歩くたびに足の裏が痛い・痺れる…

足の裏の感覚が変…膜が張ってるみたい…

足根管症候群みたいだけど何でなったのか全く分からない…

あなたもこんなお悩み抱えていませんか?

前回…

足裏の痛み・痺れは神経が原因!?自分が足根管症候群か判断できる6つの症状!

あなたが足根管症候群か自分で判断できる簡単な6つの症状をお伝えしました。

でももしかしたら足根管症候群かもしれないけど、なんでそれになったか分からない…

こんな方もいらっしゃると思います。

そこで今回は足裏の痛み・痺れで悩まれているあなたに足根管症候群を引き起こす7つの原因についてお話していきます。

まずは足根管症候群の正しい知識・原因を知り、それに合った治療法へと発展させていけるようにお手伝いさせていただきます。

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復習!足根管症候群とは…

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画像引用(一部改変):Anatomography

足根管症候群とは、足根管という内くるぶしの骨と踵の骨を結んでできる膜状のトンネル(図の屈筋支帯)を通る神経や血管が圧迫されることで足裏に様々な症状が起きることをいいます。

この足根管には前方から…

後脛骨筋腱・長趾屈筋腱・後脛骨動脈後脛骨静脈後脛骨神経・長母趾屈筋腱の順に通過します。(図が全てではありません。イメージです)

 

足根管症候群の9つの原因

原因1 ガングリオン

ガングリオンとは…関節近くにできる中身がゼリー状の腫瘤(コブ)です。

多くは手関節に発生しますが、足根管も手関節と似ていて腱鞘があるため発生しやすい場所の一部になります。

そのため足根管でできたガングリオンが後脛骨神経や後脛骨動・静脈を圧迫することで足裏に痛み・痺れを起こすことが考えられます。

今のところ足根管症候群の一番多い原因はこのガングリオンだとも言われています。

またガングリオンに関しては外から潰す方法か切開して取り除く手術が主流になっています。

原因2 骨折(外傷含む)

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内くるぶしの骨折や踵骨骨折、それ以外にも内くるぶしと踵骨間にある距骨の骨折など骨折により足根管が影響を受けるケースも多いです。

まずは屈筋支帯がつく内くるぶしと踵骨については骨折することにより屈筋支帯が過度に伸張したり、短縮したりすることで中を通る神経・血管を圧迫し、症状を呈します。

他にも足根管への直接的な外傷により神経の脱髄(一時的に損傷した状態)によって足裏に痛みや痺れを感じるケースも存在します。

もちろん上記の骨折以外の骨折でも間接的に足根管に影響する骨折であれば足裏に痛みや痺れを起こすことも考えられます。

原因3 血管からの影響

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血管からの影響と言っても様々存在します。

下肢静脈瘤動脈硬化などが代表的です。

若い方や普段病院にかからない方は耳慣れない言葉かもしれませんが、これらも足根管に影響してきます。

下肢静脈瘤は自分の力で足にある血液を心臓に戻せなくなるため、滞留して足根管を圧迫します。

また他にも末梢に行けば行くほど血管は細くなり、枝分かれをしていきますがそこへ行きつく段階で下肢静脈瘤や動脈硬化により血流が悪くなったりすると末梢の筋肉や神経に栄養のある酸素が行きわたらないため、症状を呈する場合があります。

原因4 足のむくみ

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足のむくみにも色々な原因が存在します。

例えば上記の下肢静脈瘤をはじめ、足をおろしているだけでむくむものから重症例になると心不全や腎不全による足のむくみまで様々です。

しかしなぜ足のむくみが足根管症候群と関係があるかというと足のむくみが足根管を圧迫するためです。

足、特にふくらはぎから足部に関しては脂肪がつきにくく、容量としてはすでにいっぱいいっぱいの状態です。

そこにむくみが加わるとたちまち、足がパンパンになり、色々なものを圧迫します。

そこで足根管がむくみによって圧迫されると足裏に痛み・痺れを起こす可能性が出てくるわけです。

原因5 足の変形

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足の変形に関しては先ほどの骨折による後遺症から偏平足などの変形に至るまで様々です。

もちろん骨折によって変性治癒した足の変形に関しては自分で治療するのは無理です。

しかし偏平足など外傷がなく、普段の生活の中で徐々に変形したものに関しては矯正・改善が可能です。

特に偏平足は足の内側が落ち込み、足根管を形成する屈筋支帯が伸張される方向に働くため中を通過する神経・血管・筋肉が圧迫されることで症状を呈することがあります。

そのため矯正・改善可能な足の変形に関しては積極的に治療していくことをお勧めします。

原因6 筋肉による圧迫

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最初に足根管症候群とは…を説明した時にも書きましたが、足根管の中を前方から…

後脛骨筋腱長趾屈筋腱後脛骨動脈後脛骨静脈後脛骨神経長母趾屈筋腱の順に通過します。

色別に筋肉血管神経に分けてみました。

これから見てわかる通り、血管神経筋肉に挟まれています。

これら筋肉からの圧迫を受けることで足裏の痛み・痺れを起こす可能性があります。

でも逆に言えばこれらの筋肉の緊張を取れれば、足裏の痛み・痺れも改善する可能性があるとも言えます。

原因7 炎症

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炎症は過度な摩擦や外傷など様々な要因で発生します。

そんな炎症を起こすと神経・血管に影響するだけでなく、局所の腫脹まで伴います。

炎症そのものも痛み・痺れに関わってくるので大切ですが、腫脹による圧迫も重要です。

そのため早期の炎症症状の沈静化は腫脹を軽減させる意味でも必要不可欠になってきます。

 

まとめ

原因1 ガングリオンによる圧迫
原因2 骨折による屈筋支帯の伸張・短縮
原因3 血管障害由来の痛み・痺れ
原因4 むくみが原因での足根管の圧迫
原因5 足の変形による足根管の圧迫
原因6 筋肉の前後からの挟み込みによる症状
原因7 炎症・腫脹による影響

 

足根管症候群の症状

足根管症候群は今回ご紹介した原因に起因した様々な症状が出現します。

ご自身が足根管症候群か今一度確かめる意味でもこちらも合わせてみていただきたいと思います。

足裏の痛み・痺れは神経が原因!?自分が足根管症候群か判断できる6つの症状!

 

足根管症候群の治療法

ここまで足根管症候群の原因についてご紹介してきましたが、最後はやはり足根管症候群に対する治療法になると思います。

もちろん自分で治せる可能性のあるものから整形外科を受診した方がいいものまで同じ足根管症候群でも様々です。

足根管症候群の治療法について解説していますので是非こちらもご覧ください。

足裏の痛み・痺れは自分で治せる!?足根管症候群の7つの治療方法!

 

いかがだったでしょうか。

足根管症候群になりえる7つの原因、ご理解いただけましたでしょうか。

思い当たる節がない原因やこれだ!と思う原因があったと思います。

是非、ご自身の原因を今一度考え、今後の治療への足掛かりとしていただきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。