あなたも一度は気になったことありません?

 

「何で胸椎にはヘルニアってないんだろう…」

 

以前、私も気になってたんです!

気になってはいたんですが…

 

『調べて何になるのけ?』

 

と思い、やめました…

そしてそのまま放置していたんです…

(ダメダメ野郎の特徴ですね)

 

しかし!

今回、ご質問いただいたのをきっかけに

調べてみましたので、この場を借りて

あなたにもシェアしたいと思います。

 

この記事を読めば、

「あ~確かに!」

「そうそう!それそれ!」

「へ~そぉなんだぁ~」

と思うこと間違いなしです!

 

記事自体はコンパクトにまとめてあるので

是非続きをご覧ください!

 

理由① そもそも屈曲位だから

”アッ!”と思った方もいると思います。

 

まず基本的な所からいきます。

ヘルニアの簡単な定義をしてみると…

 

椎間板内にある髄核が線維輪を突き破り、

後方(後外方)へと突出・脱出して、

脊髄を圧迫する事。

 

ではその際のリスクファクターって何か?

 

そう!

”屈曲位”なんです。

 

ヘルニアと言うのは、体幹を屈曲方向へと

曲げることで、椎体の前方が接近し、

椎間板の前方が圧縮、後方が伸張され、

髄核が後方へ、後方へと押し出される形で

線維輪を突き破っていきます。

 

しかしですよ!

脊柱の形を考えてください。

頚椎:前弯

胸椎:後弯

腰椎:前弯

これは誰でも知ってると思います。

 

これを言い方変えます。

頚椎:伸展位

胸椎:屈曲位

腰椎:伸展位

なんです。

 

もう分かっていると思いますが、

胸椎だけ”屈曲位”なんです。

 

そしてヘルニアは屈曲位が強くなることで

より突出・脱出の可能性が大きくなりますよね。

 

だけど胸椎はもうすでに”屈曲位”ですから

運動の幅が少ないんです!

しかし頚椎・腰椎は伸展位が基本ですから

屈曲位になるまでの運動幅が大きい。

 

そのため、

胸椎はリスクが少ない

頚椎・腰椎はリスクが大きい

と言えます。

 

理由② 胸郭と連動しているから

『あ~そういえばそうだな…』

 

頚椎・腰椎に無くて、胸椎にあるものと言えば

そりゃもう”胸郭”しかありません。

もう既に書いてますから。

 

脊柱の中で胸椎の特徴と言えば、

”後弯(屈曲位)で胸郭がある”と言う事。

 

ではこの胸郭がある事は何を意味するのか?

 

ちなみに胸椎部分の関節っていくつあるか

ご存知ですか?

胸椎・胸郭を合わせておよそ…

150前後あると言われています。

 

この記事でも書いていますが、

頚部伸展時の肩甲骨内側の痛みはテコを使って治す!

 

何を言いたいかと言うと、

胸椎だけが運動する際に胸椎と連動しているため

互いが互いに緩衝し合い、動きが小さくなります

いや小さくならざる負えない。

 

特に上位肋骨なんかは肋骨の中でも

特に長さが短いです。

短いし、結構太い。

だからとても強固な形をしてるんです。

 

ということは…動きの制限をかけやすい。

 

まとめると、

胸椎には肋骨、胸郭がセットになっている、

そして関節が大きく、運動の幅を緩衝されている

そのために椎間板にかかる圧力が軽減される

ということなんです。

 

理由③ 後縦靭帯が分厚い

後十字靭帯じゃありませんよ!

後縦靭帯ですよ!

(間違える人はいないと思いますが…)

 

後縦靭帯とはヘルニアへの最後の砦です。

 

髄核が線維輪を突き破り、突出・脱出します。

そして脊髄に到達する前にこの

”後縦靭帯”があるんです。

 

後縦靭帯、字のごとく

椎体の後方を縦に伸びる靭帯です。

 

「それくらい知っているよ」

 

そんな方もいると思います。

では、後縦靭帯の厚さ知ってますか?

 

実は後縦靭帯の厚さって一定じゃないんです!

 

結論から言うと、

胸椎の後縦靭帯は厚いっ!

 

実際に何㎜かは、すみません。

調べてもわかりませんでしたが、

腰椎より分厚い事は分かりました。

もちろん幅も広いです。

 

だから最強の砦が最後に待っているんです。

胸椎にはね。

簡単には髄核を飛び出させては

くれないんですよね~。

 

 

以上!

胸椎に椎間板ヘルニアがほとんどない

3つの理由になるわけです。

 

簡単にまとめると…

1、胸椎は屈曲位で運動幅が小さい

2、胸郭と連動し、動きを緩衝される

3、胸椎の後縦靭帯は分厚い

 

こんな感じですかね。

 

ま、臨床的に使えるというよりは

雑学的な要素が強いかもしれませんが…

 

でも知っていると治療の幅も広がりますし、

患者さんへ説明する際にも役立つはずです!

 

それでは今回は以上です!

最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました。

 

P.S

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