嫌な後輩嫌な後輩

いや今回の医療安全研修はマジでキツかった…

可愛い後輩可愛い後輩

なんで~?どうしたの~?

嫌な後輩嫌な後輩

さっき事例で話してたアクシデントのやつ、俺がやっちゃったやつだったんだよね…

可愛い後輩可愛い後輩

そうなんだ~それは気が重かったね…

嫌な後輩嫌な後輩

先に事例にするとは言われてたんだけど…思いのほかキツかったわ…

理想の自分理想の自分

俺も経験あるよ。しかしあれは本当にキツいよな。

本当にどうにかならんもんかな…

嫌な後輩嫌な後輩

先輩ー!助けてくださいー!

あなたも医療従事者なら医療安全の研修を受けたことが一度はあるはずです。(確か法定研修だったはず…)

そして私も経験あるんですが…

皆の前で自分が起こした事故(インシデント・アクシデント)が事例として扱われ、話し合い対策を考えていくというもの

もちろんその事故を起こした人の実名は公表されませんが…

どこでどのように発生したのか説明すれば、どこどこの何科の人であるかくらいは容易に検討がつきます。

 

そして自分自身もそのディスカッションに自分も参加しないといけないという辛さ…

あの何とも言えぬあのソワソワ感と体中に流れる冷や汗…

 

これら公開処刑ともとれる情報共有は本当に必要なのでしょうか?

私一人が考えたところで全てが変わることはないのでまずあなたに提起したいと思います。

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昔からの体質…

別に医療安全の研修が要らないなんて子供じみたことは言うつもりはないですが…

今の職場に入って普通のように感じていたけどいまさらになってちょっとおかしいな…って思うところがある。

それはもしかしたらあなたの勤めている病院でも常態化しているかもしれない…

それが何かというと…

【ミスに対する犯人捜し】

入職したての時は初めての職場だったこともあり、あまり違和感を感じなかった。

しかし毎回ミスが起こるたびにどこに責任の所在があり、誰が主犯だったのかそこまで突き詰める人がいた(当時の上司)

はっきりいって皆、ビクビクしながら仕事をしてた

 

『ミスしないように…ミスしないように…』

 

だってミスをすればなぜそれが起きたのかこと細かく聞かれ、それを皆の前で公表されるからだ。

もちろん私もミスしたことがあるから…

その吊し上げられた感覚は今でも忘れられない…

今は上司が変わり、少しずつ体質が変わってきているが、病院自体やっていることの本質は変わらない気がする。

その一つが医療安全研修というわけ。

悪いわけではないけど後ろ向き…

さっきも話したように医療安全研修とかミスの所在を突き詰めるとかすべて悪いというわけではないんですけど…

やりすぎだし、かなり後ろ向きなことしかやっていない感じは否めません…

もちろん対策も練られるわけですが、それは大体毎回同じことを言うだけで特別ミスが減るわけでもない。

逆に報告件数が減れば、ちゃんと報告してください!と言われる…

なんかちょっと違うんじゃないかなぁと常々思っていたんです。

 

良い所を褒める制度も導入しようよ!

ミスに関してはとことん追求して情報共有するくせに、誰かが良い事してもスルー…

 

これじゃダメでしょ!

 

むしろもっとそこ伸ばしていきましょうよ!

だってディズニーやリッツカールトンはそういうこと積極的にやってるんですよ!

成功している企業やビジネスの世界から良いことはどんどん真似していくべきだと私は思うんです!

 

・ディズニー:上司が部下を褒める ⇒ ファイブスターカード

       キャスト同士で褒めあう ⇒ スプリット・オブ・東京ディズニーリゾート

・リッツカールトン:従業員同士が感謝を表す ⇒ ファーストクラスカード(報酬にも反映!)

・JAL:手書きで感謝の気持ちを書く ⇒ サンクスカード

当たり前で済ませない!良いことは褒める文化が広がれば…

病院やクリニックにいれば患者さんに手を差し伸べるのは当たり前…

色々目配り・気配りして対応するのは当たり前…

 

当たり前、当たり前ってなってますけどそれが出来ない人もいれば逆に何事もないようにできる人がいるんです。

もちろん人によって感じとれる部分や気づかない部分などあると思います。

しかしそこは個人の力量を見極めてその人にとって成長を促せるような制度があればとてもいいと思うんです。

 

確かにミスをして責められれば、次はしないようにと意識するため注意が働くかもしれません。

しかしそれって何のためにしてるの?ってなれば、

『次、怒られないために』しているってことですよね?

だから確かに人に恐怖や警戒心を与えればある程度動きます

でもそれじゃその先のことは想像できないですよね?

だからいつまで経っても成長できないんです。

だけどもっともっとやりたい!もっと頑張ろう!って思うときは患者さんから褒められたり、周りの人からスゴイね!って言われた時なんです。

だからもっと周りの人をリスペクトする文化が広まれば、人は勝手にやる気になってもっともっと成長できると私は思ってるんです。

 

 

何だか、文句じみた熱い独り言になってしましましたが、自分がこれで変われたんです

私の周りにいた人(勤め先の人じゃありません…残念…)が私の行動をどんどん褒めてくれたおかげで自分の考え方が変わったし、成長できている実感が持てたんです。

 

『じゃこれを人にもしてあげればいいんだ…』

 

そう思いました。

それからというもの、何でもかんでも否定したり、犯人捜しをする風潮にちょっと嫌気がさしていました

今は何とか少しずつ職場風土を変えようと努力しています

 

あなたは今回の話を聞いてどう感じましたか?

人は環境によって成長の仕方が違いますから一概に言えないでしょうが、もし疑問に思っていることは…

『じゃどうしたらいいんだろう』と色々志向を巡らせてみてください。

人より考える回数を増やすだけでも成長の度合いは変わってきますよ。

公開処刑とはかなりかけ離れた話にはなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。