今までも患者さんの治療に関して

報告できる部分は記事にしてきましたが、

今回から【臨床報告】というカテゴリーを

設けて私が経験した臨床をお伝えしていこう

と思います。

 

まぁ何でかというと結構反応がいい

今までの記事もこういう【臨床報告】系の

記事を書くと他の記事まで気になって

読んでくださる方がいたり、

記事にコメントをくださる方が多いように

感じるからです。

 

自分の臨床と照らし合わせたり、

maruはこんなことしてんだぁ~なんて

感じてもらえらえたら嬉しいですね。

 

そこで今回は変形性股関節症の方の報告

当然のことながら個人情報には

配慮して報告していきたいと思います。

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股関節の周りが重い…

患者さんに患部の状態を聞くと、

一言この言葉が返ってきました。

 

股関節の周りが重いんです

 

さぁこれを聞いてあなたならどう考え、

どういう治療をしますか?

 

【基本情報】

診断名:右変形性股関節症

年齢:70代前半

性別:女性

職業:無職

   60代まではパートで立ち仕事

趣味:庭いじり

 

経過:

30代に変股症を発症し、40年ほど経過。

可動域制限には慣れたものの、

しゃがみ込みや長時間の歩行にはやや難あり

ここ最近は右股関節周辺に重さを感じている

 

x-p:

臼蓋形成不全あり

骨頭は扁平化し、骨棘形成あり

右Sharp角:53°

(45~50°以上は臼蓋形成不全)

右CE角:18°(20°以下は臼蓋形成不全)

 

関節可動域:

股関節屈曲 85°/110°

   伸展 -10°/5°

   内転 5°/10°

   外転 25°/35°

   内旋 15°/30°

   外旋 20°/35°

膝・足関節には著明な可動域制限(-)

 

MMT:可動範囲内であれば問題なし

股関節外転筋力もGレベルはある

 

今までの治療

この方は1年近く外来でみてきました。

大体、週一回の治療だったんですが、

最初はもちろん今よりも痛みがメインでした

 

歩行立脚期の痛み。

完全にトレンデレンブルク兆候が出ており、

かなり治療にも苦しみました。

 

股関節上位の仙腸関節・腰椎の動きを

出して股関節にかかる負荷を軽減させるよう

治療してみたり、股関節の圧縮負荷を軽減

させるために若干牽引をかけつつ、

関節の動きを出してみたりしていました。

 

痛みが和らいでくるのに3ヵ月くらいは

かかりました。

 

それからは股関節を中心にみながらも

肩凝りや首の痛みなどもあったため、

そちらの治療も並行して

20分で行っていました。

 

そして最近の主訴は、

右股関節の周りが重い…

 

これに対して今治療継続中です。

 

現在の治療

ハッキリ言って最初全然わかりませんでした

いや今でも完全にはわかってません。

 

やってることは至ってシンプル。

”筋肉に伸張反射の刺激を入れないように

ただただ動かす!”

 

特定の方向にだけ動きを出したり、

筋力をつけようとかそんな考えはありません

 

重い」という言葉を鵜吞みにして、

おそらく股関節周囲の柔軟性が低いから?

と考えました。

 

今までもあまり変わらない可動域の中で

生活してきたのでいきなり柔軟性が低くなる

ということは考えにくいですが、最近になり

立った状態での土いじりを始めたんです。

 

そのため立位姿勢での姿勢保持筋に常に

収縮負荷がかかり、筋血流量の低下が

股関節周囲筋の柔軟性低下を招き、

「重い」という感覚を引き起こした?

と仮説を立てました。

 

だからやることは至ってシンプル。

とにかく患者さんが嫌がらないスピードで

筋の伸張反射を出さないように極力、筋肉に

動的ストレッチをかける!

これだけです。

 

しかし効果はテキメン!

治療後はバッチリ軽くなりました。

 

ですがまだ継続性はありません。

帰ってから4~5時間は持つそうですが

それ以上はまた重さが戻ってくる。

 

しばらくはこの治療を継続しようかと

考えています。

 

身体が適応していけば、もしかしたら

股関節の周りが重い」という主訴も

さらに改善されるかもしれません。

 

まとめ

股関節の周りが重い」という微妙な主訴に

対してただただ筋肉に柔軟性を与える

治療効果について解説しました

 

エビデンスは何もありません。笑

ただ感覚でやりました。笑笑

 

股関節の可動域制限だけでみると

制限だらけでどこに手をつけたらいいか

分かりません。

 

だから局所に捉われ過ぎず、

全体を俯瞰してみたつもりです。

 

エビデンスがないと納得しない方もいるかも

知れませんがエビデンスだけで100%結果が

得られる確証はありません。

 

常に患者さんと対話しながら

治療をしてほしいと思っています。

 

症状や目に見える関節可動域制限だけに

目を捉われ過ぎないよう、患者さんを

みてください。

 

参考になるかどうかわかりませんが、

今後もエビデンスはないけどうまくいった

症例や逆に失敗した症例もどんどん紹介して

いきたいと思います。

 

是非、一つの参考程度に読まれてみて下さい

 

それでは今回も最後までお読みいただき

誠にありがとうございました。

 

あなたの臨床がさらにパワーアップする事を

願っております