「ちょっと腰が痛いから評価してみて」
「最近、股関節の動きが悪いから治療してくれない?」
こんな先輩からの一言…
はっきり言って地獄です…
(心の声)
『マジかよ…何すりゃいいんだ…』
『てかめっちゃ試されてる気がする…』
『嫌だ…やりたくない…ここから逃げたい…』
『というか痛いなら自分でまず何とかしろよ…』
『うわぁーなんかみんな見てる気がするし…最悪…』
あなたは先輩から「体を見てほしい」と頼まれたことありますか?
こんなデメリットしかなさそうなことでもできれば頑張ってやった方がいいです。
あなたにはデメリットしかないように見えても最終的には大きなメリットが手に入ります。
この記事を読み終わるころには…
【先輩から言われる】のではなく【自分からお願いする】くらいになってもらえれば最高です!
そのための考え方をこのあるある話を通じて伝えていきたいと思います。
見出し
先輩の意図は二通りしかない!
【良い意図】と【悪い意図】
恐らくあなたに治療のお願いをした先輩の意図はどちらか一つ。
考えれば当たり前ですが、何か人に頼むときにはその背景があるはずです。
【悪い意図】見せ物にするため
後輩が先輩を治療するとなると『どんなことをするんだろう』と気になる人は多いはずです。
その先輩の腰が本当に痛いかどうかは別として、あなたを見せ物にしている可能性はあります。
・評価、治療をしながらあなたを注意する
(その評価は違う!押しているポイントが違う!押し方が痛い!などなど)
・ただただ緊張しているあなたを同僚の目にさらす
・何もできないあなたを皆にアピールする
こんなことももちろん考えられます。
これだとあなたも最悪な体験をする羽目になるかもしれません…
【良い意図】本当にあなたの治療を受けたいと思っている
あなたがもし病院・クリニックでも一番結果を出せるPTなら…
あなたが一番勉強会に行って豊富な知識を持っているPTだとしたら…
その先輩はあなたを信頼して治療を受けたいと思っている可能性もあります。
『自分の体を使って、あなたがどんな治療をしているのか体験したい』
『患者さんが認めるあなたの治療を受けてみたい』
もし本当にこう思って頼まれたのであれば自信をもって行うことができますよね。
しかし、本心はどちらかわかりません…
相手の本心を知る唯一の方法
これって患者さんでも一緒です。
私が相手の本心を知りえる唯一の方法として大事にしているのが【問診】
『…フッツー!』
って思いましたよね。でも本当にそうなんです。
はっきり言って…
【真剣に治してほしい人】⇒ 問診に対して誠心誠意答えてくれる
【それほど真剣でない人】⇒ 問診に対して曖昧で適当に答える
ここで判断するしかありません。
もちろん相手が良く知る人でどんなキャラクターかわかっていればそれはそれでOKですが、そうでない場合…
・一緒に働いていても相手を深く知らない
・治療のことに関して意見を交わし合ったことがない
・あなたの知識を全力でぶつけたことがない
こんな人なら【問診】で見抜くしかありません。
一番の目的である【治療】へ行きつく前段階の【問診・評価】は治療の方向性を決めます。
しかし反対にそれだけ面倒なことでもあるんです。
だから問診を嫌がり、めんどくさがる人ならあまり真剣にあなたの治療を受けたいと思っていないかもしれません。
あなたにはメリットしかない!
「はっ!?うそでしょ?デメリットばっかりじゃん!」
「何も良いことないよ!」
そう思っていたらそういう情報しか収集できません。
・辱めに遭う
・無駄に緊張する
・自分の出来なさに落胆する
などなどあるかもしれませんが、これははっきり言って考えようです!
こういう場面に遭遇したら逆にメリットを想像するんです。
そうすればたくさんのメリットが浮かんできます。
メリット① 講師をする際の練習になる
これは有料・無料を問わず、セミナーや勉強会をする際にいずれはあなたも人前に出て話す機会があると思います。
その際、人前で実技をしながら話さなければいけません。
だからこの人に見られている状態に少しでも慣れておく必要があります。
講師を務める前の練習だと思えば、メリットにはなりますよね。
メリット② 本当の治療ができる
実際に患者さんを治療していれば、時間に追われることも多々あります。
しかし相手が職員であれば、そんな時間を気にすることはありません。
『評価は〇分で済ませないといけない!』
『治療は最低〇〇分はしないといけない!』
治療なんて最低限のことだけすればいいのでほんの数分なんてこともあるでしょう。
原因を突いていればそれくらいで済むはずですしね…
メリット③ 知識の整理ができる
先ほどの続きにもなりますが、時間に追われると考えることをやめてしまうことも多々あります。
ということは、論理的思考を無視して治療しているということです。
これなら自分自身の経験を蓄積することも難しいです。
だからこんな時ほど【問診・評価】に時間をかけて論理的に考えて治療するんです。
そうすることでこんな時はこうしよう、と知識を整理できる時間ができます。
すると本当の患者さんの治療になったときにスッと出てくることになります。
これ結構大きなメリットですよ。
メリット④ 相手の信頼を得られる可能性あり
これは治療が上手くいかなかった場合でも信頼を得られる可能性があります。
もし反対の立場だったらどうでしょう。
痛みが完全によくならなくてもあなたのことを真剣に考え、一生懸命治療してくれたら嬉しくないですか?
そしたらまた他の場所が痛くなった時に『また〇〇君に治療してもらいたいな…』と思いませんか?
相手にその真剣さが伝わるように治療するんです。
はっきり言って結果を出すのは大変です。
しかし一生懸命、親身になって治療することはすぐにでもできます。
そうすることで相手の信頼を得られる可能性がグッと高まりますよ。
いかがだったでしょうか。
実際に私も先輩から治療を頼まれたことは数回しかありません。
しかし得られるメリットをよく考えてみれば、先輩以外にも後輩、同僚、一緒に働く看護師・介護職の方とかの治療をこちらからさせてもらうのも悪くないですね。
職場内での地位を確立させる一助になりそうです。
あなたも是非、先輩の治療をしてみてはどうでしょうか?
今回も最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。
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