タイトルに書いた通り、大失敗を起こしてしまいました。
それは何か…
治療後の疼痛増悪です
あなたも経験ありますか?
私も何度かは経験したことがありましたが、これだけ強い痛みが尾を引くことは初めてでした。
かなり焦りました
「やばい、やばい…どうしよう…」
こう考えた末に導き出した答えはのちにより事態を悪化させてしまいました。
さて詳細はこの後、書いていきますが…
『自分に起こることは他の人にも起こる可能性がある』
『他の人に起こったことは自分にも起こる可能性がある』
あなたは私のような大失敗をしたときにどのように考えますか?
失敗は必然だった…
理学療法士や作業療法士に限らず、セラピスト系の職種の方が受けるセミナーや研修会では新しい知識や技術を学ぶ機会はたくさんあります。
そこで習った評価法やテクニックはいち早く使いたくなるものです。
私も例外ではありませんし、今回の事例はそれに近いもので失敗してしまいました。
もちろん自分の中では視診・触診・他評価法、できることは全てやりました。
いや実際は『やったつもり』になっていました。
評価はほぼほぼその患者さんに合っているように感じました。
しかし肝心な問診が曖昧なままで行ってしまったんです。
このテクニックには明らかな受傷機転が必要だったんです。
ですが、視診・触診・他評価法に関してある程度の材料が揃ってしまったので『おそらくこのテクニックを使うに値するだろう』という曖昧な状態で行い、痛みが増強してしまいました。
もう先にも話しましたが、この失敗は必然だったんです。
そしてその失敗を起こした後、もう一つ大きな失敗を犯してしまったんです…
こじつけの正当化…
自分のやったことは間違いだったのか?
いや正しい評価に基づいて治療したはずだから失敗ではないはず…
きっと好転反応を起こしてくれるはず…
あと少し休んだら動けるようになるはず…
こんな根拠のないことばかりを想像してしまい、事態を悪化させてしまいしました。
結果的に言えば、痛みは多少引きましたがドクターの診察を受けてもらうところまで行きました。
自分の失敗を認めたくはないし、誰かの手を借りて自分の失敗をカバーしてもらうなんて恥ずかしい…
どこかにこんな気持ちがあったのでしょう。
そんなことで無理矢理、好転反応があるだろうとこじつけを言いながら自分を正当化し、自分自身を守ろうとしていました。
失敗から学ぶべきこと
冒頭にも簡単に述べましたが…
『自分に起こることは他の人にも起こる可能性がある』
『他の人に起こったことは自分にも起こる可能性がある』
今思うと危機管理能力の欠如に加えて、
『自分は大丈夫だろう…』『何か起こったときに考えればいいや…』
こんな考えしか持ち合わせていなかったと思います。
だからこのような大勢の人を巻き込む事態にまで発展しました。
1、自身の考え方の変容
まずは今回の失敗を一から想起して自分自身の事故に対する考え方を改める必要がありました。
実際初めての経験だったため、抵抗する気持ちはありましたが、これを一つの絶好機と前向きに捉え、自身の考え方を根本から見つめなおし改善することができました。
これは事故を起こした本人でしか体験することができない、あってはならないですが、貴重な体験として自身の中に刻むことができました。
2、テクニックへの依存から脱却
今回のケースに関してもある程度、自分の中では出来うる評価はした”つもり”でした。
しかし結果的に事故は起こってしまったんです。
この一つの原因にテクニックへの依存があったと考えます。
はっきり言うと…
『このテクニックを使うために、評価をした』という感じです。
本来であれば…
『正確な評価に基づき、適切なテクニックを選定して施行する』が正しいはずです。
しかし今回の場合は、頭の中で『これかこれかこれをしよう』と半分決めつけていました。
これまで多くのブログを書き、1~3年目セラピストの方に有益な情報を与えてこようと頑張ってきたつもりが…
実際には黙っておくこともできたのですが、自分の恥をさらして皆さんにもう一度大事なことを伝えたかったという思いの方が勝りました。
大事なのは失敗した後
誰一人として失敗しない人はいないはずです。
いやもし失敗したことがないという人がいるなら、その人は…『何も挑戦していない人』です。
患者さんで試すわけではありませんが、一生懸命評価して一生懸命考えながら治療した結果は必ず一つの答えを出してくれます。
それが成功か失敗かはやってみないとわかりません。
自分に頭で考え、理論づけながら解釈したことを治療としてやってみる。
その結果、得られたフィードバックは必ずあなたを成長させてくれます。
私のこの大失敗で多くのことを学び、考えさせられ、それとともに成長することができました。
今までおざなりにしてきたことを反省し、大失敗という結果から得られた考察…
この失敗を生かすも殺すも自分次第
失敗を恐れて挑戦しなくなることが一番恐ろしく、何にも将来のためになりません。
是非、あなたも私のこの一件からもう一度、初心に帰り私と同じ過ちを繰り返さないことを願っています。
少し暗い話になりましたが、話せることは話しました。
あとはこれを読んだあなたがどう感じるかです。
この記事がセラピストの気づきと患者さんへの治療事故の減少につながれば幸いです。
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