さぁこの2つはどちらが重いでしょうか?

 

1kgのメレンゲ

1kgのコンクリートブロック

 

素早く、直感でお答えください!

答えました?タイトルをしっかり読んだ人なら大丈夫でしょう。

答えは…一緒の重さです。当然同じ1kgですからね。

でもこのように文章で見るのではなくて、突然急に言われたら「コ、コンクリートブロック!」と答える人が多いんです。

それはなぜか?

あなたのものに対する先入観・イメージがそうさせるんです。

【メレンゲ】 ⇒ 卵の白身を泡だて器で混ぜて作るもので出来立てはふわふわ

【コンクリートブロック】 ⇒ 土木現場とかに何段にも積み重なって置いてあるやつ。持つと手が痛くて重い

だから同じ1kgの重さでも「コ、コンクリートブロック!」ととっさに答えてしまうんです。

これは他にも色々な例えがされます。

今回はそんな【シャルパンティエ効果】を具体例を挙げながら見ていきたいと思います。是非…

・シャルパンティエ効果についてもっと知りたい!

・シャルパンティエ効果の活用方法についてもっと知りたい!

という方はこのまま続きをご覧になってほしいと思います。

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シャルパンティエ効果とは

比較対象とされるものが同じ物理量などであっても、イメージと先入観で誤った解釈をしてしまうことを言います。

先ほどのは、質量ですよね。重さです。

同じ1kgの物であっても【メレンゲ】と【コンクリートブロック】の先入観によって、誤った解釈をしてしまう可能性が高くなるんです。

他にもいくつか例があるので見ていきましょう。実際そちらの方がわかりやすいと思います。

【83,457㎢】と【東京都の約38倍の面積】

これどこか分かりますか?

実は…北海道の面積なんです。(列島も含め)

「実際の面積が83,457㎢なんです」と言われても、「はっ!?」ってなりますよね。

でも「東京都の約38倍の面積があるんです!」と言われると、「広っ!!」となりませんか?

というか絶対的にイメージしやすいですよね。

じゃ他にもいきましょう。

【120万km走破!】と【地球約3週分走破!】

120万km、確かにすごい長い距離なんだなというのは感覚的にわかりますが、どれくらいの距離なのかさっぱりわかりません。

嘘で、「日本-アメリカ間の往復の距離なんだよ」と言われてもわかんないからそうなんだと納得してしまうかもしれません。

しかし地球3周分と聞くとそのすごさは一気に身近に感じられるかもしれません。

地球を1周もしていなくても何となく、地球の大きさは想像できます

それを3周もしているわけですからその凄さたるや…

想像を絶する距離だということはわかるでしょう。

では次の例えにいきましょう。

【ビタミンC2000mg配合】と【レモン約100個分のビタミンC配合】

これよくありますよね。CMなんかでよく流れています。

【ビタミンC2000mg配合】と聞いてもあまり悪い気はしません。2000という数字が大きいだけに相当な量が入っているのではないかと想像してしまうからです。

しかしそれ以上に【レモン約100個分】のインパクトは大きいです。

それはレモン1個がどのくらいの大きさでどんな食べ物かわかっているかです。

それが100個分も入っているんですよ?なんかすごそうですよね…

ちなみに…

【ビタミンC2000mg】ちょっと表記を変えると…

2000mgをgに変えると2gです。

えっ…少なっ…

たったの2g?本当に?

参考までにレモン1個の重さが120gだから…なんか計算するのが怖いですね…

1/60ということは、レモン1個の質量に対して1.67%。

これが100個だと÷100だから…

愕然としますが、ビタミンCですからね。あんまり気にすると、買いたくなくなっちゃうからやめましょう…

表記だけで与える印象を変えられる

実際にあなたの働いている職場で患者さんの数が1.5倍に増えたらそのまま【1.5倍に増えました!】と宣伝するよりも…

【150%に増えました!】という方が凄く見えます。

1.5倍も150%も一緒ですが、150%の方が多く見えるのは数字の表記のせいです。後ろについている”倍”と”%”はあまり気にされません。

他にも【3万人治療してきました!】よりも【30,000人治療してきました!】が凄そうに見えますよね?

”3”よりも”30,000”の方が数字だけ見たときに圧倒的に多く見えますもんね。

だから患者さんにアピールするときも書き方ひとつで違った印象を与えられると思いますよ。

 

結局は相手がイメージしやすいかどうか

いやもうこの一言に尽きますね。

いくら自分なりにわかりやすく書いたとしても受け取る相手が簡単に想像できなければダメなんです。

凄さを見せつけるための専門用語の乱用なんてよくありません

受け取る相手が今までの経験上、すぐに思い出せるような物の質量や長さ、感覚など様々な五感を通して簡単に思い浮かべることができ、『あぁ~!』と納得してもらえることができれば最高です。

逆にそれができれば簡単に相手との信頼関係も結べる可能性も広がりますよね。

 

まとめ

イメージと先入観で間違った解釈をしてしまうことをシャルパンティエ効果という
わかりやすいものと例えるといい
数字はできるだけ大きく見せる方がいい
結局は受け取る相手がイメージできるかどうか

 

いかがだったでしょうか。

あなたの今までの経験のなかでも『あぁ、そういうことだったのか』と思うところがありませんでしたか?

逆に言えば、自分が使う方になれば、これを応用してうまくアピールすることも可能だということです。

是非、参考にしてみてください。

それでは今回も最後までご覧いただき本当にありがとうございました。