先日…
ここで仙骨神経叢に関してご紹介しました。
もしまだ見ていない!という方がいたら
是非、一度ご覧になってみてください。
すんごく分かりづらい仙骨神経叢を
とっても分かりやすく動画付きで解説しています
し・か・し・で・す・ね!
いくら仙骨神経叢が腰神経叢より
「難しそぉ~」と言っても、
腰神経叢自体も分かりにくい!
というか私、神経系の話が
大の苦手!(2度目)
筋肉とか骨とかと違ってすぐすぐ
パッと触れる感じじゃないし、
神経系のモビライゼーションと言っても
筋肉ほど”伸ばしてるー!”って感じじゃないから
あまり実感が湧かない…
まぁそれでも著明な先生方や治療の世界でも
確立した手技があるのだから間違いでは
ないのだと思う…
しかし、取っつきづらい…
ということで!
今回は以前お伝えした仙骨神経叢に習って
YouTubeにあがっているとても分かりやすい
動画を引用させていただき、腰神経叢を
少しでも分かりやすく解説していきたいと
思います。
実際一番理解していない自分に向けて
と言うのが本音ですが…
気分だけは一緒に勉強していきましょう!
腰神経叢の動画
基本的な話からしておきますと、腰神経叢は…
L1神経根~L4神経根が吻合することで
構成されています。
ここで簡単に動画の解説をします。
0:15~
Illiohaypogastric N:腸骨下腹神経
Illooingunal N:腸骨鼠径神経
Genitofemoral N:陰部大腿神経
Femoral N:大腿神経
Obturator N:閉鎖神経
Lumbosacral Trunk:腰仙骨神経幹
Lateral Femoral Cutaneus N:外側大腿皮神経
その後各神経ごとの運動・感覚についての
解説がありますが、これは動画をみれば
分かるため割愛します。
まぁでも英語表記されている動画ですが、
まぁ分かりやすい…
動画はやっぱり動きがあって理解が
スムーズに進みますね。
是非一度はご覧になってください。
ちなみに参考までに…
ここまで動画を活用して腰神経叢について
ざっくりとした解説をしてきましたが、
やっぱり臨床で活用するためにはもう少し
深く知っておいた方が賢明です。
ここでは知っておいて損はない!
腰神経叢を形成する神経について解説します。
大腿神経
腰神経叢のメインと言ったら
この大腿神経でしょう。
あなたもご存知だと思います。
最大の特徴は…
腰神経叢内で最大の混合神経である!
ということ。
この大腿神経はL2~L4神経から出てきており、
腸腰筋との関係がとても深いです。
大腿神経の始まりは大腰筋によって囲まれており
その後、腸骨筋上へと移っていきます。
このように縦走する間、常に腸腰筋との関係性を
保ち続け居ているのが特徴です。
ということはもちろん腸腰筋の影響を
モロに受けます!
もっと言うと、腸腰筋と深い関係にある
腎臓からの影響も大腿神経へと波及していく
そうです…
(ここら辺については詳しくないですが…)
そしてもう一つ大きな特徴と言えば、
膝痛と関係性の深い”伏在神経”に分岐する
ということ。
ちなみに今までも伏在神経に関しては
記事を書いてきたのでこちらをご参照下さい
閉鎖神経
L2~L4神経根から生じる混合神経。
この閉鎖神経は大腿内側から膝関節内側にかけて
疼痛を引き起こす可能性のある神経として
知られています。
もちろん厳密には膝関節にかかるかかからないか
微妙な範囲に枝を伸ばしているのでしっかりと
見極める必要があります。
この閉鎖神経は下降する際に骨盤内、閉鎖膜内を
通過していきますが、その過程で大腰筋に
並走しています。
そのため閉鎖神経に関しても大腰筋との
関係性はとても重要だと言われています。
より閉鎖神経について詳しく知りたい方は
こちらをご覧ください。
外側大腿皮神経
外側大腿皮神経はL2、3で生じる感覚神経。
何と言ってもこの神経は、
鼠径靭帯下を通る神経として知られています。
そして他の神経より容易に触診できることから
治療対象となることがあります。
特に痛みと言う観点で見れば、
殿部~大腿外側を占めているためこのあたりの
痛みを訴え、運動障害が無い場合に思い出す
必要のある神経です。
鼠径靭帯下では大腿神経・大腿動脈より
外側に存在し、ASISより1cm内方に
存在すると言われています。
是非、外側大腿皮神経が疑わしいときは
この部分で神経を触診することで
再現性のある痛みを誘発できるか
確認してみる事をお勧めします。
鼠径靭帯下の解剖はこのようになっています。
その中でも外側大腿皮神経は最外側にあります
画像引用(一部改変):Anatomography
まとめ
・難しそうな腰神経叢も動画を見れば少しは…
・腰神経叢内、最大の大腿神経は理解すべき!
・閉鎖神経も膝関節内側の痛みと関係あり!
・外側大腿皮神経は鼠径靭帯下の最外側!
これで少しは腰神経叢への
抵抗感が減りましたか?
神経系って難しいけど、理学療法士にとっては
外せない内容です。
他の神経についてもこれから少しでも
分かりやすく、理解しやすい内容で
発信していこうと思っています!
是非、また次回の記事もお楽しみに!
それでは今回も最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
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