このブログを始めたのも将来の不安を解消する一つの手段として考えていました。
テレビではこの先の将来が先行き不安だとかお先真っ暗だというような風潮がありますが、私はそんな風には捉えていません。
もちろん不安がないわけではありませんが、今このような情報が溢れる時代にやってできないことはないと思っているからです。
そしてブログを始めて1年半ほど経ちますが、新しい事へ挑戦する一つのきっかけにもなりました。
ちょっと話の結論が見えてきませんが、今日話したいことは【ビジネス用語】に関する話です。
ビジネスと言っても私も勉強を始めたばかりでそんなに詳しくないため難しい話をするつもりはありません。
少しずつビジネスに関する勉強も始めて思ったことは、
『今の仕事(リハビリ)にも応用していかないとなぁ』
ということです。
そこで今回は【プロダクトアウト・マーケットイン】というビジネス用語を使って私なりの考えを伝えていきたいと思います。
見出し
プロダクトアウト・マーケットインとは…
この言葉、繋がっているわけではありません。
【プロダクトアウト】と【マーケットイン】というそれぞれが独立した言葉です。
勉強したての言葉ですが、少し簡単に解説したいと思います。
プロダクトアウトとは…
会社もしくは個人が好きなもの・良いと思うもの、これなら作れるというものを創出し、顧客に提供していくということ
マーケットインとは…
受け取る側のニーズや意見に合わせて商品開発などを行い、顧客に提供していくということ
一方は作りたいものを作る。また一方は顧客が欲しい物を作る。
一見相対しているようにも見えるこのビジネス用語ですが、あなたはどう捉えましたか?
そして実際自分が働いている職場はどうでしょう?
病院・クリニックなどリハビリを提供する側の私たちはどのような考えのもとどちらに近い仕事をしているでしょうか?
これからは私の考えを述べていきますが、是非これを読んでくださっているあなたも一緒に考えて読んでもらいたいと思います。
最初に私が行っていたのはプロダクトアウト
今までいくつものセミナーや研修会に参加してきました。その根幹には…
『患者さんを治せる方法を知りたい』『即効性のある治療技術を身につけたい』『誰も知らない知識を誰よりも早く手に入れたい』…
このような色々な思いをもっていました。
そして研修に行った後は必ず患者さんにもその治療方法を還元しようと試すわけです。
『これ良さそうだな』というセミナーに飛びついては患者さんに試す。
結果が出なければまた他のセミナーへと足をのばす。こんなことをずっと続けてきました。
ここまでは完全にプロダクトアウトという考え方でした。
自分本位な考え『これが良さそう』を患者さんのニーズに沿う沿わないは関係なしに試し続けていたわけです。
ある時からマーケットイン思考に…
しかし全然結果が出ないわけです。
あれやったりこれやったりしても即時的効果はあっても持続性がない。
『こんなことやっていて意味あるのかな?』と思っていました。
そして次に思ったのが、『じゃ患者さんが望むことをそのままやればいいじゃないか』ということでした。
患者さんが望むこと。それは…
『強く揉んで押してほしい』『痛いことを我慢すれば良くなるはず』『受け身的治療』
実践しました。
そしたらめちゃくちゃ患者さんの反応が良いんです!
「先生!また次もお願いします!」「とても気持ちよかった!ありがとう!」「今日のは効果ありそうです!」
この仕事やっていてよかったなぁと思いました。しかし…
皆さんも察しはついていると思いますが、治療効果は目に見える形ではなかなか出ませんでした。
【気持ちいいけど、痛みは取れていない】
【気持ちいいけど、可動域は変わっていない】
マーケットインを意識しすぎてこのような結果になってしまいました…
先に誤解がないように言っておきますが、マーケットインの捉え方は人それぞれです。
もっと高度なことを要求されたりすることもあります。
私の場合は上記のような訴えが多かったため、このような内容で書きました。
結局、どっちがいいの?
私の答えはプロダクトアウトもマーケットインも両方大事です。
つまらない答えでごめんなさい。
でももう少し補足させてください。
目的は一緒
実際にそれぞれの訴えは違えど患者さん・セラピストの目的は一緒のはずです。
【痛みを取りたい】【可動域を広げたい】【筋力をつけたい】など
まずここの相違があっては意味がないですから、ここは目的が一致していることで認識していてください。
それではプロダクトアウトとマーケットイン、それぞれ正反対の意味のように感じますが、そうではないと思うんです。
私の考えは…
【プロダクトアウト】⇒ 潜在的な訴えに応えるもの
【マーケットイン】⇒ 顕在的な訴えに応えるもの
マーケットインは患者さんの訴え的にも顕在化しているのでわかりやすいですし、理解を得られやすいです。
しかしプロダクトアウトは潜在的な訴えに応えるもの、つまり患者さんが直接言葉にしなくても我々専門職の立場から見て必要なことは教育し、理解を得ることで顕在的な訴えを超えることが可能です。
少しわかりにくいので分かりやすく説明すると…
あなたが特定の手技に絶対的な自信を持っていたら…
患者さんからしたら痛い場所を押してほしいという(マーケットイン)要望があっても、この患者さんの痛みがあなたの持っている手技によって絶対に痛みを解決できるとすれば、その有用性と効果を説明します(プロダクトアウト)。
お互いに【痛みを取りたい】という目的では一致していますから痛い場所は押さなくても、本質であるところの治療をすれば、【痛みが取れた】という結果が得られるかもしれません。
これが私の考えです。
じゃ今現在そんなに自信をもって治療を行うことができているのか?と問われれば、まだ30%くらいでしょうか。
しかし長年かけてきた今の勉強法にかなりの手応えは感じています。
是非、あなたも患者さんの訴えだけに耳を傾けすぎたり、自分のやりたいことだけやって効果が全くない…なんてことにならないように気を付けてくださいね。
それでは今回も最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。
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