以前
において股関節痛の発生原因の一つである内側大腿回旋動脈を紹介しました。
その際、キーポイントとなる筋肉が恥骨筋と大腰筋になります。
そして今回はその中でも恥骨筋に焦点を当てていきたいと思います。
自分の中では患者さんに不愉快な思いを与えたくはないですし、
あまり触らないように他の場所を治療してきましたが、
治療対象にすると色々なことが見えてきたため
まずはここで恥骨筋に対する情報だけでもお伝えしていきたいと思います。
恥骨筋の解剖
ここでお伝えしておきたいことは以前お話しした
恥骨筋と大腰筋との関係は恥骨筋の外側での関係であり、
恥骨筋の内側では長内転筋(短内転筋含む)、薄筋との関係もあるといわれています。
長内転筋と薄筋は恥骨部を起始としているので
単純な見方として同じ股関節の内転を補助し合っている形となっている。
そのため直接恥骨筋へのアプローチをためらう際は
長内転筋、薄筋からのアプローチでも間接的に
恥骨筋へは波及効果があるのではないかと思います。
恥骨筋の反射効果
PTOTが読むような教本にはあまり書かれていませんが、
恥骨筋は他の筋肉より生殖器に対して効果的な反射領域をもつとされています。
これに関してはまだまだ自分も勉強不足のため
知識として皆さんにお伝えするには自信がありませんが、
まずは副腎から分泌されるホルモンによって生殖器は影響されているということ。
PTOTはあまり治療対象とはなりませんが、
陰部神経痛や月経前症候群は案外多いとされています。
もちろんその多くは女性であり、恥骨筋はそれらに対してアプローチする治療対象の一つであるとされています。
余談ですが内臓を扱うセラピストの方から聞いた話ですが…
女性の重要な生殖器である子宮は色々な方向へ動くそうです。
しかしその動きが仙骨方向へ傾くとリンパ系と静脈系に影響を及ぼし、
足のむくみやうっ血に繋がり、腰部痛や坐骨神経痛にも
発展する可能性があるともおっしゃっていました。
すいませんがアプローチ方法などは分からないので
参考までに読んでいただけると嬉しいです。
恥骨筋周辺の痛み
股関節前面はよくつまり感や痛みを訴える患者さんが多いと思います。
そんな中で股関節前面の皮膚には
腸骨鼠径神経と腸骨下腹神経が分布しています。
この腸骨鼠径神経と腸骨下腹神経は腰神経叢から起こり、
大腰筋外側縁を通過後に分岐するといわれていますが、
大体股関節周囲から陰部にかけて神経支配しています。
ここでよく間違われやすいのが腹斜筋のトリガーポイントからの関連痛です。
内・外腹斜筋も鼠径部から生殖器にかけて関連痛を起こすため、
直接皮膚に触れて異常感覚などがなければ
積極的に腹斜筋のトリガーポイントを疑ってみるのもいいのかもしれません。
いかがだったでしょうか。
冒頭にも述べましたが、特に女性に対してはなかなかパッとは触りにくい
治療部位である恥骨筋ですが多くの可能性を秘めており、
いずれは治療を行う必要が出てくる場所かもしれません。
必要になったときはぜひ今回の内容を思い出して治療に臨んでいただきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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