新しい靴を履いたら、かかとが痛くなった…

毎日ヒールを履いて仕事をしてて、かかとが痛い…

かかとが痛くて歩くのもしんどい…

あなたもこんなお悩み抱えていませんか？

これと同じような悩みを抱えている方がいらっしゃったらもしかしてそれは…

靴が原因かもしれません。もちろん他にもあります。

そしてその病名は…アキレス腱皮下滑液包炎と言います。

医療関係者の方でなければあまり聞き慣れない言葉だと思います。

今回は靴が原因で起こるアキレス腱皮下滑液包炎についての原因とその対処法までご紹介します！

これを読み終わる頃にはあなたをかかとの痛みから救えるようアドバイスしていきます！

アキレス腱皮下滑液包炎とは…

画像引用（一部改変）：Anatomography

これを見てわかる通り、踵につくアキレス腱の後方と皮膚との間に存在する滑液包が炎症を起こすことを言います。

滑液包とは…組織同士の間に存在し、直接の摩擦を防ぐための緩衝剤のような働きをします。

アキレス腱皮下滑液包炎ではここでの過度な摩擦や圧迫により、滑液包自体が炎症を起こすために痛みが発生します。

アキレス腱皮下滑液包炎の9つの原因

先ほど説明しました過度な摩擦や圧迫が主な原因になりますが、さらに細かく原因についてあげていきたいと思います。

過度な摩擦や圧迫

⇒　一番の原因。過度の摩擦と圧迫が滑液包に炎症を起こす基本になります。

かかと部分が硬い靴

⇒　かかと部分が硬いと歩く際に摩擦と圧迫の度合いが強くなるため。

新しい靴

⇒　新調した靴は履きなれていない上に基本的に硬く作られています。そのためかかとへの負荷が高まるため。

ハイヒール

⇒　ヒールのある靴を履くと足は自然につま先立ちのような状態になり、靴の縁と踵との接点がより点と点の関係になり、圧迫を強めるため。

革靴

⇒　革靴は基本的にスニーカーなどと比べて柔軟性がなく硬いため摩擦が強くなるため。

密着性の高いスポーツシューズ

⇒　基本的に密着性の高い靴の方がスポーツする上では発揮するパフォーマンスを補助しますがそれ故に摩擦や圧迫の度合いも高くなるため。

激しい運動される方

⇒　激しい運動は靴の状態に問題はなくても、強度と頻度の問題で起こす可能性が高くなります。

足の変形（ハイアーチなど）

⇒　土踏まずが高い状態にあると踵の骨も高くなるため、靴の縁との接点も多くなりやすいため。

歩いたり、立ち座りが多い方

⇒　これも靴の状態以前に頻度の問題により発生する可能性が高くなります。

 

アキレス腱皮下滑液包炎の症状

・患部の圧痛、発赤、腫れ、熱感

・アキレス腱を伸ばすことでの摩擦と圧迫痛

・歩行時痛や立ち座りの動作時痛

 

アキレス腱皮下滑液包炎の対処法

アキレス腱皮下滑液包炎の対処法の目的は基本的に炎症状態の緩和になります。

そして靴などの外部環境改善も求められてくるためこれらをご紹介します。

対処法1　アイシング

アキレス腱皮下滑液包炎の炎症を沈静化させるためにはまずアイシングが欠かせません。

①氷をビニール袋に入れてガチャガチャと氷同士をぶつけて角を取ります。

②ビニール袋の空気をしっかりと抜いた密閉状態で口を閉めます。

③氷の入ったビニール袋に薄手のタオルか布を巻きます。

④痛みのある患部に当て、30分ほど冷やします。

炎症が引くまではこれを繰り返します。（時間を1～2時間おいてから）

対処法2　インソール（足底板）

かかと部分にインソール（足底板）と言われる、クッション材を入れることでかかと部分を高くし、靴との接点をズラす方法です。

これによりかかとと靴との摩擦と圧迫を減らし、痛みの発生を押さえます。

対処法3　かかとへのテーピング

これはかかと部分にテーピングを貼ることで摩擦抵抗を減らす方法です。

テーピングの多くは布製のため滑りが良く、摩擦と圧迫をうまく逃がしてくれます。

対処法4　靴の柔軟性アップ

靴のかかと自体を柔らかくする方法も効果的です。

スポーツシューズは元々かかと部分にプラスチック素材が使われているものもありますが、かかと部分を柔らかくすることは可能です。

また革靴はドライヤーを使い、温風を当てながら押し広げることで靴が柔軟になります。

是非お試しください！

対処法5　抗炎症薬の服用

対処法5、6に関しては病院を受診して行っていただく方がよいものを紹介しています。

まずは抗炎症薬の服用です。

やはり炎症があり、強い痛みがある場合には抗炎症薬を服用することで痛みが和らぎます。

もちろん原因に対しての治療ではなく、対症療法になるためその後しっかりと原因を見極め、方法を練る必要があります。

対処法6　滑液包への注射

これも対症療法の一つです。

滑液包内への注射を行うことで滑液包内での滑りが良くなり、摩擦を防いでくれます。

これにより痛みが軽減しますが、原因である摩擦と圧迫がなくなるわけではないので注射の効果が薄まれば痛みが発生します。

 

まとめ

かかとの痛みは…靴などが原因である可能性があります。

その名もアキレス腱皮下滑液包炎！

過度な摩擦と圧迫が原因！

摩擦と圧迫を取り除き、炎症を抑えるのが対処法の目的！

 

いかがだったでしょうか。

かかとの痛みが靴を含む9つの原因であることがわかりましたか？

またあなたのかかとの痛みを対処できそうな方法が見つかりましたか？

是非何か一つでも出来そうなものがあれば実行してみてください！

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。