文献などでもよく男女比が書かれていること多いですよね。

例えば変形性膝関節症や肩関節周囲炎の罹患率とか…

しかし男女比をみるのにも何かしら理由があるはずです。

もしくは何かしらの理由で男女比が生じているか。

今回は…

骨盤構造の男女比でみた仙腸関節痛と題して解説していきます。

骨盤は元々男女で構造自体が異なります。それを考慮したうえで

どう仙腸関節へ影響を及ぼすか考えていきたいと思います。

 

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骨盤構造の男女比

男性
女性
全体構造
縦長で重く、厚い
横広で軽く、薄い
仙腸関節面
大きく、S3まで
小さく、S3上縁まで
坐骨結節
内側向き
外側向き
骨盤腔
長く、浅い
低く、広い
仙骨形
緩やかな弯曲で細長い
下部は前方へ弯曲して広く短い
骨盤上口
ハート型
卵型
骨盤下口
小さい
大きい

 

上記に主な骨盤帯における男女比の特徴を列挙しました。

(携帯でご覧の方はなお見にくいと思いますが申し訳ありません)

もちろんこれ以外にも

閉鎖孔の違い(男性が円形で女性が楕円形)などありますが、

ここで一番着目したいのが…

全体構造骨盤腔になります。

と、その前に結論から申し上げておきますと

”女性は男性より仙腸関節痛を起こしやすい構造をしている”

と言えます。

もちろんホルモンの影響など含めても

女性の方が仙腸関節痛を起こしやすいと言われていますが

今回は”骨盤構造からみて”というふうに解釈していただきたいと思います。

 

 

男女比の最大要因とは

それは…

矢状面における身体重心と寛骨臼の位置

にあると考えています。

まず男性の骨盤を矢状面から観察すると…

身体重心線と寛骨臼で大腿骨頭を支える位置はほぼ一致します。

そのため仙腸関節には無駄な圧力はかかりません。

 

しかしそれに対して女性の場合、

骨盤構造が男性よりも広く、矢状面から観察した時も

身体重心線より寛骨臼の位置が前方に位置します。

ということは…

身体重心と床反力のベクトルに差が生まれるため

このギャップによって…

仙腸関節に剪断力が生じ、仙腸関節痛へと繋がっていくと考えています。

 

これが私の考える

”女性が男性よりも仙腸関節痛を起こしやすい”

原因だと思っています。

ですが、この骨盤構造は女性に悪いことばかりではありません。

この骨盤構造によって女性にとって大事な出産などでは

大きな利点となり、胎児の出産を後押ししてくれる要素にもなります。

 

腰椎前弯の考え方

この身体重心と寛骨臼の位置の相違がもたらす影響は

”腰椎前弯”にも現れるのではないかとも考えられます。

一般に男性よりも女性の方が腰椎前弯が強いと言われるのは

このことも少なからず影響を受けていると考えられ、

またそのため…

腰椎前弯減少による椎間板性腰痛は

女性より男性の方が多い

というのはこの身体重心と寛骨臼の位置の相違も影響していると考えています。

お互いに一長一短ありますが、それぞれの違いを知り、

障害を予測するのも一つの治療の考え方としてはありだと思います。

 

 

いかがだったでしょうか。

おそらく骨盤構造の男女比較は知っている方もいたかもしれませんが、

それがどう疼痛と関係しているかはあまり記載されていないと思います。

ぜひこれから男女比においても疼痛を探る一つのヒントにされてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。