以前、肉離れに関しての記事を投稿しました。
しかしこれだけでは肉離れの本質は分からないかもしれません。
もちろんここに書いてあることが全てではないですし、調べればもっと多くのことが分かるかもしれません。
そのため今回はいくつかご意見いただいた中での質問に関してQ&A方式でお答えしていきたいと思います。
しかしこれが決して答えではありません。
各質問に多くの方が諸説、色々な考え方を持ってらっしゃると思いますので、是非参考にしていただければ幸いです。
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肉離れQ&A
Q1、冷やすのと温めるのどちらがいいの?
A、基本的には急性期と呼ばれる受傷から48時間以内は冷やすことをお勧めします。
受傷後すぐは筋肉の損傷により、患部に炎症症状が起こります。
その炎症を患部以外にも蔓延させないこと、そして患部を修復に向かわせるためにもすぐにアイシングすることが大切です。
温めるのはそのあとからです。
48時間経過するまでに徹底的にアイシングを行えば、炎症はおさまります。
その後は筋肉の柔軟性・筋内の血流量を促す意味でも温める治療へ移行されることが望ましいと思われます。
Q2、アイシングじゃなくて冷湿布でもいいの?
A、急性期はアイシングがいいです。
アイシングと冷湿布では得られる効果が違います。
アイシングは患部とその周囲を冷却することにより、炎症を沈静化し、周囲への炎症の蔓延を防ぎます。
それに対して冷湿布は冷やす効果はありません。
冷たい!と感じているだけです。
冷湿布にはメントール成分が入っており、スースーする感じがしますが、厳密に言うとしっかりと冷えているわけではありません。
しかし湿布は消炎鎮痛成分が皮膚から患部へと浸透していきます。
そのため炎症期を過ぎて痛みを抑えたい方には湿布は効果的です!
Q3、こむら返りとはどう違うの?
A、こむら返りは”筋痙攣”
肉離れは”筋損傷・断裂”を意味します。
そのためこむら返りは筋肉の急激な収縮により痛みを伴いますが、筋線維自体の損傷はしていません。
しかし肉離れは同じ筋肉の収縮時に痛みを伴いますが、筋線維の損傷による痛みになります。
そのため肉離れは筋線維が回復するまで痛みを伴いますが、こむら返りは一時的なもので終わります。
また受傷原因についても違いがあります。
肉離れが柔軟性低下や筋疲労にオーバーユースが重なることで起きやすいです。
しかしこむら返りは体内水分量が少なかったり、栄養不足や内科的な問題で起こることもあります。
Q4、筋肉痛との違いは?
A、広い意味での筋肉痛は肉離れも含みます。
しかし筋肉痛とは遅発性筋肉痛とも呼ばれ、半日から1、2日してから痛みが出現してくることを言います。
これは肉離れの損傷度Ⅰ度の中でも比較的軽く、放置しているだけでも痛みは良くなります。
もちろん筋肉痛でも早期に対処することで安静にしているよりも早く治まることもありますが、ケースバイケースになります。
軽い筋肉痛は肉離れの軽度損傷と理解されても間違いではありません。
Q5、どれくらいで復帰できるのか?
A、基本的には肉離れの損傷度合いによって異なります。
過去記事参照:急激なふくらはぎの痛みは肉離れかも!?その原因と治療法!
それぞれの期間を大まかな目安で示すとすれば…
Ⅰ度損傷 ⇒ 数日~数週間
Ⅱ度損傷 ⇒ 数週間~1、2ヶ月
Ⅲ度損傷 ⇒ 3ヶ月程度~
あくまでも目安です。個人によって損傷度合いに加え、年齢や持病などにより期間が変わってくる可能性もあります。
整形外科に通われている方は専門医・担当医にご相談された方が良いかと思います。
Q6、肉離れした場所は鍛えた方がいいのか?
A、基本的に肉離れは柔軟性低下やウォーミングアップを怠ることで受傷します。
もちろん肉離れをした後にしっかりと対処して、痛みがなくなれば再発防止に努めなければいけませんが、まずやるべきは柔軟性向上です!
ここを無視して筋肉を鍛えても筋線維自体が硬いまま、運動すればまた再発するリスクが高まります。
もちろんパフォーマンス向上には筋力増強は欠かせないと思いますが、再発防止の観点からみればまずはストレッチを行いましょう!
Q、肉離れはクセになりますか?
A、しっかり治せばクセにはなりません。
上記の質問にもお答えしたように肉離れは基本的に柔軟性の低下が一番の原因になります。
そのため肉離れを受傷後、しっかりと患部のケアを行い、ストレッチにより柔軟性を向上できればクセにはなりません。
しかしケアを怠り、放置したまま、また同じ体の状態で運動をしてしまうと再発するリスクは高まります。
再発するクセをつけないためにもしっかりとストレッチを心がけましょう!
Q7、肉離れを放置したらどうなりますか?
A、まず炎症がある状態で放置することで患部外にも影響が及びます。
炎症が蔓延し、損傷していない部位までダメージを受けます。
そうなると慢性炎症へと繋がり、数日~数週間、ひどい方の場合は数ヶ月に及び炎症が持続します。
すると痛みは引くどころか、余計に患部以外まで痛みをも広がりを見せます。
そのためまずは炎症だけでも沈静化させることが重要です。
その上で再発防止に努めるためのストレッチをすることをお勧めします。
Q8、肉離れを我慢しながら運動したらどうなりますか?
A、最悪の場合、筋肉が骨化してきます。
筋肉の骨化のことを”異所性骨化”といいます。
これは損傷した筋肉をケアするどころか負担をかけたり、無理をすることで損傷部位が自然にそれ以上、損傷部位を広げないために骨化という変化をします。
この異所性骨化になった場合にはもう自分で治すことはできません。
整形外科を受診し、骨化した部分を溶かすか、最悪の場合は摘出手術を行わないといけない可能性もあります。
このような事態を避けるためにもしっかりとした肉離れの対処が必要になります。
いかがでしたでしょうか。
肉離れに関してよく見れれる質問をQ&A方式でまとめてみました。
こうやってみると肉離れをしないことも大事ですが、肉離れをした後の処置もとても重要であることが理解できるかと思います。
是非、肉離れのことで悩まれたときはこの記事を読み返していただきたいと思います。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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