前回なぜそんなにも痛い!?筋スパズムの3つの特徴と2つの対処法では

筋スパズムの特徴と対処法について述べ、

簡単にですが筋スパズムが起こる原因についても言及しました。

 

今回はそれを流れに沿って

なんで筋スパズムが起こるのかを8つの流れで

結果から原因に向けて順を追って考えていきたいと思います。

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これを知れば…

  • 筋スパズムが起こる流れがわかる
  • 筋肉だけではなく神経系も絡んでいることがわかる
  • なぜ前回紹介された対処法が有効か分かる

など多くの発見もあるかもしれません。

筋スパズム由来の疼痛に興味があり、

その一連の流れを知りたい方は是非読み進めていただきたいと思います。

 

 

 1、筋スパズム

前回も説明しましたが

筋スパズムは筋肉が持続収縮している状態であり、

筋内圧が高く、循環も悪く、痛み物質を筋肉内にとどめています。

 

 

 2、血管系への影響

循環障害は

血管系にも影響が及んでいることを示しており、

また筋スパズムが発痛物質を含んだまま

虚血状態にも陥れる可能性がある。

 

 

3、自律神経系への影響

血管系を支配、コントロールしているのは

自律神経系であり、血管系が影響されるということは

それ以前に自律神経系に影響を及ぼしていることが考えられる。

 

 

 4、発痛物質

ここまでの血管系・自律神経系の影響から

筋肉内には乳酸が蓄積され、筋肉内は酸性へと傾く。

すると筋肉内に発痛物質が発生します。

 

 

 5、脊髄反射

人間の行動(ここでは体内での自動的な反応も含めて)は

反射活動によってコントロールされている。

そこで今回は自律神経系において影響も受けていると考えられると

何らかの刺激が脊髄での反射を介して起こしていることが考えられる。

 

 

 6、刺激

脊髄への反射活動が考えられるということは

皮膚もしくはそれらの軟部組織からの求心性刺激がないことには

反射活動は開始されないため

何らかの刺激が加わったことが考えられる。

 

 

 7、侵害刺激

ここまでの流れで血管系への影響から虚血に至り、

自律神経系が関与してきたところからいくと

交感神経系が刺激されたことは想像しやすい。

 

 

ということは6の刺激というのは単純な接触刺激ではなく、

交感神経系が発動する侵害刺激であることが高いのではないかと思われる。

 

 

いかがだったでしょうか。

 

少しは筋スパズムになる一連の流れが理解できましたでしょうか。

もちろんこの流れが正解ではなく答えでもありません。

しかしこのように考え、

どこにアプローチしていけば原因治療になるか、

また患者さんに負担をかけない最短ルートであるかを考えることにもなります。

 

是非臨床の場でも生かしていただきたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。