自分の足裏、もしくは踵の痛みは大体”足底筋膜炎”だと想像はついた。

だけどそもそも痛くなった原因ってなんなんだろう…と思ってはいませんか?

激しい運動をしたわけでもない…特別変わったことをしたわけでもないのになんで?と思っている方は結構多くいらっしゃいます。

しかし痛くなるのには必ず原因があります。

その原因を治しつつ、足底筋膜に対する治療ができれば言うことありません。

正しい知識を身に着け、足底筋膜炎の痛みとおさらばしましょう!

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足が身体の中で唯一持っている特別な特徴

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答えは簡単です。

それは”地面と接していること”です。

人は直立二足歩行で歩くため必ず足の裏が地面と接しています。

それにより移動ができ、走ったり、跳んだりすることもできます。

しかしこの足裏が常に自分の体重を支え、そして地面から返ってくる床反力を一番最初に受け止める場所でもあります。

そのため足の痛みと地面との接地は切っても切り離せない関係にあるわけです。

 

足底筋膜炎の原因

上記を踏まえた上で一般的な足底筋膜炎の原因からそんなところも関係するのかと思うようなところまで含めてご紹介していきたいと思います。

原因1 オーバーユース(使い過ぎ)

これが今の足底筋膜炎の診断の中では一番の原因になっていると考えられています。

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足底筋膜に繰り返しかかる衝撃と牽引力により足底筋膜が付着する部位に負荷がかかり過ぎて痛みを引き起こします。

ここでは体重が足の指に乗った時に足底筋膜が伸ばされる図を説明しています。

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ここまで来ると激しい運動は避け、安静にしなければいけませんし、歩くだけでも痛みがある場合には治療を行うことも考えなければいけません。

 

原因2 指の反り

足底筋膜炎の痛みの特徴として歩いた時の痛みを訴えられる方が多いですが、その中でも足で地面を蹴る時の痛みが特に多いです。

それは足の指が反った状態になるため余計に足底筋膜に伸張される負荷がかかってしまうからです。

この足の指が反った状態がずっと続くと”浮き指”という状態になります。

簡単に言えば通常の状態でも足の指が反ってしまっています。

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この写真で見れば、ん?反ってるというか曲がってない?という印象を受けるかもしれませんが見るべきポイントがあります。

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足底筋膜は踵の骨から指の骨までつきますが、一番足首に近い関節は乗り越えてついていきます。

そのため足先の指は曲がっていても、指の付け根の関節が曲がっていればそれだけで足底筋膜は伸ばされている状態になります。

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そうなると常に足底筋膜は引っ張られる力が働いていることになります。

これが特に多いのが女性のヒールを履くことで起こります。

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高いヒールは足の指を反らします。

ここでもやはり足の指が反ることで足底筋膜を引き延ばします。

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そのためヒールの高さを低くするか、長時間履き続けることをやめなければなりません。

 

原因3 偏平足

足の裏の筋肉が緊張する状態は先ほど説明した”指の反り”ともう一つがこの”偏平足”になります。DSC06273

通常、足はアーチ構造によって体重とそれにかかる重力まで衝撃吸収しています。

しかし偏平足になり、足の骨自体が落ち込み、アーチ構造が崩れると衝撃吸収がうまくできなくなります。

そのため体からの体重が一番底にある足底筋膜へとかかってきます。

体重がかかればもちろん伸ばされるため足底筋膜自体に痛みが生じます。

特にこの足底筋膜炎の特徴はかかと付近の痛みではなく、体重が一番かかり、伸長率が最も高い足裏の中心側にあるのが特徴と言えます。

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通常の疼痛誘発部位より若干真ん中に近いです。

下の絵が通常の足底筋膜炎の疼痛誘発部位になります。

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原因4 内臓(腎臓・腸)

西洋医学の発達している日本ではあまりメジャーではありませんが、東洋医学では足と内臓との関係から痛みを引き起こす可能性があると言われています。

特に足と関連があるのが腎臓と腸が関係すると言われており、腹部から骨盤近くで起こるトラブルはその神経線維を介して足届くとされています。

腎臓

腎臓の大きな役割は排泄機能になります。

腎臓は一日におよそ1500~2000ℓほどの血液を濾過して、約1500mlの尿を作ります。

また腎臓は一日の中でも夜間から早朝にかけても活動が活発なため、腎臓に負担が大きすぎると早朝に足の裏に痛みを感じることもあるようです。

腸と言えば口から取り込んだ食べ物の栄養を吸収するところとして知られています。

それとは直接関係ないが、腸と足の痛みとの関係性は腸の近くを通る大腿神経という神経由来の痛が足まで送られてくることが考えられています。

 

 

まとめ

足底筋膜炎の原因は…

1、過度な使い過ぎによる足底筋膜への過負荷

2、浮き指による常時かかり続ける足底筋膜への負荷

3、足のアーチ構造がつぶれることでの伸張負荷

4、内臓由来の足への影響

 

いかがだったでしょうか。

あなたの足底筋膜炎になったであろう原因が見つかりましたか?

もちろんこれだけが全てではないことも確かですが、多くはこれに集約されると考えています。

少しでも早く自分の足底筋膜炎の原因を見つけ、痛みのない生活を送れるよう願っております。