足裏の痛みと言っても踵が痛い方、指の付け根が痛い方など個人によってその捉え方は様々だと思います。

もちろん人間は二足歩行で移動をすることが主ですので足底が一番の感覚野であり、情報・荷重伝達においても重要なのは明らかです。

足底から得られる情報により運動を遂行していくため、足底からの情報不足は固有受容器にも影響を及ぼします。

また足部の機能障害が後頭下筋群との関係性があることも多く報告されています。

私自身、勉強不足のため詳細を書くことを控えますが、後頭下筋群と足部は相互関係があること程度は知っておくとよいかもしれません。

では本題に入っていきますが今回は神経に焦点を当てて解説していきたいと思います。

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足底を支配する神経

端的に言いますと5つの神経が足底へと投射しています。

脛骨神経 ⇒ 踵部付近

内側足底神経 ⇒ 第1~4趾半分から足底内側と中央部

外側足底神経 ⇒ 第4趾半分~5趾と足底外側

伏在神経 ⇒ 内側足底神経より内側(最内側)で土踏まず付近

腓腹神経 ⇒ 外側足底神経より外側(最外側)で後足部外側まで

この5つになります。

補足しますと内果下方で屈筋支帯を抜けてきた脛骨神経は足底で内側足底神経と外側足底神経の2つに分かれていきます。

今回は5つの神経のうち、内側足底神経と外側足底神経について説明したいと思います。

また踵の痛みに関しては他の要素も考慮しないといけないことから機会があれば書いていきたいと思います。

 

内側足底神経

内側足底神経は足底の中でも最も広い範囲を占めており、治療対象になりやすい神経の一つであると考えます。

その内側足底神経ですが、母趾外転筋外縁で舟状骨下部の足底で脛骨神経から分岐するといわれています。

また内側足底動脈の外側を並走しています。

内側足底神経に関しては常に情報源として情報を伝えなければいけないため神経が活性化されており、圧迫することにより、機能障害を持つ持たないを関係なく痛みを発生させるとされています。

 

外側足底神経

外側足底神経も脛骨神経から分岐するためその場所は内側足底神経と同じ場所になります。

そこから外側へと向かい、外側部を支配していますがこちらは外側足底動脈より内側を並走しています。

その後、第4、5趾方向へと枝を伸ばしていきます

 

ちなみに神経マニュピレーションにおいて内側足底神経と外側足底神経は脛骨神経にて繋がりがあるためどちらか一方にアプローチすれば両方に効果がでるともいわれています。

その中でも特に効果があるのは内側足底神経へのアプローチであるといわれています。

 

場所によっては内側足底神経は神経が太くなっている部分も存在し、気をつけて治療しないといけませんが、基本的に神経というのは縦方向へのみの滑走のため常に遠位方向への滑走を促すことが肝要だとされている。

神経マニュピレーションに関しては治療を行うことで機械的な刺激を緩和させることだけでなく、循環改善にも役立つとされていることも注目しておく必要があると思います。

 

いかがだったでしょうか。

今回の内容はすぐに生かせるようなものではありませんが、足裏の痛みを知る上では知っておく必要があるところではあると思います。

わからなくなったらまずは解剖、基本に立ち返ることが重要だと思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。