・ついつい患者さんによって治療の真剣さに差が出てしまう…

・こっちの言ってること聞いてくれる人には真剣にしたくなってしまう…

・反対に聞き分けの悪い人や人の話を聞かない人の治療はついつい適〇にしてしまう…

 

はっきり言うと、私たちも人間です。

感情を持った一人の人間なんです。

だからその日によっても身体的にも精神的にも波があるのは当然ですよね!

ブログ書いて偉そうにしてると思われがちな私でも適〇に治療してしまうことあります。多々あります…

ちょっとブログ書いていい気になってた自分を戒めるためにも理学療法士ならではのあるある話を持ち出しながら日頃の臨床について簡単に書いていきたいと思います。

きっと共感してくれる人もいればそうじゃない人もいると思います。

PTだったらもっと真剣に患者さんに向き合えよ!

あ~確かにそんな時あるよね~

色んな心の声があると思います。

是非、一理学療法士の戯言だと思って読んでいただければと思います。

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自分の担当じゃないとやる気が出る?

これありません?

担当は今日お休み。その代わりに治療を自分がしないといけなくなった時…

ついついいつもはしないような綿密な評価や治療をやっちゃうときあります。

その時、心の中では…

 

『あいつより俺の方が凄いってとこ見せてやるぞ!』

 

イヤらしいやつですよね…

こんなこと昔はよく考えていました。今は多少減ってはきましたが…

PTは競争をしたがる?

『俺の方が早く治してやる!』

『あいつの治療より俺の方が絶対に効果があるはず!』

 

同じような疾患で同時期に来られた患者さんを対象として、勝手に自分たちの頭の中で競争を始める人がいます(私もその一人でした…)

実際、同じ疾患・同じような症状でも患者さんのバックグラウンドは全然違います。

それを【疾患名と症状】だけで一括りにしてしまうことよくあります。

まぁでも競争したがるのはPTだけではないでしょう。

一般社会においてもスポーツ・ビジネスどの分野でも自分と同年代で同じくらいの能力の相手がいれば負けたくはないですし、競争原理が働きます。

しかしPTの世界においての競争は患者さんを巻き込んでしまいます。

個人の勝負ではなく、患者さんありきの勝負なんです。

そこは純粋な勝負ではないことをしっかりと理解しておく必要がありますよね。

 

股関節屈曲時の痛み…

ちょっと話は逸れましたが…

 

少し前、自分の担当じゃない患者さんの治療に入ったんです。

この患者さん、とにかく治療がしやすい!

 

・痛みの説明が簡潔明瞭

・余計なことは喋らない

・不満な顔は一切見せない

・自動運動にもちゃんと付き合ってくれる

 

案の定、時間をかけて真剣にやりました!(逆の患者さんなら見る気が失せませんか?)

もうちょっと痛みのことを詳しく言うと…

 

・股関節の他動屈曲時に股関節前面(鼠経靱帯の外側付近)につまり感のような痛み

・自動運動ではASLRでほぼ同部位に痛みあり

・他動屈曲角度は推定140° 自動屈曲角度は推定70°

・股関節他動屈曲時に膝を外へ逃がせば痛みは減り、内側に入れると痛みが増強する

・MMTはあんまり左右差ないです。4レベル

 

あんまり詳しく書くと特定されちゃマズいんでこの辺にしときますが…

さてあなたならどんな評価しますか?

そしてそれから導き出された治療は何ができるでしょうか?

(偉そうに言ってますけど、私も答え分かりませんよ…)

 

じゃ私がしたことを簡単に…

まぁまず問診しながら姿勢見ましたね。

割と若い方なので他の関節に拘縮なんかがないかとか確認しながら…

立位の方が影響あるかな?座位での影響はどんな感じかな?

股関節だから骨盤しっかり見とかなきゃ…と。

腸骨稜・PSIS・坐骨結節とか?

骨盤の傾きとか偏位とか…

あと骨盤の動きの検査もしましたね。

(てか途中から骨盤怪しいな…ってことで骨盤ばかりみてました)

 

次はベッドに上がってもらって検査しましたね。

まぁ何でも聞いてくれる患者さんだったんで、治療の前に10分くらい評価にかかったんですが、文句一つ言わず付き合ってくれました。感謝しかありません…涙

もちろんここでも左右対称性を確認しました。

あとは下肢の長さとか?

全部意味があってしてるつもりです

 

で、先に骨盤の治療しました!

結果から言えば、2回目の再現性テストでかなり痛みは減りましたね。

1回目は屈曲角度は良くなりましたが、痛みが変わりませんでした。

が、しかし!

これが長時間効果があるか…自信はありますが、確信はありません…

でもこれは良くなったケースを今回のテーマに合わせてただ持ってきただけです。

 

その次の患者さんは…

さっきの患者さんと正反対!

年配の方でしたけど、まーよく喋る!よくもまぁそんなに話すことあるなっていうくらいよく喋る!!

てかその話、前も聞いたことあるわ!

 

・遠方にいる孫の自慢話!

・息子が結構いい会社に勤めてる話!

・自分の昔のことの話!

 

もうその話、聞き飽きました!って言いたいくらい…

当然、治療はルーティン…

ダメだとわかっていながらルーティン…

今日は時間もあるし、評価する時間もあるぞ!と思っていてもルーティン…

一度この流れになると真剣にやり直すのにかなりのパワーを要します。

そしてそんな患者さんに限って、治療以外のことに時間を使われると不機嫌になります。

『あぁこんな仕事の仕方、嫌だ…』

そう思いながら今日もルーティンワークをしてしまう自分に自己嫌悪感を感じて落ち込んでます…

今日のところは以上です…(しゅん…)

 

 

第1回目の【理学療法士のあるある話】でしたが、どうでしたか?

「あーそうそう!あるある!」ってなりましたか?

まさか私だけじゃないと思います。

ちょっと素の自分をさらけ出そうと決めたので、【理学療法士のあるある話】をもとにいくつか記事を挙げていたいと思います。

是非、これを読んで元気を出してもらったり、臨床へのヒントをお届けしていきます!

それでは今回も最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。