本題に入る前にちょっと関係ない話を一つ…
あなたは遅くまで残って仕事してますか?
ちなみに私は直帰派です!
別に早く帰るのがいいとか遅くまで残るのがいい
とかそんな話ではなくて、先日ある施設を
管理されている方の話を聞いて
「お~」と納得したのでシェアします。
基本的に日本人ってあまり定時で帰りたがらない
いや周りを気にして帰ろうとしない傾向がある
みたいなんです。
そして残って仕事している方が頑張ってる感が
あるように見えるみたいなんです。
もちろん本当に頑張っているとは思いますよ。
でもこの方の考えはちょっと違ったんです。
「無駄に職場に残るな。
あなたが残ることで余計なコストがかかってる」
電気代、空調代をメインとして飲食代とかまで
職場に残って使用するものは時間外でのコスト
として経費にかかってきている。
もちろんこの根底には、早く職場から帰り、
家庭での役割や自分の時間をもつことの大切さ
様々な事を考えていると言った話でした。
別に残業代が支払われるとか支払われないとか
そんな話ではなく、
「あなたにはあなたが残ることでかかっている
コストを意識しているか?」
感嘆しましたね。
やはり上司や管理者目線になると勉強になる事が
たくさんあるな~と感じました。
よし!
あなたも仕事を早く終わらせて先輩たちより
先に直帰しよう!!!
(でも無理はしないでね…責任取れないので…)
さてここからメインの話をしていきましょう!
4つの箱って何?
まずここからですよね。
「そもそも何?4つの箱って…」
当然の疑問だと思います。
そして簡単明瞭にお答えします。
4つの箱とは…
”隔膜によって分割された身体の区域割”
自分で言っててなんですが、
あまりしっくりきていません…
もうちょっと長く説明すると、
身体には4つの”隔膜”が存在(後述)し、
それによって隔てられた空間を一つの”箱”と
読んでいるということ。
この隔てるものが”隔膜”と呼ばれるものです。
その中でも一番有名なのが”横隔膜”ですよね。
他にわかりますか?
あとは…
・頭蓋隔膜
・上口隔膜
・骨盤隔膜
この3つです。
ちなみに先ほど言った”箱”を具体的に言うと…
1、頭蓋全体~頭蓋隔膜まで
2、頭蓋隔膜~上口隔膜まで
3、上口隔膜~横隔膜まで
4、横隔膜~骨盤隔膜まで
この空間を”箱”と呼んでいます。
ちなみに骨盤隔膜以下は含んでいません。
とは言え、なんのこっちゃ分からないと思うので
一つずつ解説していきます。
1、頭蓋隔膜
頭蓋隔膜は頭蓋内に存在し、頭蓋内を2つに分ける
膜性組織です。
この組織には全く自動性がありません。
大雑把に言うと、大脳と小脳を分けているような
感覚です。
ちょっと小難しい話になりますが、
この頭蓋隔膜は頭蓋硬膜との組織連結があり、
硬膜を介することで縦のライン、要するに
頭蓋と仙骨を結ぶ頭蓋仙骨にも関与していると
言われています。
ただ申し訳ない事に頭蓋に関してはまだ
ズブの素人なんです…偉そうに語っていますが…
ただここでは頭蓋内に頭蓋隔膜という膜組織が
存在し、頭蓋内を隔てているという理解を
もってもらえるだけでも良いと思います。
2、上口隔膜
ここに関しては少し解説ができます。笑
上口隔膜は第1肋骨の内側で空間を埋めている
横断膜になります。
ここには様々な組織が関与し、通過する場所でも
あるのですが、特に覚えていてほしいのが
”横隔神経との絡み”
この横隔神経。
当たり前ですが、横隔膜を支配しています。
その横隔神経、上口隔膜のところで絞扼されると
痛みを生じます。
特に知っておきたいのが肝臓との絡み。
これは右肩痛が生じる事で有名ですが、
横隔神経が上口隔膜を通過する際に、
絞扼や圧迫を受けることで横隔膜の動きに
影響し、肝臓との接点で問題が生じます。
是非、ひとつ参考にして覚えておくと
いいかもしれません。
3、横隔膜
横隔膜に関しては特別な解説は必要なくとも
名称・機能共にご存知かと思います。
しかし他の隔膜と異なる点があります。
それは”自動性”です。
横隔膜だけが他の隔膜とは違い、
ある程度自動的に動かすことが出来る
場所であるという事。
そして他にも重要なのが、3つの大きな穴です。
厳密に言うと”孔”ですね。
・下大静脈孔
・大動脈孔
・食道裂孔
一度は聞いたことがあると思います。
これらの孔は横隔膜を貫く、循環系の重要部分に
あたります。
今後の記事でも扱う機会があるかもしれないので
是非覚えておいてください。
あと横隔膜の説明で言えば、
自律神経系との関係も密接です。
”腹腔神経叢”や”太陽神経叢”
この辺に関しては私もまだまだ無知ですが、
是非言葉だけでも覚えておくといいと思います。
4、骨盤隔膜
この骨盤隔膜は横隔膜は同様に
筋-腱性組織であるため多少ですが自動運動を
行うことが可能です。
(横隔膜ほどではないようですが…)
この場所はとてもデリケートな部分であり、
生殖器・排泄系の問題と接点が大きいです。
そして出産時、新生児がこの膜を破って
通過していく場所ですが、驚異的な回復力で
ある程度、元に近い状態へと戻ります。
この骨盤隔膜に関してはまた別の機会に
記事にしたいと思っています。
ということで今回は
「身体を分ける4つの箱?」ということで
身体を隔てる4つの膜について解説しました。
いかがだったでしょうか。
まぁ結局何が言いたいかというと、
「人間は隔膜が機能しないと身体維持できない」
ということ。
身体に関わる重要な組織が絡み合う重要な
場所なので是非、覚えておいてください!
そしてこの隔膜は患部治療の効果を定着させる
機能があるようです。
即時的には痛みが取れても、すぐ痛みがぶり返す
こんな時は隔膜機能が減退している可能性が
あるようです。
是非覚えておくといいかもしれません。
それでは今回も最後までお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。
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