走っていたら、急にふくらはぎが痛くなった…
運動後、すぐにふくらはぎの痛みが出てきた…
何とか歩けるけどふくらはぎを押すとすごく痛い…
あなたもこんな症状を抱えてはいませんか?
それはもしかしたらふくらはぎの肉離れかもしれません!
今回はふくらはぎの肉離れについてその原因と発生機序から自宅でできる治療法までご紹介していきます。
もしかしたら自分のふくらはぎの痛みは肉離れかな?と思ってらっしゃる方は是非目を通していただき、ふくらはぎの痛みを解消してほしいと思います。
肉離れとは…
スポーツなどの運動や激しい動作をしている際に急激に筋肉が収縮(縮む)ことによって筋線維・筋膜が損傷することをいう。
その肉離れは筋肉の損傷度合いによって3段階に分類され、それぞれ重症度が異なる。
肉離れの原因
ここでは主にふくらはぎの肉離れが起こる原因についてご紹介します。
・筋肉の柔軟性低下
⇒ 筋肉の柔軟性が低い状態だと急激な変化に対応できず、耐えられる負荷の限界値を越えて損傷してしまうため。
・筋疲労
⇒ 筋疲労を起こしている筋肉は柔軟性が低下している上に筋血流量に乏しいためより筋肉の柔軟性が低下しているため。
・ウォーミングアップ不足
⇒ ウォーミングアップにより筋肉ほか心肺機能も運動を行う準備ができてない状態にあると損傷する可能性が高まるため。
・筋肉のアンバランス
⇒ ふくらはぎの筋肉以外の筋肉が極端に弱かったりするとふくらはぎの筋肉に頼る傾向があり、損傷する可能性が高まるため。
・天候による影響
⇒ 雨などの気圧が低くなったときは血管も収縮し、筋血流量が低下して柔軟性も乏しくなるため、損傷する可能性が高まるため。
特にふくらはぎの筋肉は腓腹筋といい、筋肉のみの分類でいくと「速筋線維」に分類されます。
速筋線維とは…短距離走型の筋肉と言われ、爆発力に優れるが持久力に乏しい筋肉である。
そのため収縮する力自体が強く、また疲労しやすい筋肉であるため、ふくらはぎの筋肉ではこの腓腹筋が主に損傷する可能性が高いと言われています。
肉離れの分類と症状
先ほど肉離れは3段階に分類されると簡単にご紹介しましたがここでは症状と合わせて詳細を解説していきます。
損傷度Ⅰ度(軽症分類)
損傷度合い ⇒ 小規模の筋線維・筋膜損傷
損傷部位状態 ⇒ 軽度圧痛(+)、陥凹(-)、内出血(-)
運動状態 ⇒ 歩行可能しかしランニングやジャンプ動作は不可、もしくは可能でも痛み(+)
損傷度Ⅱ度(中等度分類)
損傷度合い ⇒ 筋線維の一部断裂、もしくは中等度の筋線維・筋膜損傷
損傷部位状態 ⇒ 圧痛(+)、軽度陥凹(+)、軽度内出血(+)
運動状態 ⇒ 歩行可能でも痛みあり。ランニングやジャンプ動作など不可
損傷度Ⅲ度(重症分類)
損傷度合い ⇒ 筋線維の部分断裂が広範囲、もしくは完全断裂に近い状態
損傷部位状態 ⇒ 著明な圧痛(+)、著明な陥凹(+)、重度内出血(+)
運動状態 ⇒ 歩行不可。体重をかけることでも痛み出現。
肉離れの治療法
基本的には損傷度がⅠ~Ⅱ度の場合は保存療法がとられます。
Ⅲ度損傷に関しては手術が検討される場合も考えられます。
急性期(受傷~48時間以内)
RICE処置が一般的に推奨されています。
RICE処置とは…
それぞれの頭文字をとった処置法で…
R:Rest ⇒ 患部安静
I:Immobilization ⇒ 患部固定
C:Cool ⇒ 患部冷却
E:Elevation ⇒ 患部拳上
これらを意味します。
特に急性期は炎症が強いため患部のRICE処置を徹底することで痛みの軽減や損傷部位の程度を広げないためにも重要になります。
過去記事参照:アイシングの効果と適切な時間、実施方法
アイシングの方法
1、必ず氷を使用してください。(保冷剤やアイスノンでは凍傷を起こす可能性があります)
2、氷はビニール袋に入れて少し氷同士をぶつけて角を取ってください。
3、ビニール袋の空気をしっかり抜いた後、密閉状態にして閉めてください。
4、できればアイシングと皮膚との間に布か薄手のタオルを当ててください。
5、時間はおよそ15分以上30分程度行ってください。(大体、氷の冷たさで感覚がなくなるくらいまで)
6、過度な赤みや痒みがないか確認し、終了です。
二回目以降は1時間以上あけてから実施してください。
回復期(受傷から48時間以降)
受傷から48時間以内にRICE処置を徹底して行えば、大体の炎症症状は治まります。
その後、回復期においては低負荷のストレッチから開始し、損傷部位に少しずつ伸張負荷をかけていきます。
これは損傷部位を放っておくことで筋肉の短縮や柔軟性低下を招かないためです。
ここではまず軽い伸張感を感じる程度のストレッチでいいと思います。
次第に膝を伸ばしていくことで目的とするふくらはぎの表層の筋肉にアプローチすることができます。
慣れてきたら体重をかけた状態で痛みが出ない程度の負荷でおよそ30秒ほどのふくらはぎストレッチを5~10回ほど行います。
また状態によっては温熱療法を用いて筋柔軟性、筋血流量改善を図ることもこの頃には重要になってきます。
トレーニング期(痛みが完全消失後)
急性期から回復期にかけて患部の治療に努めたらまた運動やスポーツへ復帰されると思います。
そんな時でも大事なのはやはり筋肉の柔軟性になります。
肉離れは筋肉の柔軟性低下が一番の受傷原因になってきます。
そのため運動前後のストレッチは欠かさず行うことが肝要になってきます。
他にも靴の中に足底板(インソール)を入れることで地面からの衝撃を押さえることでふくらはぎにかかる負担を減らします。
まとめ
ふくらはぎの肉離れは筋肉が急激に収縮することで起こる!
その原因の多くは筋肉の柔軟性が低下していることにある!
特にふくらはぎの筋肉は速筋線維に分類され、損傷しやすい!
適切なアイシングとストレッチが治療の基本!
いかがだったでしょうか。
スポーツ中の急激なふくらはぎの痛みは肉離れかもしれない!?という理由がわかりましたでしょうか。
多くの方が歩けるぐらいなら何もしなくていいやと思われていると思いますが、早期にアイシングや処置をすることでその後の経過は大きく変わってきます。
できればこの記事を読んでいただき、肉離れの原因から治療法に至るまで参考にしていただけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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