・古本屋に売っている500円の専門書

・全国でも最大級の書物を取り揃えている有名書店で一冊だけ売られている30,000円の専門書

 

あなたが本気で勉強してみようと思っているならどちらの本を買いますか?

では初めて好きな人とデートするときに、一緒に飲みたいコーヒーはどちらですか?

 

・全く知らないブランドの100円缶コーヒー

・スターバックスの新作ブレンドコーヒー。値段は520円

 

どちらの問いに関しても後者を選んだんじゃありませんか?

これは今回の【ヴェブレン効果】が作用している可能性があります。

前回お話しした【スノッブ効果】とも関連のある心理テクニックです。

あなたが商品を購入するときに何を気にするか、そしてどう感じてどう思うかを巧みに操られている可能性があります。

是非、今回の【ヴェブレン効果】について理解を深めて、騙されないように、また巧みに活用できる場合はご活用ください。

・ヴェブレン効果についてもっと知りたい!

・ヴェブレン効果の活用方法を知りたい!

このような思いを持っている方は、続きを読んでいただきたいと思います。

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ヴェブレン効果とは…

 

値段が高い商品】 【高単価なもの】は良い物だと捉え、それを販売する者にとっては消費者の自己顕示欲を満たすことで需要が上がっていくことを言います。

簡単に言えば…ブランド物を購入することですよね。

誰でも知りえる有名ブランドの商品を買う、それを人に見せる。

そうすることで買った人の顕示欲を満たし、さらなる消費へと繋げていく効果があります。

ブランド物好きな人は一つではなく、同じブランドのものをいくつも買ったり、違うブランドのものを複数持っていたりと、様々な人がいます。

結局は、ブランドを持つことでの顕示欲。これに尽きます。

別に財布や時計はお金を入れたり、時間を確認できればいい物であれば1,000円もしない物もたくさんあります。

若干耐久性などは劣るかもしれませんが、お金やカードの入る量、時間の正確さなどは大して変わりませんよね?

だからただの顕示欲なんです。

『自分はブランド物をもっているのよ。すごいでしょ?』

『新作のブランド物よ!羨ましいでしょ?』

さすがにここまで露骨に思っている人はいないと思いますが、わかりやすく言えばこんな感じです。

それを持っていることで、優越感に浸っているわけです。

安物はダメな商品?

【激安商品】 = 劣悪な商品

【高額商品】 = 良質な商品

 

人は値段を見ると、このように捉えてしまうことがよくあります。

冒頭に出てきたコーヒーの例を思い出してください。

 

・全く知らないブランドの100円缶コーヒー

スターバックスの新作ブレンドコーヒー。値段は520円

 

絶対スタバの方がおいしいだろうと思いませんか?

超有名なスタバブランドだし、ブレンドコーヒーが520円ですよ?美味しくなきゃ詐欺ですよね?

(まぁスタバはコーヒーをただ売っているのではなく、その場の空気感の演出なども含まれると思いますが…)

全く知らないブランドの100円缶コーヒーなんか好きな人にはあげられません。それしか選択肢が無かったら別ですが…

男なら見栄を張って、スタバのコーヒーおごっちゃいますよね?(2人分買うと1,040円…高っ!)

 

結論! 値段は高く設定した方がいい!

条件はもちろんあります。

それに見合う価値を消費者に提供すること

それができるのであれば、値段は限りなく高く設定する方がいいです。

特に個人事業主に関しては…

私たちの同業者も一緒です。

理学療法士で独立開業する方は安値で勝負してはいけません!

よくある【マッサージ60分 2,980円!】とかと勝負していてはダメです。

あれはチェーン店や大手がする商売方法です。

薄利多売は大手のやり方。個人は…

そうです、高値で勝負した方がいいと思います。

もちろん、これが正解というわけではありません。薄利多売でもうまくいくケースはあると思います。

ちなみに薄利多売とは…

一つの商品や提供するものの利益を少なくして、よく多く販売することで売り上げを上げていくことです。

もちろん体が持てば可能なんでしょうが、情報を売るのではなく、施術(体を使い、消費していく方法)で稼いでいくにはずっと若いときのようにはいきません。

だから個人事業主や独立開業していく人は少しでも高い値段で売っていく必要があります

仮に腰痛がある人が、二つの広告見たときにどう思うでしょうか?

 

・全身マッサージ60分 2,980円

・全身のオーダーメイド治療60分  10,000円

 

”10,000円!?”と思った時には…

『どんなすごい治療を受けられるんだろう…』

『もしかしたら腰痛を治してもらえるかもしれない…』

こんな想像を駆り立てられると思います。

もちろんこれに立脚した知識と技術が必須なのは当然ですが、本当に困っている消費者の気持ちを惹きつけるには十分です。

しかも”マッサージ60分で2,980円!?”と思った時には…

『そんな安いところ行って大丈夫なんだろうか?

まさか素人がするんじゃないよな?』

余計悪くなったら怖いから行かないでおこうかな…』

こういう思考へと発展することも十分考えられます。

要するに値段が高ければ高いほど消費者の期待は高められ、もし施術に来てもらえれば利益も格段に上がるが、それに立脚された知識・技術が必要であるということです。

是非、開業を考えている方は参考までに。

 

※騙されないように要注意※

世の中には嘘のような高額商品がごまんとあります

それを買わせようとするべく、あなたに近づき巧みな謳い文句で迫ってきます。

もちろん良い商品もあります。

しかしお金だけまくり上げて消えてしまう会社も多々あるんです。

うまい話には裏があります。

 

【激安商品】 = 劣悪な商品

【高額商品】 = 良質な商品

 

必ずそうとは限りません。

全てを疑ってかかるとよくないかもしれませんが、先入観だけにはとらわれないように気を付けてくださいね

 

まとめ

ブランド商品を買いたがる人はヴェブレン効果にかかっている
高額商品 = 良質な商品ではない!
独立開業を目指す人は、より高額な治療提供を
世の中には高額商品には要注意!

 

いかがだったでしょうか。

固定観念は誤った判断をすることが時折あります

そう言っている私だってこのヴェブレン効果に惑わされたことは数知れず…

しかしこれからは私とともに失敗しないように気を付けていきましょう!

それでは今回も最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。