仕事をしている時、他の人がやっているリハが見える環境にある人なら…
『あの人、すごいなぁ…』
『自分にはあそこまでの知識ないや…』
『自分にあたった患者さんは可哀想だな…』
こんなことを考えて自分に自信が持てない人はいないですか?
私もちょっと前まで勉強熱心な人と自分を比べて、自信を失ったり、仕事への熱意を無くしたりしていました。
確かに私も平凡な人間なので、誰かと自分を比較して優越感や劣等感を感じたり、そんな気持ちの浮き沈みがありながら今まで仕事をしてきました。
しかしある時思ったんです。
『一番にはなれないし、そもそも一番なんて無いんじゃないか』と。
そして今ある程度自信を取り戻せたからこそブログを書いているわけですが、もし自信が無くて悩んでいる人に読んでいただきたいと思います。
見出し
考え方1 リハビリは競争じゃない
『あの人より早く自分の患者さん治さなきゃ!』
こういう気持ちで患者さんを振り回したことがありました。
でも患者さんは一緒じゃありません。
症状以外にも年齢や元々持っている疾患や生活習慣、何一つとして同じものはないの【同じ診断名】だけで同じスタート地点に立たせて、ライバル療法士と競ったことがあります。
『あの患者さんはどれくらいで治せた』
『これをしたら良くなった』
こんなことをライバル療法士に自慢しながら、今思うととても愚かで患者さんの事を無視したリハビリをしてきたように思います。
”リハビリは競争じゃない”
こんな基本的なことに気付くのに5年以上かかりました。
リハビリは競争ではない上に、負けを自覚してしまうと無駄に自信を失うきっかけにもなりかねないため、要注意です!
考え方2 相手を追い抜こうとしない
セラピストが扱う治療法には色々な手技があります。
それ自体を学ぶことは悪いことではないですし、むしろ良いことだと思われます。
しかし自分のライバルと見なす療法士の人がやっている治療法を追い抜こうとしたり、それ以上の知識を詰め込もうと思っても意味がないです。
それはリハビリの主体は患者さんであって治療法ではないからです。
色々な手技があるということは万能な手技は一つもないということ。
だから一つの手技・治療法に固執して患者さんにそれを当てはめないように気をつけてください。
ライバル療法士が一つの手技のうち5つのテクニックを駆使したら、”私は8つのテクニックを使って治す!”などという愚かな考えにならないように気をつけてください。
ライバル療法士がやっている方法が正解とも限りません。
このやり方でライバル療法士に勝つんだ!などと目的を履き違えないように注意しましょう。
考え方3 相手と比較しない
これに関しては今までの話と共通するものがありますが、少しニュアンスが違うため説明します。
比較というのは際限がなく、さらに嫉妬心や憎悪を生み出す可能性があります。
もちろん使い方によっては、何かと比較することによってメリットもあると思いますが、そのデメリットにも着目してください。
まず比較すると際限がない戦いになります。
例え、直近の相手に勝ったとしてもまた新たなライバルが現れます。
するとまた自分との比較を始め、際限のない戦いを繰り返します。
これには終わりがないため、辛くそしてほとんどの場合、勝者として人生を終える可能性はありません。
またライバルとの比較において嫉妬心や憎悪の気持ちも発生する可能性が高いです。
ライバルより自分の方が劣っていると感じると努力してしまう前に嫉妬や憎悪の気持ちから関係が悪化します。
お互い特に悪いことはしていなくてもこのような関係になることは悲しいことです。
ライバルと比較することなく、自分のできることに集中することが自信を持つために必要な一つの方法になります。
考え方4 常識にとらわれない
・筋力がない ⇒ 筋力強化訓練
・関節が曲がらない ⇒ 関節可動域訓練
など養成校では国家試験に受かるためにこのような基本的なことをさも”常識”だというように習います。
しかし臨床に出て、セミナーなどに参加するとこのようなことが”常識ではない”ことが分かると思います。
・なぜ筋力が低下したのか?
・筋萎縮した原因は?
・筋萎縮してないけど出力が低下している原因は?
こんなことを突き詰めていくと…
・筋力低下 ⇒ 筋力強化訓練 『×』
いや『×』ではなくてももって推論を重ねる必要があります。
だからそのためにも養成校時代に習った国家試験に受かるための”常識”はあまりあてにしない方がいいです。
それを信じてしまうが故に結果が全く出ずに、自信を失う結果になってしまうこともあります。
考え方5 自分を必要としてくれる人のため
これは今までも何度も伝えてきていることですが、私が一番心がけていることです。
このブログを始める時も…
『自分の知識は少ししかないし…』
『誰かに教えられるほど、偉くもない…』
『ましてや誰にみられるかもわからない…』
こんな不安に駆られましたが、私のように毎日の臨床に苦しみ、仕事が楽しいと感じないという方のため、もっと言えば自分が少しでも手を貸してあげられる人のため、自分の事を必要としてくれる人のためにブログを始めようと思いました。
確かに批判や悪口を言われることもあると思います。
だけどそこで行動することを止めたら、自分も変われないし、自分が救ってあげられる誰かも困ると思ったからです。
そして冒頭でも話しましたが、そもそも徒競走のように同じ条件で比べることはリハビリでは出来ないので…
『一番にはなれないし、そもそも一番なんて無いんじゃないか』という考えに至っています。
あなたが助けてあげられる人は必ずいます。
そんな人のためにあなたの知識をフル活用してください。
そしたら必ず自信が無くても毎日が刺激のある日常に変わりますよ。
まとめ
考え方1 患者さんが違う時点で競争には意味がない
考え方2 リハビリの主体は患者さんである
考え方3 相手との比較は際限のない戦いを挑んでるだけ
考え方4 養成校時代の常識は臨床で通用しない!
考え方5 自分が救ってあげられる人のために頑張る!
いかがだったでしょうか。
この記事を書いてみて私も本当にブログ書く前は自信がなかったんだなぁと思い返しています。
(もちろん今も大して自信はないですが…)
しかしブログを始めた一年前とは違う考え方になっています。
この記事があなたの新たな第一歩を手助けできる記事になれば嬉しく思います。
今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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