あなたは、最初何にも気にならなかった人がいつの間にか好きになっていたという経験ありませんか?
私は実際にありました。
特別可愛くもないし、ベタベタ接してくるわけでもない、しかし毎日挨拶を交わしたり、一緒に勉強や遊んだりしているうちに気になり始め、最終的には相手を好きになってしまっていたことがあります。(カミングアウト!?)
そんな私の話は置いといて…
このような経験したことある人は世の中にたくさんいると思います。
あなたもその一人ではありませんか?
実はこの心情の変化は【ザイオンス効果】という心理テクニックで説明できます。
ただ毎日会って、挨拶を交わす。時には一緒に勉強したり、友達何人かで遊びに行ったりするだけなのに…
相手に好意をもってしまう。
それはあなたが軽いからではなく、【ザイオンス効果】が働いているからなんです。
今回はこの【ザイオンス効果】という心理テクニックについて解説していきたいと思います。
あなたもこの内容が気になりましたら、是非続きをご覧ください。
見出し
ザイオンス効果とは…
ある対象物(人や物など)に何度も触れることで、段々と好印象を持つようになる心理テクニックのことを言います。
もちろん他にも言い回しがあると思いますが、簡単に説明するとこのような捉え方になります。
このザイオンス効果はアメリカの心理学者であるロバート・ザイオンスが広めた心理学であるため、【ザイオンス】という名前がそのまま使われています。
またこのザイオンス効果は日本名で、【単純接触効果】とも呼ばれています。
まぁ意味はもちろん一緒ですよね。
接触する回数が多ければ多いほど良い印象を持つようになるということです。
よくある実例
・よく会う友達が恋の対象になる
・テレビCM
・営業の場面
などでしょうか。それぞれを簡単に説明していきましょう。
友達が恋の対象へと発展するケース
これは先ほども紹介しましたが、私のように友達関係から相手へ恋愛感情を抱くようになり、恋へと発展していくケースです。
よくあるといえばよくあるんです。
最初はほんの些細なことから始まったりします。
座る席が近くなった、帰る方向が一緒でたまに途中まで一緒に帰っていた、共通の友人がいて遊びを介して会う回数が増えていった…
そうすることで相手を段々と意識するようになり、今相手が何をしているか気になって連絡してみたり、暇だったら遊びや食事に誘ってみたり…
そして恋へと落ちる。という感じです。
要するに最初は気にしていなくても段々と接触する機会が増えると警戒心が解かれ、また相手の印象が変わったりします。
特に最初の印象が良くなければそのギャップも追い風になるかもしれません。
そうするうちにより相手に好意を持ち始めていきます。
しかしここで注意!
あなたの周りにいる異性が全て、このように恋愛の対象になるわけではないですよね?
そこには何の違いがあるのか?それは…
ザイオンス効果 ≠ 相手を好きになる
ではないからです!
要するに毎日会って挨拶を交わす。これだけで相手を好きになることはほとんどありません。
そこにはやはり『最初の印象』と『その後の関わり方』にあります。
元々、嫌いであった人であればそれを覆すだけの印象が無ければなかなか前には進みません。
また挨拶は世間一般に行う最低限の接触動作であり、深い関わり合いではありません。
それに比べて、一緒に勉強をしたり、一緒に帰ったりすれば、2人きりの時間により親密な関わり合いと呼ぶことができると思います。
こうしてザイオンス効果を使うことで恋へと発展させることが可能になるわけです。
テレビCMのケース
まぁこれはわかりやすいですよね。
テレビで流れるCM、これが多ければ多いほど脳へと投射され、記憶として残りやすいということです。
もちろん回数や頻度は多ければ多い方が良いのかもしれませんが、場合によっては不快な情報として受け取られるケースもあります。
失敗例
失敗と言うと語弊があるかもしれませんが…
これはみなさんご存知かと思いますが、東日本大震災の時にありましたACジャパンのCMです。
「ポポポポ~ン」という言葉が今でもすぐに思い出せる人も多いのではないでしょうか。
東日本大震災で各局がニュースと届ける合間のCMとしてこれが大量に流されました。
他の企業は軒並み撤退し、放送自粛する中でACジャパンは流し続けました。
これで不快感を持った方もいらっしゃるかと思います。
『こんな時に不謹慎なCM流しやがって!』などと…
うまくザイオンス効果が働くと…
もちろんCMはザイオンス効果を意識して流していますから、うまいことザイオンス効果が働くと…
その商品を購入したり、問いあわせが増えたり、会社の利益へと繋がるような仕組みになっています。
もちろん回数は不快に思われない程度に多ければいいですが、大体7回ほど認知されれば、売り上げにつながるともいわれています。
要するに、『ちょっと気になる商品だな…』、『買ってみようかな…』となる可能性がグッと上がります。
ビジネス、営業での例
これに関しても今までの総括のようなものです。
良い商品、相手が気になる商品であれば、何度も訪問を繰り返し、価値をアピールすることで成約へと繋がる可能性がグッと高まるということです。
もちろんこれが相手にとって何の価値もなく、相手が欲していないものなら何度アピールして訪問しようと、成果が上がることはありません。
さてここで重要な話…
実際にザイオンス効果を最大限に発揮するためには…
【接触回数】はもとより、その【質】も重要になります。
このことは大体ここまで読んでくればわかると思いますが、もう一つ重要なことがあります。それは…
あまり【時間の長さ】は関係ないということ。
いやもちろん相手が求めているなら、時間も大事です。
しかしその価値を拒否するまではなくてもまだ感じられる一歩手前ならあまり時間をかけても効果はありません。
それよりもそんな時は接触回数を増やした方がザイオンス効果からすると効果的だといえます。
逆に新たな付加価値を付ける、もしくは次回会う時を楽しみにさせるような仕組みがあれば、より効果を発揮するかもしれません。
要するに、【接触時間】 < 【接触回数・質】を重視した方がよりいい結果を残せる可能性が高いということです。
まとめ
接触回数を増やすほど好印象をもつザイオンス効果
最初の印象が悪いと、いくらザイオンス効果を使っても難しい
接触時間より接触回数を増やす
いかがだったでしょうか。
ご自身の過去を振り返ってみて、思い当たるような節はありませんでしたか?
もしかしたらこのザイオンス効果があなたを恋へと引き寄せていたのかもしれませんよ?
是非、今後の仕事や恋、人生にも生かせる心理テクニックだと思うのでご活用ください。
それでは今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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