久しぶりに寸劇使ってみましたけど、

使い方忘れかけてたからか、

クオリティが恐ろしく低すぎて

自分でもビックリしてます…汗

 

まぁそんなことはさておき…

今回の本題は【股関節の腱板】

 

肩関節の腱板は理学療法士であれば、

誰だって聞いたことあります。

 

だけど股関節の腱板を知ってる人は

ほとんどいません。

 

とは言ってもこの股関節の腱板、

完全に肩関節と一緒ではありません。

 

何故、肩関節の腱板は知られているのに

股関節の腱板は知られていないのか…

 

そこらへんも私なりの見解をお話ししたいと

思います。

 

きっとこの記事を読み終わる頃には…

・股関節の腱板を形成する筋肉が分かる

・肩関節と股関節、腱板の大きな違い

・他の人は知らない腱板を一つ手に入れる

 

一番は臨床で生かせる知識を授けるための

記事です。

 

是非、あなたの知識に＋αできる情報を

お伝えします！

そもそも腱板とは…

まぁまずは最近の定番となりました

動画で腱板について復習しましょう！

 

この動画では肩関節の腱板を元に

腱板を構成する各筋肉の…

・起始停止

・作用

・損傷時の運動障害

・神経支配

・整形外科的テスト

これらを解説しています。

 

そしてそもそも腱板って

何のために存在するのか…

それは…

関節を安定させるため

 

肩関節だったら、肩甲上腕関節

股関節だったら、股関節

 

…いやこれは誰だって知ってます。

当たり前なんですけど、これは知っておかないと

いけません。

 

もっと言うと、腱板って停止部が起始部に

近づいていくような動きをするため

肩関節なら上腕骨、股関節なら大腿骨が

臼蓋（関節窩）に向かって押し付けられる

形になり、関節を安定させます。

 

肩と股 腱板の違い1

端的に言うと…

肩関節は完全なるinner muscleとして機能し、

股関節はinner,outer両方の役割を担っている

ということ。

 

肩関節は結構厳密に分かれています。

inner muscle＝棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋

全ての筋が肩甲骨-上腕骨間にある筋群

outer muscle＝三角筋、広背筋、大胸筋など

肩甲骨-上腕骨間筋及び体幹-上腕骨間筋群

 

そしてこれらを動きごとに分けると…

inner muscle＝関節を安定させる筋肉

outer muscle＝動きを先導する筋肉

と大別されています。

 

しかし股関節の腱板はこれらが混在しています。

特に顕著なのが”内旋筋群”

腸腰筋・中殿筋・小殿筋がこれに当たります。

 

画像引用（一部改変）：Anatomography

手書き感満載でとてもお恥ずかしいですが…

これが右股関節を斜め下から見た画像です。

 

股関節はこのようにして腱板構成を組み、

股関節の安定化に寄与しています。

 

そして先ほどお伝えしたように、

股関節はinner,outer両方の作用をします。

 

それを特に担っているのが、

股関節内旋筋群の腸腰筋・中殿筋・小殿筋

というわけです。

 

肩・股 腱板の違い2

これは先ほどのinner,outer muscleとも

関連性がありますが、端的に言うと…

筋走行の違いです。

 

肩関節の腱板は…全ての筋がほぼ水平

股関節の腱板は…一部水平、一部垂直

 

一言で言うなれば、腸腰筋がその違いを

作り出しているんです。

 

この腸腰筋は起始である腰椎・腸骨窩から

捻れや合流を経て、小転子へと付着します。

 

本来は股関節の屈筋であるouter muscleとして

機能していますが、その位置関係上、

股関節の最前面を走る筋肉としてinner muscle

としても機能しているんです。

 

だから大腿骨頭を臼蓋に押し付け、

安定させながら股関節屈筋として

役割を果たしているんです。

 

これは肩関節の腱板にはない作用です。

 

 

まとめ

・腱板は肩関節だけでなく、股関節にも存在する

・腱板の一番の機能は関節の安定化

・肩関節はinner muscleとして、股関節はinner,outer muscleとして機能する

・肩関節腱板筋はほぼ水平だが、股関節腱板筋は一部垂直筋もある

 

 

いかがでしょうか。

肩関節の腱板はほとんどの方が

知ってると思いますが、

股関節の腱板は初めて知った方もいると

思います。

 

しかしこれは知っているだけではダメです。

 

これを臨床で生かしてこそ初めて意味を持ちます

是非、あなたの持っている知識に上乗せして

使ってもらえれば幸いです。

 

それでは今回はここまでです。

今回も最後までお付き合いいただき、

本当にありがとうございました。