トリガーポイントの治療は筋肉由来の痛みに効果を発揮します。

 

臨床でも

筋肉系に問題を抱え、痛みを生じている

患者さんは多いと思います。

 

筋肉に繰り返しかかる負荷もですが

日常生活の中で蓄積していくことも十分考えられます。

 

今回はそんな筋肉由来の痛みの

考え方の一つである

トリガーポイントについて解説していきます。

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まずそのトリガーポイントの

言葉の由来は”拳銃”からきています。

 

トリガーは訳すと

引き金”という言葉になります。

 

拳銃などのピストルは

引き金を引いて弾が出ると

遠くまで飛んで行って的を狙いますよね。

 

これは要するに

症状を出しているところ(ピストルを撃ったところ)から

遠く離れたところまで影響を及ぼす

または症状を感じさせる

というところからきていると考えられています。

 

そして多くは皆さんご存知の

ツボ”と一致しているとも言われています。

 

 

私がよくみる

運動器疾患の患者さんの痛みは

”筋肉”や”関節”などの

筋骨格系と言われるところからの

症状が多くを占めていると思われます。

 

今回は

その中でも筋肉系の痛みに関連する

”トリガーポイント”について

複数回に分けて説明していきたいと思います。

 

そのため今回は

トリガーポイントが形成される

『流れ』と『要因』について

簡単に紹介し、ご興味ある方は

次回以降の詳細な記事を参考にしてほしいと思います。

 

 

トリガーポイントが形成される流れ

1、微細損傷

トリガーポイントが形成されるまでの流れの中で

一番の原因となるのは

この”筋肉の微細損傷”です。

筋肉にかかる過度な負荷(伸張・収縮など)、

身体的ストレスによって

筋肉に微細損傷を起こします。

 

2、伸張反射

筋肉の微細損傷で起こった負荷やストレスは

筋肉に不随意の伸張反射を起こし、

筋肉が収縮することで筋スパズムを起こします。

 

3、組織の圧迫

筋スパズムが起こると

周囲の軟部組織や毛細血管を

圧迫するなどの現象が起こります。

 

4、トリガーポイント形成

最終的には老廃物が蓄積されることにより

筋肉が虚血状態になり、

発痛物質が発生、

そしてトリガーポイントを形成します。

 

これがトリガーポイント形成までの

おおまかな流れになります。

 

そしてこのトリガーポイントを

起こす要因が…

  • 繰り返し行う同じ動作
  • 過度な運動
  • 運動不足
  • 栄養不良
  • 長時間同一部位における冷却
  • 筋組織の損傷

などになります。

 

冒頭にも述べましたが、

トリガーポイントは言葉の起源にもあるように

症状を出しているところから

遠く離れた場所まで影響を及ぼします。

 

参考になれば次回以降の

詳細な記事にも目を通していただき、

患者さんの治療に役立てていただきたいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。