変形性膝関節症では痛みもさることながら関節可動域改善に難渋するケースが多いです。

なかなかWeb上の活字ではアプローチの方法は伝わりにくいですが、知識だけはいくらでも共有することができます。

 

今回は内外側の側副靭帯に焦点を当ててそれぞれの特徴をみていきたいと思います。

 

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内側側副靭帯(MCL)

内側側副靭帯(以下MCL)は膝関節靭帯の中でも特に損傷しやすい靭帯の一つです。

そんなMCLは関節包から起始し、三角形をなす3層に分かれた靭帯です。

 

【3つの層】

諸説ありますが…

・浅層内側側副靭帯

・深層関節包靭帯

・後斜靭帯

と分類されたり、

・大腿脛骨線維(浅層)

・大腿半月線維(深層)

・半月脛骨線維(深層)

と分類されたりと教本により多少?の差はありますが複数の層があることは確かでそれぞれの役割ももちろん変わってきます。

 

でも臨床上ではなかなかそれぞれの層を個別に扱う機会は少ないため、

(単に触診できていないからかもしれませんが…)

今回は少し大まかに説明していきます。

 

MCLで大切なのは伸展位から屈曲位において常に緊張しているということです。

もちろん変形性膝関節症なら変形の考慮も頭に入れないといけませんが通常の脛骨大腿軸(FTA)約170~175°が保たれている場合は屈曲・伸展で常に前部線維か後部線維が緊張しています。

 

そしてMCLが半月板と付着していることでお互いが影響を及ぼしあう形となっている。

 

また他にも浅層の内側側副靭帯(大腿脛骨線維)の大腿骨側は内転筋結節に付着しています。

内転筋結節には…大内転筋、内側広筋、腓腹筋内側頭、膝関節包、内側膝蓋支帯と多くの付着部になっているため固有受容器としても機能しています。

その点も考慮し、評価すべきではないかと思います。

 

 

外側側副靭帯(LCL)

外側側副靭帯(以下LCL)、MCLと違い、まず関節包との繋がりはないということが挙げられます。

もちろん関節包との繋がりがないため外側半月板とも繋がりません。

 

そのためLCLは他からの影響により損傷もしくは機能不全を起こす可能性が低いとされています。

しかし内側部を構成するMCLや内側半月板の損傷は膝の外方変位を起こす可能性があり、その際LCLが治療対象となる場合もあります。

 

またLCLは伸展位で緊張し、屈曲位で弛緩する。

という特徴があるため、スクリューホームムーブメントを構成する一つの要素であるとも言われています。

(屈曲時の下腿内旋運動)

 

 

いかがだったでしょうか。

側副靭帯だけみてもこれだけの特徴があります。他にもあげればたくさんあるのかもしれませんがこれは最低限押さえておいてほしいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。