自分のふくらはぎの内側、スネの内側の痛みは恐らくシンスプリントなのではないかと分かった。
でもそもそもなんでシンスプリントになったんだろうと思ったことはありませんか?
シンスプリントは走ることを専門にした競技をしている人に多いというけど自分はスポーツ愛好者レベルなのに…と思っておられる方も多いようです。
しかし、シンスプリントの痛みには必ず原因があります!
その原因に対して治療を行っていけば、シンスプリントを解消でき、また再発することもなくなるでしょう。
今回はそんなシンスプリントの痛みの原因について考え、学び、シンスプリントと決別して楽しいスポーツライフを過ごしましょう。
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そもそもシンスプリントとは?
シンスプリントとは日本語の正式名称を”脛骨過労性骨膜炎”といい、この名の通り脛骨というスネの骨に過度なストレスがかかり続けた結果、骨を包む骨膜という膜部分が炎症を起こして痛みに発展することを言います。
痛みの場所はおおよそスネの骨の内側付近に存在します。
シンスプリントの原因
上記の説明を踏まえた上で一般的なシンスプリントの原因から少し踏み込んだ部分の原因まで含めてご紹介したいと思います。
原因1 オーバーワーク(使い過ぎ)
スポーツをされている方の痛みの原因の多くとしてあげられるオーバーワークですが、シンスプリントでもオーバーワークは一番の原因だと言われています。
シンスプリントの痛みが起こるスネの内側の骨膜に繰り返しかかる負荷が炎症を引き起こし、疼痛を引き起こします。
基本的にオーバーワークによるシンスプリントになった場合は激しい運動を避けて、安静にし、アイシングを行うことが大切です。
またやみくもに治療するのではなく、効率的な治療を行うことでシンスプリントの痛みを軽減させることも大事です。
加えて歩くだけでも骨に響いたり、スネの骨を叩いて痛みがある場合には疲労骨折を起こしている可能性もあるため、安静にしていても痛みがひかない場合は医療機関を受診することも検討してください。
原因2 骨膜にかかるストレス
本来、人間の骨は痛みを感じる神経はないため骨だけが折れても痛みを感じることはありませんが、その骨を包む骨膜に痛みを感じる神経があり、それが損傷することで人間は痛みを感じます。(骨折した時は大体両方とも損傷するので痛みを感じます)
シンスプリントはその骨膜への負荷が痛みの原因になっていることがよく言われていますが、そのスネの内側にかかってくるストレスの受け方が問題になります。
ここでは骨膜(骨を含む)にかかるストレスの2つの大きな力を解説していきます。
原因2-1 前からみた圧力
スネの骨は地面に接する足からの影響を大きく受けます。
パターンは大きく分けて2つあります。
1つ目は踵が外側を向いている状態。
この状態になるとスネの内側は引っ張られる力が働きます。
2つ目は踵が内側を向いている状態。
この状態はスネの内側に圧縮される力が働きます。
特にシンスプリントと関係が深いと言われているのは1つ目の踵が外側を向いている状態です。
この状態が続くと骨膜は引っ張られる力と摩擦力が働き続け、ついには炎症を起こし、痛みへと発展します。
原因2-2 スネの捻れ力
スネの骨は真っ直ぐではありません。
スネの上側からスネの骨を見ると外側へと捻れています。
この捻れにより人間は立っている時、足はまっすぐ前を向くのではなく、少しつま先は外側を向いているのです。
しかしこのつま先が外側を向いている状態がより強くなればスネの骨にはさらに捻れストレスがかかります。
これがスネの内側の捻れによる痛みの原因へと発展していく可能性もあると考えられています。
原因2-3 後脛骨筋による牽引力
シンスプリントは元来この後脛骨筋付着部による牽引力によって骨膜が引っ張られ、痛みを引き起こすとされてきました。
しかし最近ではスネの骨の内側には後脛骨筋の筋肉は付いていないとされ、この可能性は低いものとされています。
ですがシンスプリントも必ずしもスネの内側の痛みだけとは限らない場合もあるため、一つの可能性として考えられる要素になると思われます。
原因3 偏平足
前回の…
シンスプリントを自分で治す!7分でできる5つのシンプル治療法!
では後脛骨筋が重要な筋肉であることは簡単に述べましたのでここでまた詳しく解説したいと思います。
この後脛骨筋は足のアーチを形成に大きな役割を担っています。
しかしこの後脛骨筋の役割が弱くなると3つの原因である偏平足になる可能性が大きくなります。
後脛骨筋はふくらはぎの筋肉の中でも一番深いところに位置し、周りを骨と筋肉によって囲まれています。
そのため周りの筋肉の過度な緊張が後脛骨筋を圧迫して正常な機能を低下させ、ついには足のアーチが崩れ、そしてアーチが落ち込むことによりスネの骨は内側が伸ばされるような状態になるためシンスプリントに発展してしまう可能性があります。
要するに後脛骨筋による過度な緊張も避けなければいけないし、機能が低下してしまうことも避けなければいけないためシンスプリントにとっては非常に重要な筋肉になります。
原因4 内臓(肝臓・腎臓)
以前…
でも内臓由来の疼痛との関係性について解説しましたが、今回のシンスプリントに関しても少なからず内臓との関連性があるためご紹介いたします。
この肝臓と腎臓は非常に密接な関係性にあり、肝臓は口から取り入れる動物性たんぱく質などを人間の体に必要なたんぱく質に変換して作り出す機能があるのだが、過剰なたんぱく質は尿素に変え、腎臓で排出されるようになっている。
この時、口から取り入れる動物性たんぱく質などが過剰すぎて尿素に変えたが、排出することが追い付かない時などは筋肉などに貯まり、筋肉の痙攣に繋がる。
これが特にふくらはぎの筋肉に多いと言います。
そのため夜間にふくらはぎの筋肉が攣ったり、シンスプリントの痛みの原因の一つにもなったりするわけです。
だから極力、夜間には動物性たんぱく質と呼ばれる牛乳やチーズなどの乳製品は避けて、水分をしっかりと取ることでこの内臓由来の症状には対処できます。
もちろんふくらはぎの重だるさなどにも効果的です!
まとめ
シンスプリントの4つの原因は…
1、過度な使い過ぎによる筋肉・骨への過負荷
2、痛みを誘発する骨膜への3つの力
3、偏平足による伸張負荷
4、内臓由来のふくらはぎへの影響
いかがだったでしょうか。
あなたがシンスプリントになったであろう原因はみつかりましたか?
もちろんこれが全ての原因ではないかもしれませんが、少しでも自分のシンスプリントの痛みに近づき、痛みの原因を排除することでシンスプリントの痛みがないスポーツライフを送れることを願っております。
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