腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症・分離症など

腰部疾患をみる際に特に着目されやすいのは

第4、5腰椎、腰仙部などの下位腰椎から仙骨への移行部に多いような気がします。

もちろん上記部位に症状をきたしやすく、

剪断力などの力がかかりやすいことも想像できますが、

今回は下位腰椎の上にある第3腰椎に着目したいと思います。

 

SPONSORD LINK

 

第3腰椎の機能

結論から先に申しあげると第3腰椎は…

腰椎前弯の頂椎として身体重心の中心となり体重負荷を受けやすい

その反面、可動性も兼ね備えた部位であるため」です。

いくつか大事なところは太字にしていますので一つずつ見ていきます。

 

1、腰椎前弯の頂椎

まず脊柱は仙骨まで含めて4つの弯曲を形成しています。

その中でも腰椎の前弯に着目すると…

第3腰椎が前弯の頂点にきます。

5つの椎体しかないため考えればわかることかといわれるかもしれませんが、

皆さん必ずしも第3腰椎が頂椎になるわけではありません。

straight neckは頚椎前弯が消失した時の用語です。

斜角筋の筋スパズムや何らかの影響により頚椎の前弯がなくなるわけです。

そのため腰椎においても前弯の形を変えてしまう要因があれば頂点も変化すると考えられます。

例えばよく見た目から

「猫背」とも言われるCカーブを描く脊柱の頂点は第4、5腰椎と下がっていきます

 

2、身体重心の中心

第3腰椎は身体重心の中心を表す位置に配置されていますが…

頂椎の位置が下位へ移動することで身体重心も後方へと移動します

すると骨盤後傾位の見た目が「猫背」のようになってしまうと考えます。

もちろんその理由については諸説あるかと思います。

考えれば外傷から先天性含め多種多様なその個人にある要因から考えられますが、

若年者に関しては座っているときのみの猫背では

まだ脊柱自体に柔軟性があるためそれを意識的に解消することができると思います。

しかし意識的に行うことで背部筋に筋スパズムを引き起こすようなら

腸腰筋など前面の腰椎前弯を促すような筋肉に私は着目してみています。

 

しかし高齢になり脊柱の柔軟性が乏しい方に関しては体力の問題もあるかと思います。

脊柱がCカーブで変形してしまうのは…

それが「楽」だからなのだと考えます。

体力が落ちてくると体重を支える筋持久力も落ちてしまいますので

体を猫背にして脊柱の後方靭帯、また背部筋に体を預けることで

無駄な体力消耗を減らすことが習慣化し、

猫背が完成するなら体力的な側面から改善を図るのも一つではないかと考えています。

 

3、第3腰椎の可動性

最後に第3腰椎の可動性の話をします。

第4、5腰椎には腸腰靭帯が付着し、

骨盤同様動きの制限が大きく、あまり可動性は要求されてはいません。

しかし第3腰椎においては…

腸腰靭帯の付着がないため動的要素が大きくなります。

そして腰椎の頂椎にあるため腰椎における

機能的軸としての要素も受け持つため大きな可動性が要求されるのです。

 

 

ここまで第3腰椎の3つの機能的役割についてみてきましたが、

ご理解いただけましたでしょうか。

ですがこれは第3腰椎に限らず他の関節でも

要求されることのギャップで障害をきたすことがあります。

今回第3腰椎に限定して説明したのは

そのギャップが大きく障害をきたしやすい関節・椎体だと臨床上で感じるからです。

もしよろしければこれをヒントに臨床での治療に生かしていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。