足が改善されれば偏平足が原因の足根管症候群は解消できます!
後脛骨筋
画像引用:Anatomography
偏平足改善トレーニング
①肩幅より少し狭めに立ち、かかとを上げます。
②そこからかかとを外側へ移動させます。
これによって普通にかかと上げするよりも、さらに効果的に後脛骨筋ならびに偏平足を改善するために必要な筋肉に刺激を入れることができます。
この方法は…足底筋膜炎はこの3つの筋肉を鍛えよう!最大の原因とその治療法!
ここでも紹介しているので是非参考にされてください!
6、筋肉の圧迫が原因の治療法
以前もお話ししたように足根管の中では神経と血管が筋肉によって前後から挟まれています。
そのため筋肉の緊張、挟み込みが足裏のいたみ・痺れに直結してきます。
特に最後尾に位置する長母趾屈筋は前へと押す力が強いためこの筋肉の緊張を改善してあげることが筋肉の圧迫が原因の足根管症候群を解消する手立てとなります。
長母趾屈筋
画像引用:Anatomofraphy
長母趾屈筋ストレッチ
①床に座った状態から…
②まず親指だけ反らします。(他の指も一緒でも構いません)
③親指を反らした状態を保ちながら、足首を上げて反らします!
これによってふくらはぎから親指にかけて伸びるこの筋肉をストレッチすることができます。
しかしただストレッチするだけでは不十分なため、しっかりと30秒間は伸張感がある状態を保ち、30秒経ったら元の位置までゆっくりと戻し、この長母趾屈筋を最大伸張位から最大短縮位まで動かすことが緊張を緩める方法になります。
7、炎症が原因の治療法
炎症に関してはこれまでも何度もご紹介してきていますが、アイシングを行っていきます。
アイシングは炎症そのものにも効く上に腫脹を軽減させる効果もあります。
特に受傷早期にはアイシングを行うことは腫脹を最低限に抑えるために必要になります。
アイシングするときのポイントは…
冷たいと感じる感覚を通り過ぎるまで冷やす!ということです。
時間的にはおよそ30分を目安に行います。
まとめ
1、ガングリオンには3つ治療法がある!
2、屈筋支帯の過度な伸張・短縮は切離が必要である!
3、内科的問題はまず元の原因を静めてから!
4、足のむくみは運動で解消できる!
5、偏平足を改善し、神経の圧迫を避ける!
6、長母趾屈筋の緊張を軽減する!
7、早期のアイシングで炎症・腫脹を軽減!
痛み・痺れを放っておくとどうなるか…
神経というのは可塑性と言って、長時間圧力を加えられ圧迫された状態が続くとその形が元にも戻らなくなることを言います。
そうなると神経が元々の機能を取り戻すのが難しくなります。
だからそうなる前に神経を圧迫されることで起こっている痛み・痺れは改善しなければいけません。
痛み・痺れを放っておかず、早めに対処し、痛み・痺れから解消されましょう!
足根管症候群の症状
まずは自分の足裏の痛み・痺れが足根管症候群の症状なのか確認する上で特徴的な症状を6つ紹介しています。
足裏の痛み・痺れは神経が原因!?自分が足根管症候群か判断できる6つの症状!
まずはご自分が足根管症候群の症状と照らし合わせて似ているか確認してみましょう!
足根管症候群の原因
治療法に基づく原因の詳細は…
こちらに解説しておりますので、是非合わせて読んでいただきたいと思います。
いかがだったでしょうか。
いくつかの方法は自分でできないものもあります。
しかし自分でできるものに関しては簡単な方法で足根管症候群の症状を軽減させることができます。
是非足裏の痛み・痺れで悩まれているあなたも一度試しに行っていただきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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