「今日はもうご飯作る気ないや…片づけるのも面倒だし、たまには美味しい物食べに行こう!」
こんなことよくありますよね?
私はしょっちゅうありますよ。
ただお金が続かず、度々断念して安い物を食べに行きますが…
…おっと、早速脱線してしまいましたが今回お話ししたいことはそんなことじゃありません。
この流れでお店に入り、メニュー表を見ました。
たくさんのメニューに美味しそうな名前のものがズラリと並んでいます。
【超肉厚チャーシュー麺!】
【絶品チャーハン!隠し柚子胡椒を添えて】
【国産牛100%使用!コトコト煮込んだハンバーグ】
【産地直送!朝採れ!新鮮刺身定食】
【天然ウナギのみ使用!贅沢ひつまぶし】
これ書いてるだけでもよだれが出てきそうでした。
さてあなたは何を選びますか?5秒で選んでください。
…
…
…
選びました?恐らく大半の人は決めかねていると思います。
でもそれが普通なんです。
そして今回紹介したい心理テクニックがこの一連の流れに関係する【決定回避の法則】と【現状維持の法則】というものです。
日本語なので何となく意味は感じ取れるかもしれませんが、この2つの心理テクニックについてより詳細に解説していき、私たち理学療法士でも考えうる具体例を挙げていきたいと思います。
・【決定回避の法則】と【現状維持の法則】についてもっと知りたい!
・【決定回避の法則】と【現状維持の法則】の具体例をもっと知りたい!
という方は是非、このまま続きをご覧になっていただきたいと思います。
見出し
【決定回避の法則】【現状維持の法則】とは…
ではまず【決定回避の法則】とは…
ある選択事項から決定を下さないといけないときに、その選択肢が多すぎることによって容易に決断を下すことができなくなることを言います。
つまり先ほどの事例に関してメニューの決断が下せなかったのは、この【決定回避の法則】が働いているということになります。
そして【決定回避の法則】と相関があるもう一つの心理テクニックが、【現状維持の法則】です。
【現状維持の法則とは】…
ある選択事項の数が多すぎることによって、いつもと同じものを選んでしまうという心理テクニックのことを言います。
先ほどのように魅力的なメニューが並ぶ中、他にも100種類のメニューがあったらどうでしょう?
さらに決断に迷い、簡単には選択できません。
そんな時はいつもと変わらない、何の変哲もないメニューを選んでしまう傾向にあるということです。例えば…
【ラーメン・餃子セット750円】
【チキン南蛮定食650円】
こんな感じですね。(もちろん生活水準が上がれば、選択するメニューのランクも上がると思いますよ)
優柔不断なんかではない!
そう、だからお店に入ってすぐにメニューを選べないのは”あなたが優柔不断である”ということとは全く関係ない可能性があるんです。
もし友人と食事をするときに相手が早く決めても焦ることはありません。
それは店側が過剰にメニューを多くし過ぎたことであなたの脳に混乱を引き起こしているだけだからです。
それに友人もさっとメニューを選んだとしても【現状維持の法則】に従い、自分自身の中で安定したものを選んだに過ぎないかもしれないからです。
他にも『これを食べるんだ!』と決め打ちしてきている可能性もありますし。
だからすぐにメニューを選べなかったりしても自分が優柔不断だとすぐに決めつけるのは時期尚早です。
ただそれが2種類しかメニューがない店で迷っていたとしたら…
もし選択肢が一つだけなら大成功?
【朝採れたての有機卵だけを使った卵かけご飯定食のみ】
【一日限定30食!絶品極厚チャーシューが入った豚骨ラーメンのみ】
本当にあるかは別としてメニューをたった一つに絞り、営業して成功を収めているというところがたまにテレビに取り上げられたりしていますよね。
これはもちろん選択肢を一つしかない状況にすることで【決定回避の法則】から逃れ、相手の訴求に合ったビジネスをしているからです。
だからといって何でもかんでも一つに絞ればいいというものでもありません。
訴求に合っているかが大事!
要するに…
・【朝採れたての有機卵だけを使った卵かけご飯定食のみ】なのに営業時間は13:00~17:00
・【一日限定30食!絶品極厚チャーシューが入った豚骨ラーメンのみ】なのに営業時間が7:00~10:00
こんな風に本来食べたい時間帯にそれが無ければ、”やっぱりいいや”ともなりきれません。
もちろん絞ることは大事。またそれと同じくらいにその商品に対する関連項目(時間帯など)をしっかり把握しておかなくては意味を成しませんよね。
私たちの仕事で考えてみましょう
「あなたの職場の魅力・ストロングポイントは何ですか?」
こんなこと急に聞かれたら答えられますか?
「えーっと…Dr.の数も多いし、PTもまぁまぁいるかな…あとは病床も100を超えるし、あとは治療機器も結構最新のものを揃えていると思いますよ…例えば、MRIも一番グレードが良いやつですし、他にもEMS機器や超音波治療器もデジタル表記されてとても見やすい物を使ってます…あとは…」
とこんな答え方したら
NG!
とにかく色んな情報を与えすぎると何が重要かわからなくなります。
だから魅力やストロングポイントを述べるときも簡潔に述べることで患者さんが選んでくれる要因になります。
たった一言…
「質の高いリハビリを提供できるところです!」
この言葉が真っ先に出てきたら最高ですね。
こうなるように私も含め、皆さん一緒に頑張りましょう!!!
まとめ
選択肢が多すぎると決められないことを【決定回避の法則】
選択肢が多すぎるため普段と同じ決定を下すことを【現状維持の法則】
優柔不断なのは選択肢が多すぎるために起こる可能性がある
問いに対して簡潔に述べることも選ばれる要素の一つになる
いかがだったでしょうか。
【決定回避の法則】【現状維持の法則】どちらも日常でよく起こりうる内容の心理テクニックです。
逆にこれを使えば、相手を思ったようにコントロールすることも可能なわけです。
是非、参考にしてもらえればと思います。
今回も最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。
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