可愛い後輩可愛い後輩

先輩、今年入ってきた〇〇ちゃんすごく悩んでるみたいですね…

理想の自分理想の自分

確かに…こっちから見ててもすごく硬く見えるもんね…

可愛い後輩可愛い後輩

本人とも少し話したんですけど…

「自分が何が分からないのかが分からない」って言ってました。

確かに私にもそんな時期がありましたよ~

理想の自分理想の自分

そうだね。

確かに働き始めは実習先でない以上、新しい環境だから慣れないのもあるし、その緊張感の中で色んな思考を巡らせれば…

『自分が何が分からないのかが分からない』そんな状態になっても不思議ではないよね…

可愛い後輩可愛い後輩

でもそもそも何で『分からないことが分からない』っていう状態になるんですかね?

理想の自分理想の自分

うん。それはね…

あなたも経験ありませんか?

”何が分からないのかが分からない状態”

これって経験が浅ければ浅いほどよくぶち当たる一つの壁だと思います。

ちなみに私にもそんな経験がありました。

実際に自分が経験していると相手がそんな状態に陥っているときにアドバイスできることがあるのですが、自分自身での経験がない人にはちょっと分かりづらいものかもしれません…

そこで今回は『何が分からないのかが分からない』ことを取り上げていきたいと思います。

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新人時代の私…

 

怖い先輩怖い先輩

さっき見学しとったけど何か質問でもある…

理想の自分理想の自分

えーっと、えーっと…

怖い先輩怖い先輩

そんな焦らんでもいいよ。何が分からんかった?

理想の自分理想の自分

えーっと、えーっと…

変形性膝関節症の方だということはわかってたんですけど…

何が分かんないのかが自分でもよく分からなくて…

怖い先輩怖い先輩

は?何が分かんないかが分かんないってどういうこと?

何のために見学してたわけ?

理想の自分理想の自分

えーっと、それが…

…すいません。

怖い先輩怖い先輩

見学しといて何が分かんないのかが分かんないなら自分が治療入ったときどうすんの?

だれも助けれくれないよ?

理想の自分理想の自分

はい。

怖い先輩怖い先輩

明日また聞くからよく考えといて!

理想の自分理想の自分

はい。分かりました。

とても苦い経験をした覚えがあります。

ちなみにここまで顔の表情を変えるような先輩ではありませんでしたが、当時の私にはこのくらい怖く見えました…

それもこれも布石があったんです…

他の変形性膝関節症の方の治療を見学していて…

 

理想の自分理想の自分

先輩!あの膝に対する治療はどんなことを意識してされてたんですか?

怖い先輩怖い先輩

じゃ君は僕がどんなことを意識してたと思う?

この質問返しをされてからというものこの先輩の見学に入ったときは特別に緊張感が増してうまく質問できなくなりました。

いやもちろんこれは先輩が悪いのではなく、私に非があるのですが、要するに…

【準備不足】だったんです。

 

『何が分からないのかが分からない』原因…

一つ大きな原因を挙げるとすれば、

【準備不足】

これに尽きると私は思います。

 

ただ先輩がやっていることを見て…

「あれは何をしていたんですか?」

そんなこと小学生だって聞けます。

だってただ見ていたことを聞けばいいだけですから。

 

けどそれだけではダメなんです。

少し話を発展させるなら…

 

「先輩の治療を見て、私はこう思ったのですが、先輩はどのようなことを意識されて治療していたんですか?」

 

このような質問をすると…

・自分の考えを伝えられる

・先に自分の考えを伝えた分、相手の考えを聞きやすい

 

でももちろん重要なのは、【自分の考えを伝えられる】ということ。

 

これが出来なければ、きっと前の例のように痛い目に遭う…

そのためには先ほども言ったように【事前の情報収集】とても重要である。

 

例えば変形性膝関節症なら…

・パテラの動きは屈曲角度によってどう変わるのか?

⇒ 膝蓋大腿関節の解剖・運動学・評価方法を知る

・膝関節屈曲がなかなか改善しないときに考えられる原因は何なのか?

⇒ 【変形性膝関節症シリーズ】 膝が曲がらない!こんな時に考える3つの要因

・膝関節伸展がなかなか改善しないときに考えられる原因は何なのか?

⇒ 【変形性膝関節症シリーズ2】膝が伸びない!こんな時に考える3つの要因

 

こうやった情報を知っているか知っていないかで質問できるかできないか…

もしくは自分の考えを述べつつ、相手の考えを引き出せるかがかかっています。

要するに…

 

徹底的に情報収集するしかない!

 

ということ。

 

前日でも前の週でも次に見学するであろう患者さんの基本的な診断名や合併症などを聞いておき、事前に調べる。

そうすると先輩が訳の分からない治療をしていても基本的な情報がある分、質問に幅を持たせることができる。

 

というかこの【リハ局】はそんな人のためにいろいろな情報を載せている

(ちょっと最近は学術的・臨床的なこととは離れているが…)

 

『何が分からないのかが分からない』

そんな人のための情報収集サイト?的な立ち位置になれればいいなぁ…なんて思ってます。

 

実際、自分が新人の頃なんてネットで調べてもあんまりいい情報って載ってなかった…

だから教科書で調べるんだけどそれも面倒くさいし、よく分かんない…

でも今はこの【リハ局】以外にもたくさんのいいサイトが開設している

分かんないときはすぐにググって調べることができる…

すごく便利な世の中になったなぁと常々思ってる…

 

私もこの波に飲まれないように自分が情報発信して困っている

若手セラピストの力になれれば最高だと思っている…

 

『辞めたい…』

『仕事行きたくない…』

『患者さんのこと全然わからない…』

 

そんな人を少しでも元気づけて臨床へ迎えるようにまた今日から頑張っていきます!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。