(おかしいなぁ…最近筋太郎さんの調子があまりよくないなぁ…)
筋太郎さん!最近足の調子はどうですか?
いや~ちょっと停滞気味ですねぇ!
もっとガシガシバンバン鍛えたいんですけどねー!!
そうですか…
あっ!そういえば2週間前に教えた自主トレちゃんとしてますか?
あの足を自分でセルフケアするやつ!
…ん?
いや「ん?」じゃなくて、前に教えたやつ…
まさか…やってなかったんですか?
…ん?
完全に誤魔化してますね…
ちゃんとやっててくださいよ~
ガーハッハッハッ!!!
上半身の筋トレに夢中で忘れてましたー!!!
(…殺意が芽生えた!)
あなたも経験したことありますよね?
一生懸命患者さんのことを考えて教えた自主トレなのに患者さんがやっていないという経験!
私の経験だと7~8割は教えてもしない人が多いです(いやもうちょっと多いかも…)
ここだけの話、ちょっと腹立ちますよね?
腹立ちません?
私はめっちゃ腹立ちます…
はらわた煮えくり返りそうです…
もう教えてやらないからな!くらい腹立つときがあります…(少し冗談です…)
「あぁあの足のここをもってこうするやつですよね!」
これはまだいい…
「えーっと…どんなのでしたっけ?」
天誅ぅぅぅぅーーー!!!!
さて何で患者さんって自主トレを教えてもしてくれないんでしょう。
自主トレを教えて成功した例と失敗した例を考えながら自主トレをしてくれるしてくれないについても考えていきたいと思います。
☆自主トレ成功例☆
診断名は【仙腸関節炎】
看護師の方で慢性的な腰痛を抱え、ある時から腰部痛が増強し、体動困難になってから通院し始めて投薬などである程度落ち着いてきてからリハビリ開始。
30代女性の方で結構瘦せ型でした
(個人情報に関わることなのでここら辺で…)
理学検査と評して…
・仙腸関節機能障害検査(仙骨に問題があるか、寛骨に問題があるか)
・下肢機能障害検査(各関節の機能障害があるか)
ざっくりこんな感じでみました
結論から言うと…『仙骨へのアプローチが著効』
まぁざっくりした情報の中でいう個人的な見解なのであまり批評してほしくはありませんが…
この患者さんに対して自主トレを一つ教えました。
もちろん結果は良好☆
現在は2週間に1回のリハでほとんど看護師の通常業務をこなしても問題ないとのこと。
別に自慢するわけではありませんが、ちゃんと自主トレを教えて、実践してうまくいったケースです。
★自主トレ失敗例★
(数えきれないほどありますが…)
診断名は【腰椎椎間関節症】
この方は50代の主婦で家事をしているときに腰に違和感を感じていたところ、中腰姿勢から体を勢いよく伸ばそうとした時に腰部に激痛が走り、受傷。
理学検査は大体似ています。
・腰椎、骨盤帯の機能障害検査
・下肢機能障害検査
・脊柱、胸郭関連検査
ざっくり言うと…
椎間関節より『大腰筋へのアプローチが著効』
この方にも自宅でできる簡単な大腰筋のストレッチ方法を指導しました。
しかしこの方は結局数回しただけで自主トレやめてしまいました。
結果的には何度か治療を重ねて痛みは軽減(0ではないですけど…)し、体幹後屈も行えるようになりました。
多いときは週に3回通院して、腰部痛が良くなってからは回数が減ってきています。
この方は自主トレではうまくいかなかった失敗例でした…
自主トレの成功と失敗を分ける3つのポイント
ここまで色んな自主トレを指導してきて気づいたこと、てか普通に考えれば分かるようなポイントを3つお伝えします。
当たり前のようで重要なポイントです。
しっかりと押さえておいてください!
① 効果が出る!
実際、自分が自主トレやる方であると仮定したときに…
あんまり効果が出ない自主トレってする気が起きませんよね?
例えば成功例の人なんかはそれを一回やるだけで腰部痛が軽くなるのを実感できたようです。
だから「これをやれば痛みが良くなる!」ってのがわかってやってくれるんです。
しかし効果が出ない、結構地味な自主トレは続けるのが難しいです…
だって効果が出ないから続ける意味があるのか心配になりますよね?
私だってそうです。
意味のないことはしたくないし、できる事ならもっと楽しいことややらなきゃならない必要なことに時間を使いたい…
そう思うからです。
【効果が出る自主トレ】これはやってもらえます!
【効果が出ない自主トレ】これはやってもらえない可能性が高くなります…
②簡単である
ちなみに成功例の人は仙骨にタオルを当てて寝るだけでした。
しかし失敗例の人はちょっと複雑で自分一人ではなかなかうまくできない、周りで誰かが指導しながらした方がいいような難しいものでした。
これも大きな差になるんですね…
勉強になりました。
失敗れの人から「教えてもらったのは難しくて自分で上手にできているのか分からない…」
直接そう言われました…
患者さんは素人であると考え、極力簡単なものにしなければいけない…
そう反省しました…
③紙に書く(ポイントまで!)
治療の最後に患者さんに自主トレを教えるとき、やり方・方法を一緒にやってみるだけではハッキリ言って全て伝わることはありません。
10のうち3くらい伝われば御の字かもしれません…
だから紙に書いてあげる方がいいです。
その姿勢・どこに何を当てるか・そのポイント…
そうすると患者さんはそれを見ながら家で行うことができます。
最近では学生さんにテーピングを巻く際にスマホで撮影しながら「家で私が巻いてあげます!」と意気揚々に話されるお母さんが多くなりました。
時代の進歩ですね…
それはさておき、紙に書いてお伝えする。
もしくは決まった型があるなら先に作成しておき、患者さん別のポイントをかけるようにして準備しておく方がいいかと思います。
その方が時間をとられず、指導することができますからね。
しかし注意が一点!
コピーしたものをそのままあげるのでは患者さんの個別性がありません。
もらった方も『皆がやる運動でいいのか?』と思うかも分かりません。(腰痛体操みたいなやつ…)
だからそれぞれ個別の自主トレポイントがあるはずです。
そこはしっかりと個人を尊重して行うといいと思います!
まとめると…
☆自主トレ成功へのポイント☆
①やると効果があること
②一人で行え、簡単であること
③個別の指導ポイントを記載した紙で渡すこと
実際簡単ではありません。
しかし一日の中でもリハビリをする時間はごくわずかです。
それ以外の膨大な時間を少しでも自主トレに充ててもらい、実践してもらうことで効果があるならそれに越したことはないです。
是非、自主トレを効果的に使ってあなたの臨床成績がグングン伸びることを期待しています!
簡単なポイントですが、結構重要ですよ!
では今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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