相手の言った言葉を同じように繰り返す。
これを日本ではよく【オウム返し】と言ったりします。
今回紹介する心理テクニックも別名でオウム返しと言われますが、はっきり言うと相手の言った言葉をそっくりそのまま繰り返せばいいわけではありません。
そんな露骨なことをすれば相手はすぐにバレますし、もしかしたら好意とは全く反対の悪意だと勘違いされ、気を悪くさせてしまう可能性だってあります。
だからこの心理テクニックを使うことは細心の注意を払い、実践しなければいけません。
しかしこの心理テクニックをしっかりと使いこなすことができれば、相手はあなたに全幅の信頼を置くことも十分考えられます。
さてでは早速本題に入っていきましょう!
是非、この記事を読んで新たな心理テクニックを手に入れ、コミュニケーション能力を向上させてください。
見出し
全幅の信頼を勝ち取れる心理テクニックとは…
バックトラッキングというテクニックです。
あまり聞いたことがない心理テクニックの名前だと思います。
これは先ほども言いましたが、日本では【オウム返し】とも呼ばれるテクニックになっています。
しかし本当にオウムのように相手が言った言葉をそっくりそのまま真似して返すようなテクニックではありません。
いやちょっと普通に”バックトラッキング”を調べれば相手の言った言葉を復唱するのがスタンダードなのかもしれません。
しかし私はそのような使い方だと違和感が出てくると感じたため、ちょっと基本から外れているかもしれません。
まずその基本は自分が聞き手であるところから始まります。
(心理テクニックのほとんどは聞き手から入るんでしょうが…)
よくあるバックトラッキングの例
相手 「昨日、彼氏と喧嘩したんだよねぇ」
あなた 「そんなんだぁ、〇〇君と喧嘩しちゃったんだ…」
相手 「だからほんと今日気分悪くって…」
あなた 「確かに喧嘩した後って気分悪くなるよねぇ」
これがよくあるバックトラッキングの例です。
いやまぁ悪くはないんです。
相手の話をしっかり聞いて、復唱することで…
『あなたの話を私はしっかり聞いてるよ』
『あなたの気持ちよくわかるよ』
と暗に伝えることができるからです。
バックトラッキングの効果
ここで私が気をつけている例をあげる前にバックトラッキング自体の効果を簡単に紹介しておきたいと思います。
1、相手を否定せず、安心感を与える
はっきり言って何か悩みを打ち明けたり、話し始める人は自分の話を真剣に聞いてほしいと思っています。
そんな話の折にいきなり否定してしまったらどう思うでしょう。
『この子に話すんじゃなかった…』
『余計ストレスたまった…』
こう思う人もいるかもしれません。
だから相手の言うことはまず否定しないようにしましょう。
特にまだ話の全容が掴めないときはなおさらです。
まず話を傾聴してあげるだけ、相手に安心感を与えることができます。
すると話を引き出すことができますし、相手があなたをより信頼して話してくれることは目に見えています。
いやもちろん全てを受け入れるのではなく、必要があれば自分の意見を付け加えることも重要です。
しかしまずは全容が見えるまで相手の話にバックトラッキングのテクニックを使いながら話を進めていく方が得策です。
2、まずYesで肯定し、相手に共感することで大事な存在だと伝える
先ほどの話とも共通するところがあると思いますが、これは相談事にも使える内容です。
例えば…
相手 「ちょっと仕事のことで聞いてほしいことあるんだけどいい?」
あなた 「仕事のこと?うん。全然いいよ。」
相手 「あのね…」
ここでもバックトラッキングを使うんです。
ただ単に相手の相談に「いいよ。」だけで返すだけでなく、「仕事のこと?うん。」とバックトラッキングとYesを使うことで、相手に与える影響は少なからず違います。
相手は自分に共感してくれて、しっかり話を聞いてくれそう。
そして頭の中では思わなくても大事な存在として自分のことを扱ってくれると感覚的に感じる可能性が高くなります。
では、私の活用例を…
再度伝えておくと、私は同じ言葉を同じ言葉のままで復唱するのは話していて抵抗を感じていました。
だから少しアレンジして使う時があります。
例えば…
相手 「昨日、彼氏と喧嘩したんだよねぇ」
私 「そんなんだぁ、〇〇君と衝突しちゃったんだ…」
相手 「だからほんと今日気分悪くって…」
私 「確かに喧嘩した後って後味悪くなるよねぇ」
さっきと同じ内容ですがえ、少し言葉を変えるんです。
ただこれだけ。
だけど話してる自分的には全然違うんです。
というか言葉を少し変えるって相手の話を真剣に聞いてないとまず無理なんです。
だからただ単に言葉の復唱だけで終わらないんです。
しかし…要注意!
だけどこれやり過ぎには注意が必要です。
相手 「昨日、彼氏と喧嘩したんだよねぇ」
私 「そんなんだぁ、〇〇君と意見の食い違いがあったんだ…」
相手 「だからほんと今日気分悪くって…」
私 「確かに喧嘩した後って吐き気するよねぇ」
ちょっとしか変えてないんですけど、相手からしたら違和感を感じるかもしれません。
『意見の食い違いじゃなくて、イラっとすること言われたんだけどな…』
『胸がモヤモヤするだけで吐き気まではしないんだけどな…』
こう思われたら最悪です。
ちゃんと聞いてるのかな?この子に話してもわかってくれなさそうだな…
これでは信頼関係なんて築けるわけないですよね…
【オウム返し】でもいけない…【表現を変えすぎ】てもダメ…
基本的には相手の話をしっかり聞いて、それに合った言葉を添え、繰り返す。
この基本さえ、守っていればきっと相手も気持ちよくあなたに話をしてくれるはずです。
使いこなせればとても強力な心理テクニックになりますよ!
まとめ
全幅の信頼を勝ち取れる可能性のあるバックトラッキング
相手に安心感を与えたり、大切にされている感覚を与えられる
少し言葉を変換させることで、オウム返し感がなくなる
言葉の返還が的外れになると信頼を失うきっかけにも…
いかがだったでしょうか。
バックトラッキングという心理テクニック、聞いたことなかった方が多いと思います。
また使える人はもっと少ないでしょうね。
こんなこと言ってる私も完璧に使えるわけではありません。
しかし意識するようにはしています。
そのうち体に染みつき無意識でも使えるようになれれば信頼関係を構築する最強のテクニックの一つとなると思います。
是非あなたも活用していただければと思います。
今回も最後までご覧くださいまして本当にありがとうございました。
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