「よっしゃー!セミナーで新しいこと学んだから早速実践するぞ!」
「何かわかんないけど今なら治せそうな気がする!」
「あの患者さんに使えそうな知識だ!」
セミナーや勉強会を受けるとめちゃくちゃやる気アップしません?
特に周りの人(職場内)が知らないような知識を知ることができると自分だけ特別になったような気分にもなれます。(私だけ!?)
でも自分に限らず周りの後輩たちを見ていてもセミナーを受けてきてからの出勤日は表情から違います。
『今日の俺は一味違うぜっ!』
『皆、俺の治療をよく見とけよっ!!』
『これで俺の指名はうなぎのぼりだっ!!!』
こう言わんばかりに鼻息を荒くしています。
しかし数日経てば…
あなたもこんな経験ありませんか?
いやぁ~私は恥ずかしながらこんな経験してきました…
一度や二度ではありません…
あたかも自分が【ゴッドハンド】にでもなったかのような気分で偉そうに振る舞っていました…(最高に恥ずかしい気分です…)
大体、もって3日程度でしょうか…
いつもの自分に戻っています…涙涙涙
見出し
やる気が続かない…たった一つの理由
たった一つって言ったら語弊があるかもしれませんが、私にはこれしか当てはまりませんでした。
それは…
結果が出ない
ということ。
めっちゃ普通のことですけど、セミナー行って新しいことを学ぶ。
そして日々の臨床に落とし込んで使ってみる。
うまくいかない…(初日だからしょうがないかと考える)
次の日もうまくいかない…(やり方が悪いのかな?とごまかす)
また次の日もやるけどうまくいかない…(この方法はダメだ!と決めつける)
当然こうなるとまた日々の日常へと逆戻りです。
そうだからやる気が続かない理由を挙げるとしたら、【結果が出ない】これに尽きるんです。
結局、求めているのは結果
私もあなたもこんなに足しげくセミナーへ通う理由はこれしかないですよね。
結果を出したい!
この一心なんです。
しかし新しい知識や技術を学ぶとそれだけで自分ができる人になったように勘違いするから結果が出ないときの落差が大きいんです。
そしてまたルーティンになってしまう…
てかこれって”子供のお手伝い”と似ています。
大体の子供はお菓子を貰ったり、お金を貰うためにお手伝いしますよね(あくまでも大体の子供は…ですよ)
・お金が欲しくてお手伝いをする ⇒ お金を貰う ⇒ お金が欲しいからまたお手伝いする
だけど…
・お金が欲しくてお手伝いをする ⇒ お金が貰えなかった ⇒ お金が貰えないなら手伝いはしない
こうなります。
これを自分たちと重ね合わせると…
・臨床で結果が出したいからセミナーへ行く ⇒ 色々学んで実践したけど結果が出ない ⇒ 結果が出ないことやっても一緒だからやめる
なんか似てますよね。
そしてまた普段の日常に戻っていくんです。
セミナーは麻薬と一緒
これ個人的な意見ですよ。決して批判しないで中立的な立場で読んでください。
先ほど”子供のお手伝い”を引き合いに出しましたが、一つだけ異なるところがあります。
それは二度目、三度目があるかどうかです。
・お金が出ないとわかれば、二度とお手伝いはしない
・結果が出なくてもセミナーには何度も何度も行く人がいる
そうセミナーには麻薬と同じように中毒性があると私は思っています。
それは幻想を思い浮かべてしまうからです。
お金のように現物があれば、分かりやすいですが患者さんの治療をして良くなる・良くならないは目に見えません。
患者さんの主観によるものがほとんどです。
だから『きっとどこかに魔法のように結果が出せるテクニックがあるんじゃないか』と思い、それを探し求めるんです。
冷静になって考えればそんなもの存在しません。
もし存在すれば皆がそれを学び、結果を出して保険点数もここまで下げられなかったでしょう。
じゃセミナーは行く意味ないの?
もちろんそんなことはありません。
理学療法士である以上、働いているうちはずっと学び続けなけいればいけません。
その一つの手段として身銭を削ってセミナー・勉強会に行くのも有効な手段だと思います。
あとはどうやってそれを身になるものにしていくかにかかっています。
結果は出るものではなく、出すもの
いくら習ってきたことをそのまま実践してもうまくはいきません。
それは教えている先生の感覚とあなたの感覚は全然違うし、そこに行きつくまでの過程も違います。
だから表面的に真似ても結果は出ません。
むしろ最初、結果は出ないものとして考えていた方がいいです。
そう考えながらも患者さんを評価して治療していきながら、
『こういう時に使えそうだな…』
『こういう時に使うとこういう結果になるんだな…』
『ってことは逆にこうだった場合は…』
実際に考えて、自分の経験として蓄積していくんです。
そうすると自分の中に少しずつですが、確固たるものが積みあがってきます。
すると結果を自分自身で出すことができるんです!
もちろんそんな簡単には出ませんよ。
治療が上手くいく割合が5% ⇒ 8%になるとか、当てずっぽうで良くなるケースが減るとか本当に小さな変化かもしれません。
しかしそれが自分の身になっていくんです。
一喜一憂せず、経験を積んだ自分を褒める
でも結局は何かしら報酬がないと人は動けない時があります。
それは患者さんの「ありがとう」であったり、結果が出せたときであったり…
しかしそうでないときの方が圧倒的に多いです。
だから自分で自分を軽く褒めてください。
『よし!よくあの短時間で評価ができた!』
『結果は出てないけど、それが一つの収穫になった!』
『以前より思考の回転が速くなってる!』
こんなことでいいです。
結果が出たか出ていないかだけで判断していたらきっとやる気はすぐに落ちてしまいます。
しかしその過程をしっかり踏んでいたことを褒めるようになれば、『次はこれをしよう!』『もしそれでも結果が出なければ、また考え直せばいいんだ!』と思えるようになるはずです。
そうすることでやる気の急激なアップダウンを防ぐことができそうですよね。
いかがだったでしょうか。
セミナー行くと本当になんでも治せるようになったんじゃないかって治療する前までは幻想してしまいますよね。
特に大御所の先生のセミナーを受けた後とかは…
しかしなかなかそうはいきません。
私もそんなに褒められた仕事の仕方ばかりしているわけではありませんが、考え方にだけはは気をつけようと思っています。
是非、やる気のアップダウンが激しい人の役に立てればとても嬉しく思います。
それでは今回も最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。
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