あなたは【カクテルパーティー効果】を聞いたことがありますか?
聞いたことがなくても何となく、華やかそうな感じがしますよね?
そう、カクテルパーティー効果はそんな華やかそうで色々な人の声が飛び交うところからきている心理学です。
あなたも一度は…
・大勢の人がいる中で、自分の名前を呼ぶ声が聞こえたことがある
・ショッピングしているときについつい前から欲しかったものが目についたことがある
・Yahoo!のトップページにある右上の広告を押してみたことがある
こんな経験ありませんか?
多くの人が一度は経験したことがあるんじゃないかと思います。
私はどれも経験済みです。
そこで今回は皆さんが共感できるような内容を使いながら、仕事でも生かせるように【カクテルパーティー効果】について解説していきたいと思います。
是非、カクテルパーティー効果について気になる方やリハビリの仕事の中でも生かす方法を知りたい方は続きを見てください。
見出し
カクテルパーティー効果とは…
大勢の人がいる喧騒な中でもある特定の人の声は自然と耳に入ってくることを言います。
もちろん”ある特定の人の声”というのは、自分自身が意識をしているからこそ、『選択して声を聞き分けている』ということになります。
もっと広い意味で言うと、自分自身に必要な情報を選択して、それ以外の音は遮断し、目的の音・声だけ脳内にインプットさせているともいえます。
ちなみにこのカクテルパーティー効果は音だけではなく、”視覚”にも影響を及ぼします。
先ほど言った「Yahoo!のトップページ右上にある広告を押してしまったこと」というのはカクテルパーティー効果の視覚の影響を受けているんです。
カクテルパーティー効果の視覚への影響
私たちは日々多くの広告に囲まれています。
・テレビCM
・電車やバスの中にある中吊り広告
・新聞の折り込みチラシ
・携帯画面に出てくる小さな広告
・ショッピングモールにある掲示板
挙げれば色々ありますよね。
大体、人は一日で広告を目にする回数は3000回だといわれています。
そんな中でも『自分が前から気になっていたもの』 『周りの皆が話題にしているもの』これらは3000もの広告の中から自分自身に響いてきたものとして押しているんです。
これがカクテルパーティー効果の視覚を使った例になります。
リハビリの世界でもよくありますよね…
私が以前、担当していた患者さんが言っていました。
患者さん 「今日もここへ来る途中で背中が曲がったお婆ちゃんを見ました」
私 「以前もそんなことおっしゃってましたよね?気になりますか?」
患者さん 「はい。私もいずれはあんな風に背中が曲がっちゃうんじゃないかって…」
私 「気になってしまうのはしょうがないですよ。〇〇さんがそれを意識しているだけで目に入ってきてしまうんですから」
患者さん 「えぇ。だからすごく心配になるし、不安なんです」
この患者さんは50代ですが、高所から転落して多発性圧迫骨折を起こしました。
胸腰椎を中心に計8カ所、おまけに骨粗鬆症も合併しています。
心配になるのも仕方ありません。
しかし円背の人は急激に増えたわけではないのに、患者さん本人が何回も円背の人を見かけて心配になるのもこのカクテルパーティー効果の視覚への影響が働いているためだと考えられます。
カクテルパーティー効果の聴覚への影響
カクテルパーティー効果といえば、この聴覚への影響が一番例えに出されることが多いです。
先ほど紹介したように、『大勢の人がいる中で、自分の名前を呼ぶ声が聞こえたことがある』ということですね。
またカクテルパーティー効果というくらいですから、パーティ会場や忘年会の席などで特定の人の声が聞こえることもよくあることです。
このカクテルパーティー効果の聴覚への影響を最大限に生かして、相手に自分の話を聞いてもらうためには最適な方法があります。
それが…
二人称を使うということです。
二人称とは、話している相手のことです。
「あなた」とか「きみ」とか、いやもちろん名前を読んであげるのが、一番効果的です。
相手に話を聞いてほしいときは、意識して二人称を使ってみましょう。
仕事で使えるカクテルパーティー効果とは…
ここまで読んでくれば大体使い方に関してはわかってきたんじゃないですか?
例えば、クリニックで一般の方向けに【腰痛教室】を開くとしましょう。
そんな時に対象とする人はどのようにしたらいいでしょう。
『腰が痛い人』
これじゃダメです!NGです!!
もっと相手に訴求できるように、『あなたのことだ!』と名指しで言うような文章にしなくては相手に響きません。
例えば…
『朝起きたとき、腰が痛くて10分以上は起きれない40代のサラリーマンのあなた!』
『椅子に座ると20分もしないうちに腰が痛くなり、曲げたり伸ばしたりして、全く仕事に集中できない20代女性のあなた!』
ここまで相手を絞った方が、『私のことかな…』と思わせ、行動を起こすきっかけにすることができます。
本当に腰が痛くて困っている人なら病院や整骨院には行っています。
だからここまで絞らなくていいかもしれませんが、病院にも整骨院にもいっていないけど腰が痛いな…と思っている見込み客を獲得するためにはこれくらい絞った方が、相手が行動を起こしやすいはずです。
もちろんリハビリ室に置く、患者さん用の参考資料やパンフレットなんかもこれだけ対象を絞るだけで本当に困っている人を助けてあげられる可能性が上がるはずです。
是非、参考までに使ってみてください。
まとめ
喧騒な場所でも自分自身で選択して声・音を聞くことをカクテルパーティー効果という
3000回も目にする広告も自分自身で選択してみている
相手に話を聞いてほしいときは”名前”や”あなた”を使う
対象は絞ることで相手を行動させやすくなる
いかがだったでしょうか。
これを見れば、『確かに自分もそんな経験がある…』と思いませんでしたか?
しかし逆にこれを使う方に回れば、より有効に相手に行動を促すことが可能です。
是非、あなたの仕事や日常で生かしてみてください。
では今回も最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
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