「本って読むのめんどくさい…」

「本を読むと眠くなる…」

「本を読んだ方がいいっていうけど、ホントに?」

本というと理学療法士が読む専門書以外にも書店に行けば、小説・ビジネス書・自己啓発本など様々なジャンルの本が置いてあります。

よく事業やビジネスで成功した人は本を数多く読んでいるといいますが、

「じゃどんな本を読んだらいいの?」

「というか自分の仕事に活かせるようなこと書いてあるの?」

こんなことを思う人は多いと思います。

そこで今回は私が考える本を読むことでリハビリに活用できる方法をご紹介したいと思います。

テクニック系の話ではないので即効性はないかもしれませんが、本を読み始めるきっかけになると思いますので、是非ご覧ください。

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その1 コミュニケーションが広がる

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医療従事者にとってコミュニケーション能力は大変重要であるとことは既知の事実だと思います。

ではどのようにコミュニケーション能力が重要でそれがどうリハビリと関係あるのか…

まず仕事をする上で重要なコミュニケーションは『相手から話を引き出せるか』というところから始まります。

問診をして相手が話しやすいようにそして言葉に詰まったとき、それを掘り起こせるようなフォロー。

例えば…

「腰を動かすと痛いんです」 『どんな時ですか?』

「えーっと、どんな時だろ…」 『中腰とか腰を捻った時ですか?』

「あーそうそう!」 『じゃ掃除機かけたり、後ろを振り返るときなども痛いですか?』

「痛い痛い!そう、それを言いたかったの!」

一例ですが、まずは相手から話を引き出すことが肝要になります。

また本を読むことで”自分の考えをわかりやすく伝える”という能力も高めることができます。

私たちは専門職ですが、患者さんは一般の方であることが多いです。

看護師や医師の患者さんなら少々の専門用語を使っても支障ないかもしれませんが、一般の方に…

『腰の多裂筋が…』とか『肩のSABが…』とか

こんなこと言っても理解できない可能性が大きいです。

コミュニケーションは受け取る側にわかりやすくすることが重要です。

こちらが普段使っている専門用語で説明するのではなく、相手が理解しやすい言葉に変換して伝える。

相手のことを考えて、より理解してもらえる言葉と内容、話す順番に配慮することが大切です。

これが本を読むことによってコミュニケーションを広げることが可能になります。

 

その2 問題解決能力が高まる

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リハビリって常に考えながらしなきゃいけないですよね。

「この痛みは何から来てるのかな?」

「こっちに動かしたら痛いけど反対方向なら痛くない。ということは?」

「歩行は出来るのに、筋力低下が著しい。筋力が低下してるんじゃなくて出力の問題?」

色々なことを考えながら働いていると思います。

しかし長年やっていると思考が偏ったり、大体同じ解決方法しか思う浮かばないときがあります。

それは単に知識量の問題もあるかもしれませんが、思考力もしくは問題解決能力が欠如している可能性も考えられます。

本を疑って読む

色々な本を読んでみるとわかりますが、一つのゴールに向かっていくためにアプローチ方法にたくさんの方法があることが分かります。

時には全く反対のことを言っている本もあります。

それは悪いことではないんです。

あなたがそれを疑ってかかり、本当のことを自分自身で経験するいいチャンスなんだと思えばいいんです。

例えば…

【億万長者になる】というゴールがあったとします。

この億万長者になる方法はいくらでもあります。

真正面から正攻法で行く人もいれば、正反対から人を騙して億万長者になる人もいます。

やり方は180度違っても両者とも【億万長者になる】という可能性は十分にあります

だからリハビリもそう、今目の前にいる患者さんの症状や訴えを疑ってみる(人格を疑えとは違います)

そして色々な方向から、時には反対からアプローチしてみる。

そういう問題解決方法があってもいいと思います。

もちろん悪くするためにするのではなく、問題解決を図るためのアプローチであるということを前提に行ってくださいね。

 

その3 集中力が身につく

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集中力の向上。

これも本を読むことの一つのメリットになります。

先ほどの問題解決能力とも繋がる点がありますが、何かを考えながらする場合、それに没頭して集中していることがあると思います。

だから頭を使って考える。

この癖がつけば、おのずと”集中力は向上”していくはずです。

特に本を読むということは一人での時間を作り、自分自身と向き合っているような状態であるともいえます。

ここで本を読むときのアドバイスとして一つ。

それは全て理解し、吸収しようとしないでください。

一冊の本の中で今あなたに重要なことは数か所しかありません。

その重要な数か所だけにフォーカスして行動に移してください。

そして半年・一年ほど時間を置き、再度読んでみるとまた半年・一年前とは変わったあなたに響く重要な部分に惹かれることを感じます。

だから本を読むときは今の自分に響くところにフォーカスして素早く読んでみるといいと思います。

 

まとめ

その1 言葉を受け取る側として考えて読む
その2 本は疑いながら考えて読む
その3 重要だと思う部分だけ集中力をもって読む

 

いかがだったでしょうか。

本を読むことが、今の仕事・リハビリに生かすことができると思いましたか?

極端に言えば、本を読むことは知識を蓄積するのが目的ではなく、あなたの意識・考え方を変える方が重要です。

是非、このことに気付いて本を読むことのメリットに目を向けていただきたいと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。