……………
どうしたの?浮かない顔して…
最近、〇〇さん来ないな~なんて思ってたら、今日来た患者さんに亡くなられたことを聞いてしまって…
そうだったんだ…それは残念な知らせだったね…
とても温厚で物腰柔らかそうな人だったよね…
えぇ…だから今日はすごく悲しくて元気が出ません…
あの時もっと何かしてあげられたんじゃないかって思うと…
確かに…俺も自分の担当患者さんが亡くなられた時は自分を責めたよ。
だけどそれがあってからより身が一層引き締まったよ。
お互いこれに慣れないようにこの気持ちを大事にしないとね…
あなたも自分の担当患者さんの訃報を耳にしたことありませんか?
まぁ仮に担当ではなくても足しげく通ってくれた患者さん、皆から慕われていた患者さん…
自分の知る人の訃報を聞くととてもいたたまれない気持ちになります。
患者さんの訃報…
とても悲しいことですし、本当はあまり経験したくない…
しかし高齢者をメインに扱うところではそういう経験は避けては通れません。
今回はこの患者さんの訃報にまつわる【死】について考えていきたいと思います。
例外なく訪れる【死】
これだけは誰だって避けられないものです。
内閣総理大臣・スポーツ選手・医者・有名人…
100%、死からは逃げられません。
だけど皆さん【死】を軽視していると私は思います。
・明日、車にひかれるかもわかりません…
・今日、自分の乗っている車が事故に遭うかもわかりません…
・あと1時間後、泥棒に刺されるかもわかりません…
もちろん例え話なので実現する可能性はほとんどありませんが、0%ではありません。
あなたは自分の人生で常に死を想像していますか?
死を想像することであなたの決断は変わります。
私はそうやって自分の決断を死を前提にして考えてきました。
3カ月後に亡くなるとしても同じことをしたい?
もしあなたが急に『3カ月後の死を宣告されたら』どうしますか?
今と同じような毎日を過ごしますか?
それともやりたかったことをやり始めますか?
『もう3カ月じゃ何もできない…』何もかも無気力になる
『3カ月しかないなら新しいことはできない…』普段の日常を過ごす
『3カ月しかないなら今の仕事辞めて好きなことしなきゃ!』夢に向かって走り出す
色々な考え方があると思いますが、もし今…
『3カ月後に亡くなりますよ』と言われたら何をしたいか?
私は常々自分にこの質問をして考えてきました。
だから新しいことを考えたり、新しいことをしたり、周りから見たらかなり生き急いでるように感じるかもしれません。
しかしそれも死を迎えたときに【後悔しないため】です。
病床で後悔すること…
以前も書いたような気がしますが、人は死を前にして思うことは…
『やってきたこと』よりも『しなかったこと』に対する後悔の念が強く残るそうです。
言われてみれば確かにそうです…
・あれをしておけば良かった…
・もっとあの時、こんな決断を下しておけばよかった…
・もっと自分の好きなように考えて行動すればよかった…
こんなことを思うそうです。
多くの人が死を目前に『しなかったこと・してこなかったこと』に対して後悔するのであれば、私はその言葉から『後悔しない決断をする』ことを教訓として学びました。
もちろん人生に100%の正解なんてありません。
しかしどんな決断にしてもより後悔しない方を選んだ方がより満足のいく人生を歩めると思います。
あなたは3カ月後に死ぬことがわかっていても今やっていることを続けますか?
死を迎えることは不幸ではない…
人が亡くなってしまうことはとても悲しいことです。
しかしだからと言って全ての死が不幸だというわけではありません。
もちろん死を迎える直前に…
「あー最悪だ…なんであの時、〇〇しなかったんだろう…」「まだ死にたくない…」
そう思う人もいるでしょう。
しかし反対に、人によっては笑顔で…
「あー私の人生は最高だった!」
「皆、ありがとう!皆に助けられたいい人生だった!」
と思う人がいるのも事実です。
あなたはどちらの気持ちで死を迎えたいですか?答えは明白ですよね。
さて”死を迎えることは不幸ではない”と言いましたが、それはどういうことなのか?
簡単です。
”毎日真剣に生きないことが不幸”なんです。
死は人生の集大成。
そこで自分が感じることが今までの自分の人生を物語っているんです。だから…
・自分の思うように生きてきた人生 ⇒ 最高の死
・自分を押し殺し、嫌々生きてきた人生 ⇒ 最悪の死
人生の積み重ねが死へのカウントダウンだと思えばいいんです。
死へのカウントダウン
あなたが何気なく過ごした昨日。
しかし確実に死へ一歩近づきました。
人間の命には締め切りがあります。
もちろんそれは誰にも分りません。
ですが、着実に締め切りには近づいています。
締め切りが一日ずつ、一時間ずつ、一秒ずつ迫っています。
今感じているドキドキ感があるうちに、
【自分が本当にやりたいこと】を考えましょう!
人は締め切りがないと本気になりません。
・明日までに〇〇円振り込まないと…
・明日までに宿題終わらせないと…
逆に締め切りがないと、なぁなぁになってやりませんよね?
死ぬことだって一緒です。
確実に締め切りには近づいています。
そのことを意識して【自分が本当にやりたいこと】もう一度考えてみませんか?
お前が無駄に過ごした”今日”は、昨日死んだ誰かが死ぬほど行きたかった”明日”なんだ
引用:公共広告機構
これまでも何度か【死】については語ってきましたが、これは私がハッとなってまた考えさせられた時に書いているような気がします。
やっぱりどこかで忘れてしまったり、考えることをやめてしまったときはこのように記事にして自分を戒めている部分もあります。
それでもこれを読んでくれているあなたの気づきになればとも思っています。
是非、【自分の本当にやりたいこと】を追求するためにも【死】についてよく考えてみませんか?
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