「昨日も負けた…」
「何でいつもあの人に負けるんだろう…」
「もっと自分が勝てる相手と勝負しようかな…」
リハビリの世界でも
「あの人より先に患者さんを治してやろう!」
「あの人はこの知識・技術を持ってないからこの勉強をしよう!」
人は何かしら特定の誰かを意識しながら生活している人が多いです。
それは仕事でも部活動でも勉強でも一緒です。
自分と同じくらいのレベル、もしくは少し上か少し下か…
そんな相手を探して競争しています。
いやもちろん相手にその気はないかもしれません。
しかし私たちはどこかで誰かを意識し、【敵】もしくは【ライバル】に仕立てて競争しています。
さて、この関係は健全と言えるのか?
今回はあなたの敵・ライバルはいったい誰なのか?あなたが意識すべき相手は誰なのか?
私なりの見解から話を進めていきたいと思います。
是非、ライバル関係に悩んでいたり、自分の競争相手を見失っていると感じている方に読んでいただきたいと思います。
見出し
結論!あなたの敵は…
あなた自身だと捉えてほしいと思っています。
ここで完全に言い切らないのはそれが完璧な答えではなく、私の考えであるからです。
ではなぜ、自分自身を一番のライバルにするのか
それはずっと向上心を持ち続け、昨日の自分もしくは今現在の自分より少しでも前に進んでほしいからです。
もちろん自分以外の相手との競争を真っ向から否定するわけではありません。
競争することは素晴らしいことでもあります。
お互い切磋琢磨し合い、相手より少しでも前に、上に、勝とうと必死になると思います。
そのため相手に勝つために自分を追い込み、自分を向上させる原動力になるからです。
競争の落とし穴
しかしその反面、競争にも落とし穴が存在します。
それは勝ち負けによって大きく感情が左右されることです。
勝てばもちろん気持ちいいですし、次への原動力になります。
しかし原動力以外にもライバルに勝ったことで、慢心や油断を招くことにもなりかねません。
もし負けたとしても、次へ奮発する力になることもありますが…
もう無理だ…これ以上やっても一緒だ…と諦めてしまうきっかけになるかもしれません。
何でもかんでも勝ち負けや一番二番と順位をつけることが良いことだとは言えません。
特にリハビリの仕事なんかは競争しようにも対象とする患者さんが違う場合がほとんどです。
同じ【変形性膝関節症】の方で年齢・性別・身長・体重まで一緒であってもその人の生活環境やスタイル、これまで歩んできた人生が全く一緒ということはまずありえません。
その時点で同じ診断名であるというだけで競争の場にあげること自体、おかしいことだといえます。
だからまず自分以外の相手を最大の敵・ライバルとして見ることをやめる必要があるかもしれないんです。
自分自身をライバルにするメリット
一言で言うと、無駄な消耗がなくなり、本当の意味での成長が見込めます。
なぜか?
先ほども少し話したように昨日の自分・今現在の自分をライバルにすることで少しだけでも前に進むことができるからです。
競争なら自分の点数やタイムより相手に勝つかことだけに注意がいってしまいます。
その場合、最悪点数やタイムが悪くなってることだって考えられるんです。
それじゃ自分自身に勝っているとは言えませんよね?
昨日の自分より下回っている可能性がありますよね?
しかし少しずつ少しずつでも今までの自分を超えていくと本当の自分の目的・目標が見えてきます。
相手を負かすために色々考えて悩むより、自分がどのようにしたら向上できるか考える方がずっと有益です。
どんな作戦を練って相手を負かす方法を考えても自分が向上できなければ結局いずれは負けます。
そんなことに時間をかけるより、自分自身の向上に時間をかける。
これが自分自身をライバルにする最大のメリットであり、最高の結果をもたらすはずです。
自分自身をライバルにするデメリット
それは一言で言うと…諦めの早さです。
実際、目的・目標が曖昧な場合に自分自身と闘っても意思が弱ければすぐ諦めてしまいます。
私もそんな経験は何度もしてきました。
特に勉強は顕著でした。
いくら勉強しようと机に向かってもその先の目標がないため、全然集中出来ないし、他のことにうつつを抜かしてしまいます。
デメリットへの対処法
だからそんな時は、自分自身をライバルとしながら誰かのために頑張ることが大事です。
人は自分のことならすぐに諦めてしまいます。
「もうこれくらいでいいや」
「これ以上やっても意味ないからやーめた」
こんな人はホントに多いです。
しかしこの努力を自分ではなく、自分以外の他の誰かのためだと思えば事態は一変します。
「僕が彼女を幸せにするって決めたんだ!だからこんなことではへこたれないぞ!」
「両親を助けてあげられるのは自分しかいない!自分が諦めたとき、全てが崩壊する。だから絶対諦めないぞ!」
ちょっと言葉は乱暴かもしれませんが、人は自分以外の人のためならより諦めが悪くなります。
いい意味での諦めの悪さです。
もし自分自身との闘いに負けそうになったら、自分の努力が誰のために役立てるか考えながら目的・目標を立てるとより自分自身との闘いに集中できますよ!
まとめ
あなたの敵は…あなた自身!
競争はいいことだが感情を左右されてはいけない
自分自身をライバルにすると本当の成長ができる
諦めそうになったら自分以外の人のために努力する
いかがだったでしょうか。
実際にこんな文章で書いていても誰かを意識せずにはいられません。
しかしそんな負のスパイラルに陥れば、抜け道が見えなくなってしまう可能性があります。
自分には特徴がない、強みがない…
そう思っているうちはまだ誰かと自分を比べている可能性があります。
比べるべきは今までの自分。
その自分を少しでも上回っていれば十分なんです。
少しでも本当のライバルの正体に気付いていただけたら、うれしく思います。
それでは今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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