前回ご紹介しました【初頭効果】と対極に位置するとされている心理テクニックについてお話していきたいと思います。
ちなみに復習までに、【初頭効果】について簡単にご紹介すると…
最初に受けた印象がその後にもずっと印象強く残り、そのインパクトが半年間は消えないことを初頭効果と言っています。
要するに第一印象はそのあともずっと影響するということです。
そこで今回はこの初頭効果の対極にある【親近効果】について解説していきます。
それでは早速、親近効果について話していきたいと思いますが、是非…
・もっと親近効果について知りたい!
・初頭効果と親近効果はどっちを使えばいいの?
と疑問をお持ちの方は特にご覧になっていただきたいと思います。
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親近効果とは…
初頭効果とは逆に、話の終わり際または別れ際の印象を強く持ち続ける傾向があるということです。
これは別名で終末効果ともいわれています。
要するに言葉の通りですが、良い印象であれ悪い印象であれ、相対する人との最後の言葉や去り際の態度などはのちにも強い印象を残すことを言います。
日本人はよく「終わり良ければすべて良し」なんていいますよね。
海外では「ハッピーエンド」なんて言えばいいですかね。
まさにこれらの言葉を表した心理テクニックだということです。
いくら初頭効果が良くても…
実際に考えてみてください。
あなたにすごく仲の良い友人がいたとします。
その人とはお互い第一印象(初頭効果)も良く、よく長い時間をともにする人だとしましょう。
しかし長く付き合っていれば、横柄な態度になることもしばしばあるでしょう。
そんな折に…
あなた 「ちょっと〇〇貸してくれよ」
相手 「えーっ、めんどくさいから後にしてくれよ」
…数分後…
あなた 「もういいか?今すぐ〇〇貸してほしいんだよ」
相手 「お前、本当めんどくさいから他の奴にでも頼めよ!」
あなた 「わかったよ!もういいよ!お前には頼まねぇよ!」
ちょっとした物の貸し借りの話が喧嘩したまま会話することがなくなりました。
これは両方にとって親近効果が悪い方向に働いていますが、片一方だけ働く場合もあります。
もしかしたら相手は何でもない、普通のことだと思っているかもしてませんが、〇〇が必要でお願いしているあなたとしたら相手の態度は決して良いものではないですよね。
だから本来であれば親近効果はもっと有効にまた良い方向へと使うべきなんです。
それがいくら第一印象が良く、初頭効果が働いていようと親近効果が悪いと結局は関係性が悪いくなってしまうことは十分考えられます。
仕事にも十分関係してくる
さきほどは友人関係を例にとり、ちょっと大げさすぎるくらいの話を作りましたが、仕事上でも十分に考えられます。
やはり我々人間はいくら第一印象に気をつけて初頭効果が良くても、会う回数を何度も重ねると信頼関係もできてきて、言葉遣いが横柄になることはよくあることです。
・努力が足りないんじゃないですか?
・ちゃんと自分で考えてるんですか?
・全然ダメですね!
言葉を受ける人も様々です。何を言われても平気な人もいれば、言葉に弱い人もいます。
そこはしっかり見極めなければいけませんし、単に仲が良くなってきたというだけで乱暴な言葉遣いをすることは注意が必要です。
それが後々のトラブルの元やあなた自身の印象を悪くすることは十分理解しておいてください。
初頭効果と親近効果の使い分け
まず私がこの二つをどのように使い分けているか説明します。
・初頭効果:初対面の方と会う時
・親近効果:顔見知りの方と会う時
大まかに言えばこのように使い分けています。
もう少し詳しく説明すると…
初頭効果:初対面の方と会う時
これはまず第一印象がのちに与える影響がとても強い点に気を付けなければいけません。
もちろん親近効果ものちに影響を及ぼしますが、初対面の方とは特に第一印象・最初のインパクトが残りやすいです。
だからもし第一印象で悪いことを印象付けるといくら親近効果で挽回しようと思っても初回では無理だし、数回では簡単に良い印象を与えることは難しいでしょう。
そのため初対面の方と会う時は特に第一印象・初頭効果に気を付けています。
親近効果:顔見知りの方と会う時
顔見知りや毎日会う人、また定期的に会う人とは大体お互いの印象はもう定着していますから、親近効果を意識します。
話の終わり、別れ際をどのようにして良い状態・相手を喜ばせる、嬉しい状態にして別れるかを考えます。
するとまた会うのが楽しみになりますし、心残りなく分かれることができます。
特にまた会う必要がある人、会わなければいけない人とはこの親近効果を効果的に使うことが重要だと思っています。
私は…
・初頭効果:初対面の方と会う時
・親近効果:顔見知りの方と会う時
このように2つの心理テクニックを使い分けています。
他には分け方はないのか?
ありますよ。これはよくビジネスの世界なんかで使われている方法です。
・初頭効果:商品への興味がない人
・親近効果:商品への興味がある人
このような使い分けです。
ない人・ある人といったら極端ですが、ちょっとでもあれば初頭効果の方に入れてください。
逆に熱心なファンの方・購買意欲が高い方はもちろん親近効果側です。
これはなぜこのような分け方になるかというと…
・商品への興味がない人・薄い人はインパクトがないと続きません。
要するに、最初にインパクトがないと最後まで話を聞く可能性すら低いですし、その場にとどめておくのが難しい状態です。
だからあえて最初に大きなインパクトを持ってきておいて興味をひいてから、アピールしていく方法です。
・商品への興味がある人・高い人はもうすでに商品に対して好意的な目を持っています。
そこでは最初のインパクトは先ほどより必要ありません。
それよりも買う段階に入る最後の方に、『お得情報』や『値引き情報』、『特典紹介』など最後の一押しをするために親近効果を使います。
そうすることで、購買へとつなげていく方法です。
初頭効果と親近効果、考えれば色々な使い方があります。
それぞれの特性を生かすのにもまずはどのように生かしたいかゴールを設定してから現状を見つめるとうまくいくかもしれませんね。
まとめ
話の終わり際・別れ際の印象を強く持ち続けることを親近効果という
初対面の方と会う時は初頭効果、面識のある人と会う時は親近効果
商品への興味がない人は初頭効果、興味がある人は親近効果
いかがだったでしょうか。
2回にわたって【初頭効果】と【親近効果】について解説してきました。
これが答えということではないかもしれませんが、私はこのように生かしているので参考にしてもらえればと思います。
いずれにしろどんな場面でも良い印象を残せる人は得をするでしょうね。
それでは今回も最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
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