ふくらはぎがいつもパンパンに張っている…
いっつもふくらはぎが重くてだるい…
むずがゆし感じがしてイライラしてくる…
あなたもこんな症状に悩まされてはいませんか?
もしかしたらそれは筋肉内の圧力が原因かもしれません…
その名も…コンパートメント症候群!(もちろん僕が名づけたわけではありません…)
もちろん聞きなれない言葉だと思う方も多くいると思います。
今回は重くてだる~いふくらはぎの痛みの一つの原因になるであろう、このコンパートメント症候群についてその3つの理由と治療法まで詳しく説明していきます!
ふくらはぎの重だるい痛みを解消したい方は是非最後までご覧ください。
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そもそもコンパートメント症候群とは…
コンパートメント症候群は別名で筋区画症候群とも言われています。
簡単に説明すると何らかの原因によりふくらはぎ内の圧力が高まり、痛み・痺れ・循環障害などを引き起こすことを言います。
要するにふくらはぎがパンパンに張っている状態だとよく例えられます。
画像引用:Anatomography
ふくらはぎはこのように多くの筋肉が密集しており、太ももやお腹のようにあまり脂肪はついていません。
そのため余分なスペースがなく、ほんのささいな原因でもこのコンパートメント症候群を起こす可能性があります。
そんなコンパートメント症候群にも2種類存在します。
・急性コンパートメント症候群
・慢性コンパートメント症候群
それぞれを簡単に説明します。
急性コンパートメント症候群
急性コンパートメント症候群は外傷による骨折や筋肉損傷などにより、急速にふくらはぎ内の圧力が高まり、痛み・痺れ・循環障害などを引き起こすことを言います。
また最悪の場合、細胞が壊死し切断に至るケースもあるようです。
慢性コンパートメント症候群
慢性コンパートメント症候群はふくらはぎを酷使するような状態、例えば重労働や過度な運動により徐々にふくらはぎの圧力が高まり、同様の痛み・痺れ・循環障害などを引き起こすことを言います。
急性コンパートメント症候群ほど急速には進行しないため最初は重たさやだるさなどの軽い症状から始まることが多いです。
ふくらはぎの重だるい痛みを引き起こす3つの理由とは…
基本的にはこのふくらはぎに重だるさを感じる痛みというのは慢性コンパートメント症候群に多く発生します。
急になったわけではないけど、ここ最近ずーっとふくらはぎが重だるい…こんな感じの方です。
今回、そんなふくらはぎの重だるさを引き起こす理由を3つ挙げたいと思います。
理由1 循環の悪さ
最初に説明したようにコンパートメント症候群は何らかの原因によりふくらはぎの圧力が高まり、痛み・痺れなどの症状が出現します。
慢性コンパートメント症候群
⇒ ふくらはぎ全体の圧力が強い
⇒ ふくらはぎを通る血管や神経を圧迫
⇒ 血液循環が悪くなる
⇒ 疲労物質などがふくらはぎでとどまる
⇒ ふくらはぎに重だるさを感じる…
このような流れで循環の悪さはふくらはぎの重だるさに繋がります。
理由2 筋肉の持続した緊張
先ほどの流れは血管に焦点を当てていましたが、今回は筋肉です。
慢性コンパートメント症候群
⇒ 筋肉がパンパンに張り、常に緊張状態にある
⇒ 緊張 = 筋収縮
⇒ 常に収縮した状態が続くと筋柔軟性が低くなる
⇒ 筋柔軟性が低くなると筋血流量も減っている
⇒ これも循環不良と相まってふくらはぎの重だるさを感じます…
理由3 神経の圧迫
コンパートメント症候群はふくらはぎの圧力により、血管はもとより神経も圧迫します。
慢性コンパートメント症候群
⇒ ふくらはぎ全体の圧力が強い
⇒ ふくらはぎを通る神経も圧迫される
⇒ 徐々に強くなる圧力により神経も徐々に症状を呈する
症状は痺れやその神経が支配している筋肉の動かしづらさに繋がります。
この神経の圧迫により、筋肉の動かしづらさが重だるさに感じる方もいるのではないかと考えています。
コンパートメント症候群に対する治療法!
治療法1 筋膜切開
筋膜切開は過度に高まったふくらはぎの圧力を逃がすために筋肉を覆う筋膜を切開する方法です。
これは特に急性コンパートメント症候群で筋肉内に内出血が過度に溜まった場合などにされるケースが多いようです。
治療法2 外因性要素の除去
外因性要素とは簡単に言うとふくらはぎを覆っているギプスや弾性ストッキングのことを指します。
これらがふくらはぎを圧迫することでふくらはぎの圧力が高まり、症状が出ている場合はこれらを除去することが治療法にもなります。
治療法3 ストレッチ
必ずしも原因は一緒ではありませんが、過度な運動(オーバーワーク)などにより筋肉の緊張が常に高い状態ではストレッチすることが症状を和らげる方法になります。
これに関して詳しく後述していきたいと思います。
治療法4 運動の制限
先ほどのストレッチ同様、過度な運動(オーバーワーク)などにより起きているコンパートメント症候群には運動を制限することも大事になってきます。
これにより筋肉の緊張状態も緩和されると症状も和らいできます。
治療法5 内服・投薬
これは筋肉を緩める薬などでコンパートメント症候群を改善する方法です。
しかし原因には治療できていない対症療法になるため他の治療法を試した後に、医師に相談するといいと思われます。
自分でできる!コンパートメント症候群を改善する方法!
ここまで読んでいただけれはコンパートメント症候群がどのようなものかはイメージがついたのではないでしょうか。
最後にお伝えするのは”じゃどうやって自分でコンパートメント症候群を治すのか”です。
今回はストレッチを使い、コンパートメント症候群を改善する方法をお伝えします。
ストレッチ1 足首のストレッチ
ふくらはぎの筋肉は関節の動きが悪いことも影響してきます。
そのためまず直接筋肉をストレッチするよりも関節のストレッチから入り、筋肉を間接的に緊張を緩めてから筋肉へ直接ストレッチする方がより効果的です!
①まずはしっかりと足のくるぶしを固定します。
②少し関節に圧力を加えます。こうすることで関節の動きが滑らかになります。
③グルグルと円を描くように関節を回します。
④大体10周ほど回したら反対にも10周ほど回します。
⑤回数は3セットほど行います。
ストレッチ2 ふくらはぎのストレッチ①
画像引用:Anatomography
ふくらはぎは筋肉が多く密集しているため一番表面にある筋肉からストレッチしていく方が良いと思います。
①足を一歩踏み出した状態から前へと体重をかけていきます。
注意!この時に膝はまっすぐ伸ばしたまま行ってください。
②ふくらはぎに伸張感を感じたらおよそ30~45秒ほどそこで止めます。
③30~45秒ほど経ったらゆっくりと元の位置に戻します。
④これを5セットほど行います。
ストレッチ3 ふくらはぎのストレッチ②
画像引用:Anatomography
次は先ほどの表層にあった筋肉の深層に位置する筋肉のストレッチになります。
①足を一歩前に踏み出した状態から下へ体重をかけてていきます。
注意!この時に踵は浮かせないように行ってください。
②ふくらはぎに伸張感を感じたらおよそ30~45秒ほどそこで止めます。
③30~45秒ほど経ったらゆっくりと元の位置に戻します。
④これを5セットほど行います。
以上3つが慢性コンパートメント症候群に対するストレッチになります。
この3つだけでもふくらはぎの筋肉を表層から緩めることができ、圧力軽減に役立ちます。
まとめ
重だるさの正体はふくらはぎの圧力だった!
その名も…コンパートメント症候群!
原因には骨折や内出血、または過度な運動など様々…
重だるさを感じるのは…循環の悪さや筋肉の緊張、神経の圧迫によるもの!
解消法としては関節と筋肉のストレッチ!
いかがだったでしょうか。
あなたのふくらはぎが重だるい感じが…もしかしたらコンパートメント症候群かも!と思ったかもしれません。
そんなあなたに有益な情報になっていたら嬉しく思います。
しかし他にもふくらはぎに痛みを感じさせる原因はたくさんあります。
ぜひこれらを参考にあなたが少しでも早くふくらはぎの痛みや重だるさから解放されることを願っています。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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