トリガーポイントは

筋スパズムなどで起こる

筋肉内の硬結部位を刺激することで症状が起こる。

 

そして以前筋肉由来の痛みに著効!トリガーポイント!~症状と原因編~で説明したように

トリガーポイント特有の関連痛や自律神経症状などを起こす。

 

今回はそんなトリガーポイントの

段階付け、分類についてご説明していきます。

 

これを知ることで

痛みに対する知識の幅や視点が広がり、

適切な治療へと導く一つの方法になると思います。

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トリガーポイントの2つの分類

トリガーポイントは大きく分けて

「活動性トリガーポイント」

「潜在性トリガーポイント」

この2つに分けられます。

 

それでは一つずつ見ていきましょう。

 

 

活動性トリガーポイント

活動性トリガーポイントは

症状を出現させている原因となるトリガーポイントです。

この状態にまでなると

動作時の痛みはもちろん安静時での痛みを誘発し、

またトリガーポイントを刺激することで関連痛も起こります。

 

 

潜在性トリガーポイント

潜在性トリガーポイントは

今現在、無症候性の状態を指します。

症状には現れていないものの

トリガーポイントを刺激すると関連痛が生じます。

トリガーポイントでは

自律神経にも働きかけるため

潜在性トリガーポイントでも硬結部位を刺激することで

涙が出てきたり、鳥肌が立ったり、鼻水がでたり

というような反応を起こす場合があります。

 

 

多くはこの活動性と潜在性の2つの段階が知られており、

オーバーワーク(過負荷)や外傷などの誘発要因などにより

潜在性トリガーポイントが

活動性トリガーポイントに変化することがあります。

 

また逆に適切な治療を受ければ

活動性トリガーポイントが

潜在性トリガーポイントに変化していき、

症状が改善されることも容易に考えられるとされています。

 

 

要するに

活動性トリガーポイントを

早急に鎮静化させることが大切ということです。

 

 

しかし臨床で患者さんをみていると

こんなにも簡単に症状は改善しません。

 

それはトリガーポイントが1つではないからです!

 

活動性トリガーポイントの中に

ピンポイントで症状を出しているものを

キートリガーポイント」と言います。

このキートリガーポイントは

現在出ている症状の中心です。

もちろんこのキートリガーポイントが刺激されれば

関連痛が生じます。

厄介なのがそのあとです。

 

このキートリガーポイントから生じた関連痛内に

再びトリガーポイントが形成されることです。

これを「サテライトトリガーポイント」といいます。

 

このサテライトトリガーポイントに関しては

原因とは異なるトリガーポイントのため

最終的にはキートリガーポイントを改善させない限り、

症状の寛解には繋がりません。

 

 

今回は知らない言葉が

たくさん出てきたのではないでしょうか。

 

トリガーポイントを分類している

活動性トリガーポイント」(症状あり)

潜在性トリガーポイント」(症状なし)

 

活動性トリガーポイントの中心である

キートリガーポイント

関連痛部位にトリガーポイントを生じる

サテライトトリガーポイント

 

 

もちろんすべての筋肉系の痛みが

トリガーポイントによるものとは決まっていませんが、

知っているのと知らないのとでは

治療に対する引きだしの数が違います。

 

患者さんを多角的に評価し、治療できる

1つの参考になればと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

次回はトリガーポイントに対する治療法について

紹介していこうと思います。